前回の記事作成で、慢性上咽頭炎が、沢山の二次疾患を引き起こしている可能性があることを知りました。

症状ばかりに終始するのではなく、根本的な原因を見逃さないようにしたい。

 

簡単ではありませんが、そうなれるよう、日々、学ばせて頂いています。

 

今日は、ご本人様からも許可を得ましたので、3年ほど施術をさせて頂いている知人のことを書かせて頂きます。

ここではAさんと呼ばせて頂きます。

 

人生の大先輩であるAさんとは、天然酵母のパン屋さんで出会いました。

社会に出ていきなり躓き、このパン屋さんに救ってもらったというのに、私は、結局1年もしないでここを飛び出しました。

けれど、40代で飛び込んだAさんは、ここで修行し自分の店を持ち、30年以上パンを焼き続けてきました。

 

国産小麦をはじめ材料を吟味した、砂糖未使用のパン。

 

パン作りは肉体労働ですし、車を運転しないため背負い籠や、両手でパン等々を運ぶことも多かったと聞いています。

 

今から12年ぐらい前、60代半ば頃から、肩が腫れるようになり、また、膝下に汗疹のような症状が出始めたそうです。

 

施術を初めて間も無いころに、彼の肩が腫れた状態というのを初めて見たのですが、右の肩だけでなく腕もパンパンで熱もあり明らかに炎症を起こしていました。

「早く病院に行って診てもらわなきゃダメだよ!」と、言ったように思います。

 

ところが、彼は、直ぐにそうはしなかったのです。

 

この記事を書くため改めて聞き直したのですが、7年ぐらいの間、このように肩が腫れることがあっても、信頼する施術家から整体(骨盤の調整等々)や鍼を受けると治まって日常生活を続けることが出来ていたというのです。

ところが、私が施術をさせて頂くようになる1年以上前に、先生が亡くなられてしまったのです。

 

膠原病で起き上がれなくなったまだ幼かった娘さんを、食事療法や枇杷葉温圧などで回復させたこともあるAさんは、右腕パンパンで、物凄く痛くても、病院に行かず、東京から離れた他の鍼灸院に行ったそうです。

 

そこで、これはリウマチだからと専門の病院を教えてもらい、検査の結果そう診断されたそうです。

肺も白くなっていたそうですが、マスクをしないで小麦粉をふるい続けてきたからだろうという話しになったとも聞きました。

また、病院では薬の処方しかなかったそうですが、鍼灸師さんからは、同じく体調不良を訴え他のパン職人さんもよく来るそうで、「リーキーガット」だろうと言われたとのことでした。

 

「リーキーガット」の説明は、ヤクルト中央研究所 健康用語の基礎知識のページから引用させて頂きます。

リーキーガット(Leaky Gut,腸管壁侵漏)

 

 腸は栄養素を効率的に吸収する一方で、腸内細菌などが体内へ入ることを防ぐために、腸管上皮細胞によるバリア機能を有しています。リーキーガット(Leaky Gut)とは、このバリア機能が低下して腸壁の透過性が上昇することで、本来、腸(Gut)を透過しない未消化物や老廃物、微生物成分などが生体内に漏れ出す状態(Leak)のことをいいます。さらに、これらの物質が血流に入ることで体のさまざまな部位に運ばれ、炎症を引き起こすことで自己免疫疾患やアレルギー、感染症など多くの疾病の発症や憎悪に関わると考えられています。こうした生体内に漏れ出した物質が疾病を引き起こす状態をリーキーガット症候群といいます。リーキーガットの原因は、生活習慣の乱れや過度の飲酒、慢性的なストレス、炎症性腸疾患や2型糖尿病などの疾病、外科手術やがん化学療法など多様な要因が考えられています。(後略)

ここに書かれてはいませんが、確かに、リーキーガットの原因として小麦に含まれるグルテンをあげているサイトも多くみられます。

 

そして、Aさんからも、小麦粉をふるうときは必ずマスクをし、パン職人としては厳しいですが、極力、小麦を摂らないようにしたことで、関節の腫れや、掻いてしまうためより広がってしまった湿疹も改善し始めたと聞いています。

 

けれど、小麦粉は本当に様々なところで使われていて、現在は、厳密には抜いていないそうです。

 

私には、彼のリウマチと診断された状態や湿疹が、どのぐらい小麦によるリーキーガットと関係しているかはわかりません。

 

症状が出始める頃までは、玄米菜食で肉は摂らず、少しの魚だけを摂っていたとのこと。

また、控えていたときもありますが、基本的にアルコール、特にビールが大好き。

勝手なことばかり書くとご本人様に怒られそうですが、そういったことや、精神的なストレスが関係していた可能性もゼロではありません。

 

このような体験をしたことから、Aさんは、品種改良が殆ど行われていないためアレルギーも出にくいと言われているスペルト小麦でパンを焼き始めてもいました。

けれど、スペルト小麦の栽培はやはり大変なようで、仕入れていたところが栽培を終了してしまったそうなんです。

 

けれど、まだまだ出会いはあると思います。

 

この3年間でも、肩の腫れや痛みが強くなったり、脚にも痛みが出て寝込んだり、様々なことがありました。

 

それでも、元気になられると電車に揺られて来て下さるのですから、本当に感謝しています。

 

最初は、クレニオセイクラルセラピーのみでしたが、今年の春からは、エドガーケイシーが関節リウマチの人にも勧めたことがあるというピーナッツオイルとオリーブオイルのブレンド油を使ったマッサージとクレニオセイクラルセラピーをさせて頂いています。

 

Aさんからは、

「長く受けていた先生の施術のように、調整されて仙骨が蘇ってくるように感じる」

「頭を触られると脳内物質が出るのか肯定的な気持ちになる」と言って頂いています。

 

それにしても、

健康に対する信念を持ち、あの腫れた腕を見ても病院に行くことを強制せず治めてしまっていた施術家の先生や、「リーキーガット症候群」ではないかとアドバイスを下さった鍼灸師さん等々と出会ってしまうAさんは、やっぱり凄いと思うのです。

 

人生の大先輩でありながら、私の方がほんの少しだけ早く、あのパン屋で働きはじめていたため、今も、

「歩き過ぎたり、重い物を持ったり、ともかく無理はしちゃダメ!

お酒は飲み過ぎちゃダメ!」

と、偉そうに言わせて頂いています。

 

長くなりましたのでこの辺でおしまいにしますが、数年前、多くの方がSNSで紹介してくれていた、下記記事のように、自律神経と内臓についても探究していきたいと思っています。

 

自律神経が紡ぐ新しい炎症抑制メカニズムの解明―迷走神経を介した感染症・がん・炎症性腸疾患の治療に新たな光― | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 (amed.go.jp)

 

東京体育館にて

 

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