周囲からの信頼も厚い訪問看護師の市子は、1年ほど
前から看護に通っている大石家の長女・基子に、
介護福祉士になるための勉強を見てやっていた。
ニートだった基子は気の許せる唯一無二の存在として
市子を密かに慕っていたが、基子から市子への思いは
憧れ以上の感情へと変化していった。
ある日、基子の妹・サキが失踪する。
1週間後にサキは無事に保護されるが、誘拐犯と
して逮捕されたのは意外な人物だった。
この誘拐事件への関与を疑われたことを契機に
市子の日常は一変。
これまで築きあげてきた生活が崩壊した市子は、理不尽な
状況へと追い込まれていく。