私が5歳の時、
10歳の兄は、私の命を守ってくれていました。
それなのに、私は、兄に感謝もせず、謝りもせず、馬鹿にして、攻撃をしたのです。
私が5歳の時、
家族で旅行中、ある出来事があり、
私はあと少しで、死ぬところでした。
結果から言うと、
5歳の私は、両親と兄姉の気持ちなど考えもせずに、自分がやりたいと思ったことをやりました。
面白そうなところを見つけたので、
ちょうど登れそうな斜面だったから、
登ってみて、そして、駆け降りてみたんです。
そしたら、止まらなくなって、
そのすぐ先には車がビュンビュン走ってる道があったのです。
気付いた時には、
私の両膝から血が出てて、両膝を抱えながら泣いている自分を思い出しました。
私が1人で転んで、止まったから、車に引かれずに今生きているんだと思っていたのですが、
なんか、なんか、違うような気がしたので、
姉に確認してみました。
(兄に確認する勇気がなくて。)
姉は教えてくれました。
姉の記憶では、
宏美がいなくなったことに気づいたのは、お兄ちゃんで、姉が見たのは、
宏美が急な坂から駆け降りてきて止まらなくなって、その先に大きな道路があってね、たくさんの車が走っていたんだよ。
私はもぅ間に合わなくて、
『あー。』
って、思った時に、
お兄ちゃんが宏美に飛びついて止めたのを覚えているよ。
私は、お兄ちゃんがいなかったらって考えたらゾッとする。
と、姉は教えてくれました。
5歳の時の記憶を45歳になってから姉に確認した私。
兄に聞く勇気はなく、
何でも素直に聞くことができる姉の存在に感謝したのです。
続く。