むかしむかし あるところに
おじいさんとおばあさんが すんでいました。
が あるとき、おじいさんがこういいました。
「おばあさん おいら むらにつたわる
おうごんのセミがおるんで
それをみたひとは しあわせがおきると よばれるんで。」といって
おうごんのセミをさがしにいきました。
セミがいるばしょは「竹とりものがたり」という村にいる。
山をこえて川をわたって、ついに
「竹とりものがたり」とゆう村についた。
そして一じかんおうごんのせみにあった。
「だれだ おまえわ。」
とゆわれた おじいさんはいいました。
「わしは おうごんのセミにあいにきた。
たのむ 一かげつだけわしのいえにとまってくれ。」
といいました。
「いいとも ただし一かげつすぎると たいへんなことがおきるからな。」
さて ゆうがたおじいさんがかえりました。おばあさんが、
「あら どうしたの このせみ。」
ときかれたのでおじいさんがいいました。
「おうごんのせみだ。」
といいました。そのことばにおばあさんがいいました。
「きれいだねぇ。」
とゆわれました。
そして一かげつになりおうごんのセミがいいました。
「やくそくの一かげつになったようだな。」
といいました。
「これでさよならだ じゃあ おげん気で。」
といいかえていきました。
つぎの日あさおきてみると おじいさんとおばあさんのいえわ
かねだらけでした。おじいさんとおばあさんは そのかねで
しあわせにくらしましたとさ。
はるちゃん 作
原文そのまま。
おじいさんとおばあさんが すんでいました。
が あるとき、おじいさんがこういいました。
「おばあさん おいら むらにつたわる
おうごんのセミがおるんで
それをみたひとは しあわせがおきると よばれるんで。」といって
おうごんのセミをさがしにいきました。
セミがいるばしょは「竹とりものがたり」という村にいる。
山をこえて川をわたって、ついに
「竹とりものがたり」とゆう村についた。
そして一じかんおうごんのせみにあった。
「だれだ おまえわ。」
とゆわれた おじいさんはいいました。
「わしは おうごんのセミにあいにきた。
たのむ 一かげつだけわしのいえにとまってくれ。」
といいました。
「いいとも ただし一かげつすぎると たいへんなことがおきるからな。」
さて ゆうがたおじいさんがかえりました。おばあさんが、
「あら どうしたの このせみ。」
ときかれたのでおじいさんがいいました。
「おうごんのせみだ。」
といいました。そのことばにおばあさんがいいました。
「きれいだねぇ。」
とゆわれました。
そして一かげつになりおうごんのセミがいいました。
「やくそくの一かげつになったようだな。」
といいました。
「これでさよならだ じゃあ おげん気で。」
といいかえていきました。
つぎの日あさおきてみると おじいさんとおばあさんのいえわ
かねだらけでした。おじいさんとおばあさんは そのかねで
しあわせにくらしましたとさ。
はるちゃん 作
原文そのまま。