田舎から出たかった。


広い世界を見たかった。






隣町の高校に進んだら、

みんな優しくて落ち着いていて、

びっくりした。


さらに大都市の大学に進んだら、

もっと素敵な出会いがたくさんあって

世界が広がった。




おばあちゃんを頼って

大阪に出て就職した。



おばあちゃんのお茶のお弟子さんの

お姉様がた。


着付けの先生。


職場での出会い。



楽しくて

楽しくて


こんなに世界は広いのか!


こんなことをやってる人がいるのか!



海外にも行って


結婚して


東京に行って




もっと奥へ

もっと奥へ



ここじゃないどこかへ。



けど、いつのまにか染み付いていたしこり。




「進み続けなければ」


「また、逆戻りになってしまう」


「おかあさんみたいになってしまう」


という、恐怖。





田舎で、苦労していた母。


あんな風にはなりたくないと、

保育園くらいから

ずっと気を張って頑張ってきて


今も、私は、


なんにもしない無の時間がこわい。




「なんでそんなに前進し続けようとするの?」

と、友だちに聞かれたことがある。



止まれないんだよね。



止まったら、母みたいになっちゃうって

思うから。



ここじゃないどこかへ


ここじゃないどこかへ




って、マグロのように回遊し続ける。



これ、“イマココ” に居てへんよね🤣


そして、“不安から行動”  しているよね。


“分離の世界へ”  まっしぐらだよね。








ちょっと


止まってみよう。