ピアノに集中……ではなくて、アガサ・クリスティを見る。 | 田中晴子のブログ "La vie quotidienne"

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フランスバロック、近代の音楽大好き。近頃バッハも好き。シューベルトも。アンリ・バルダ先生にピアノを習って21年目。音楽まっしぐら、でも寄り道、脱線のカジュアルブログを始めました。田中晴子オフィシャルサイトも宜しく。https://www.harukotanaka.com

4月になって暖かい日が続いていたが、今日は一転しての肌寒い雨の日。


こんな日は、普通は、地味に一日ピアノなのだが、今日は何だか集中できずにいた。




仕方がないから、夕食時には気分転換にと、テレビをつけた。


このところ、全然テレビを全く見ない日が、一週間のうちで、何日もある生活。


夜9時とか10時には、ニュースを見る事が多いが、たまたまWOWOWで、アガサ・クリスティのオリエント急行殺人事件をやっていたので、途中から見る。


エルキュール·ポワロ役は、イギリス人俳優ケネス・ブラナー。


たしか、ナイル川殺人事件もこの俳優さんの主演で、WOWOWで見た気がする。


ナイル川より、オリエント急行の方の演技が、自然でいいな………なんて思って見ていた。


エルキュール·ポワロと言えば、やはり同じくイギリス出身の俳優デヴィッド・スーシェを思い浮かべるくらいに、この人のポワロ役ははまっていたな………なんて思いながら。


イギリスのサスペンスドラマ好きなので、NHKの放送のポワロのシリーズは、ほとんど見ていたが、アガサ・クリスティ最後のポワロの作品「カーテン」は、さすがに見応えがあった。


この作品で、ポワロが戦ったのは、非常に危険な相手だった。


教唆と言う行為………人の心を操って、本人が思ってもいない事をさせてしまう行為の恐ろしさが、描かれている。


この作品で、遅ればせながら、教唆と言う言葉も知った。


オリエント急行の方の作品も、テーマはなかなか重い………。


当たり役のデヴィッド・スーシェが演じたオリエント急行も見たが、人間の善悪を見極める際の、ポワロの命懸けの判断が、さり気ない演技で表現されていて、これは凄かったわ。


とは言え、今回のケネス・ブラナーも、ラストシーンが、凄く良かった。


…………なんて、ピアノに集中出来ないときは、アガサ・クリスティ………の日でした。