とても気になって購入したのに、ざっと目を通しただけで放り出していた、ダニエル・キーオン氏の著書『閃めく経絡』①。
調べたら2019年の3月に購入していました。
その1年以上前には、ポリヴェーガル理論等に出会えて、生命が脅かされているのに戦うことも逃げることも出来ないトラウマ体験により、過剰なエネルギーを抱えてしまうこともある、と、知ることが出来ました。
でも、腹側迷走神経も制御しきれないほど交感神経が興奮し鼓動が高まったところで、背側迷走神経によるシャットダウンが起きたら、身体の中では何が起きているのか、今一つわかりませんでした。
2018年の年末にはクレニオセイクラルセラピーの初級セミナーを受講していましたし、「ファシア」という言葉を耳にするようになり、ネットで目にしたこの本に、何か答えが書かれているような気がしたんだと思います。
けれど、医師であり、中医学と鍼治療の学位を取得している著者によって書かれたこの本が、4年前の私には難しかったのだと思います。
読み返してみたら、(そうか! そうなの⁉︎)の連続で、あっという間に、付箋だらけになってしまいました。
続いて新たに購入した下記の本も面白いです。
David Lesondak氏の著書『ファッシア』②。
この本の89ページに、自分の胸に感じる心拍数を正確に推測できる人ほど内受容感覚が高いということが書かれています。
クレニオセイクラルセラピーの初級セミナーでも、最初に、自分の呼吸や心拍を感じてみるように言われました。
ですから、あまり大きな声では言えないのですが、私は、今でも胸の鼓動を感じるのが苦手です。
ボディーワークを受け始めたのをきっかけに少しずつ内受容感覚を取り戻してきて、布団の中で、胸の奥の重苦しい感覚と向き合うことも多いのに、いざ拍動を感じようとするとなかなか上手くいかないのです。
ドランヴァロ・メルキゼデク氏の著書『ハートの聖なる空間へ』③という本には、ハートの聖なる空間に入る誘導CDがついていて、以前、何度かやってみたのですが、これもなかなか上手くいきませんでした。
ハートの中に入れなかったり、入ってもそこにいられなかったりするのには理由があります。
(中略)
人生においてトラウマを体験した人々、なかでも特に人間関係や愛情に関して否定的な経験があると、ハートの聖なる空間に入るときに再びその痛みを味わうようです。するとその痛みがつらすぎて、そこにいることに耐えられないのです。これが一番よくある問題です。(p.116)
という箇所を読んだときは、やっぱりトラウマのせいかと思いました。
①の276ページには、
心は非常に重要なため、保護しなければならない。そして、この保護は心包で行われる。
と、中医学の心と心包について書かれていますが、もちろん、心膜も心臓を守っています。
そして、トラウマによって変化が生じてしまうのは心膜なのではないか、なんて、今は思っています。
ちなみに、②の118ページには、
ドイツのオステオパシー医ガンナー・スプール(Gunnar Spohr)は,心臓は「ファシアの臓器(fascial organ)」だと理論づけた。
とも書かれています。
トラウマによって、肉体とエネルギー体との繋がりに問題が生じてしまうのもファッシアが関係しているのでは?
と、考えてもいます。
しかし、有髄神経繊維と無髄神経繊維は、筋肉、臓器、腺等、身体の異なる部位に末端があり、感覚神経の場合はファシアにその末端がある。②p.81
経絡もツボもファッシアに存在する。王居易医師との議論や私自身の診療経験から、私はツボがファッシアに存在することを完全に確信している。①p.106
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