このブログを見つけて下さり有難うございます。
このブログは、東京の千駄ヶ谷で小さなリラクゼーションサロン『はるのいざない』を営んでいる、私、はるが発信しています。
ここは、国立競技場のすぐ近くなのですが、私は、第一回東京オリンピックが開催された前の年、1963年に生まれました。
子供の頃は、皆んなが電話を持って歩く時代が来るなんて思ってもいませんでしたし、お店を探すとき、大人たちは厚い電話帳を開いていました。
歯医者だって、昔に比べたら痛みも無いし、音も静かだし、つくづく進歩したなと思います。
実は私、小学校の高学年で、今でいう強迫性障害を発症し、強迫観念と確認行為に追われる中高時代を過ごしました。
けれど、大学受験で症状がピークに達し心療内科を受診したときも、先生から「一応、薬出すけど効かないよ」と、言われました。
でも、身近にメンタルクリニックがある今とは違って、頭の病気と診断されることに強い抵抗のあった私にとって、診断名がつかなかったことは、とても都合が良かったのです。
激しい症状が治まった後も、理由のわからない加害恐怖が残ってしまったのですが、持って生まれた性格だから一生背負っていくしかないと、自分に言い聞かせていました。
あの頃の私には、将来、自分に起きたことが解き明かされ、ここまで身軽になれるなんて思ってもいなかったのです。
私も時代の進歩に救われたと思っていますが、大きな転機は2つでしょうか。
一つは、カウンセラーに勧められボディーワークを受けたことにより、全く問題が無いと思っていた自分の体が、物凄く緊張が強くひどく居心地の悪い状態だと気づいてしまったことです。
直感的に、この緊張は、強迫症状や恐怖症を押し殺した結果ではなく、病を発症する前からそこにあったとわかりました。
けれど、強迫性障害は脳の病で体と関係しているなんて聞いたこともありませんでしたし、これほど不快な体の状態に全く気づいていなかったというのも不思議でたまりませんでした。
それが、32歳のことです。
それまで体には全く興味が無かったのに、好奇心にかられマッサージ師養成学校に入ってしまい、多くの方の体に触れさせて頂き、そして、もう一つの転機が訪れました。
ステファン・W・ポージェスが提唱したポリヴェーガル理論に始まり、トラウマについて書かれた優れた複数の本と出会えたことで、幼児期の麻酔が効かないまま手術室に入ってしまった体験が、思っていた以上に深い傷として残り、おそらく強迫性障害の発症や強すぎる恐れとも関係していたのだろうとわかったのです。
残念ながら、トラウマにより何が起こってしまうのかわかっている人はまだ少なく、それが大きく影響していることに気づかないまま自分を責めている人が結構いるように思うのです。
医療は確かに進歩しました。
けれど、私の場合は、薬物療法が中心の一般的な治療では、ここまで回復できなかったようにも思うのです。
ちなみに、ボディーワークを勧めてくれたカウンセラーも、体と繋げてくれたボディーワーカーも、私たちが目に見える肉体のみの存在ではないということに疑いを持っていませんでした。
これほど医療が進歩しても、変わらず、心身の不調に苦しむ人が多いのは、人間を肉体のみの存在だと捉え続けていることとも関係していると思うのです。
人間は生まれ変わるのだとしても、少々過酷なので、今生と同じような体験を繰り返すつもりはありません。
ですから、残りの人生で、余計なエネルギーを抱え込んでしまい、様々な流れが滞ってしまった人たちが、よりスムーズに回復していく方法を探究していきたいと思っています。
でも、探究に終わりはなく、わかったと思っても、その先があります。
このブログに投稿する記事も時の経過とともに古く思えてくることがあります。
全てを訂正することは出来ませんが御了承ください。
長くなってしまいましたが、このブログは、探究の記録でもあるので、小難しい記事も多くなりますが、どうか目をつぶって下さい。
また、「文章が硬くて『はるのいざない』に言ったら小難しい話をされそう」と、友人から言われたことがありますが、そんなことは全くありませんので御安心ください。
施術室が二階になりますので階段を上って頂くようになりますが、男性の方も、女性の方も、お会いできることを楽しみにしています。
《参考書》
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