土日に私が3姉妹を相手に身体を張って相手をしていたころ、夫は、2日続けて講演会に行ってました。

1日目は、東レの佐々木常夫さんの講演会。佐々木さんは、自閉症の長男、うつ病の妻を持ち、それでも、東レで取締役までになった人です。夫が本を買ってきてくれたので読んだところ、佐々木さんのお母さんの手紙に泣けて仕方ありませんでした。本当に、立派で、賢くて、思いやりに溢れている母親だと思いました。
夫の話によると、母親の影響がとても強くて、次々来る試練にも、ポジティブに迎えたのではないかとのこと。
他には、ビジネスパーソンらしく、仕事のやり方や会議の進め方やら、誰かしら何らかのハンディを持っている前提で仕事を考えるべき、ワークライフバランスが大事ということが書かれていて、共感できました。

2日目は、特別支援教育についての講演会。
来ている人も小学校の教師など、現場の人が多く、発達障害児を抱える親もいたけれど、どちらかといえば、先生向けのお話だったとのこと。
夫の話によると、ADHDの子たちの学級生活を隠しカメラで撮った映像を見て、先生がどう接しているかを具体的に客観的に見せたところ、あちこちで、ざわざわして、「私と一緒。あんなひどいことを言っていたんだ。」との声がして、多くの先生方が衝撃をうけ、どん引きしてしまったとのことでした。
こんな講演会に来るくらいだから、特別支援教育に意欲があったり、現場で困っていたりする先生方だと思われますが、これが現状です。
講師の先生は、「こんな調子で先生から言われ続けたら、子どもの脳は壊れます。」と言って、「8歳までなら軌道修正が可能です。」と言っていたそうです。

と夫は我が家に目を移してみて、やっぱり、先生方と同じように、衝撃をうけ、やはり、我が家でもガミガミ言っても、忘れ物はするし、聞いてない風だしという現状なので、講師の先生からの接し方をやってみることにしたようで、昨日から、我が家では、ガミガミ怒ることはやめ、にっこり表情を作って、否定的なことは言わず、指示は具体的にを実践することにしました。

やってみると、とりあえず、昨日の朝は、誰も泣かずに起きられて、こーちゃんは幼稚園にいけました。
しかし、難しいもので、あまりのことに怒ってしまいそうになる場面も多々あるのですが、そんな時には、先生は「動物になってみるのも手です」と教えてくれたらしく、具体的には、「そんなことしたら、だめにゃー」とか言ってみると、確かに、そんな自分にクールダウンできるし、子どもへのあたりはソフトに(おもしろがるだけかもしれないけど)なるかもしれません。

しかし、これは、親が疲れます。
でもでも、はるちゃんやこーちゃんが、萎縮せずに、生活が送れるようにするには、必要なことなんだろうと思って、これで、日常生活がスムーズに送れるんだったら、そして、どの子だって、ガミガミ怒られて育つよりも、にっこり諭された育つ方がいいのは間違いないんだしと自分に言い聞かせるのでありました。