いきなり話が飛びますが、子孫を残せなければ自分が存在した意味もなくなってしまうと思っている方とお話ししたことがあります。
そう思われるのは自由ですが、もしその方が子孫を残せなかったとしたら、自分の信じていることによって苦しむのでしょう。
私は、アニータ・ムアジャーニさんが『喜びから人生を生きる!』という本の中で書いているように、一人一人は、無限に広がるタペストリーの、壮大で色とりどりなイメージを織りなす一本の糸のようなもの(p,110)という考え方が好きです。
前半からの続きに話しを戻します。
「休みたい。もうだめだ」というハートの声を受け入れ仕事を辞めストレスの少ない時間を持ち、結果、失っていた体とのつながりを取り戻せたとしても、社会的には何の評価も受けられません。
今だって、キャリアを重ね責任の重い仕事を懸命にこなす友人と比べ、甘えていると自分を責めていることがよくあります。
でも、時間を越え無限に広がるタペストリーの上では、私の日々の営みは、他の糸と同じく不可欠なものだと思ってもいます。
内科的な病と同じく、1日も早く薬で症状を抑え社会的に評価される活動をしたいと思っている方が多いのはわかっています。
それが出来るならそれで良いのです。
でも、時代もあってまともに薬を飲んではいませんが、私の場合は、薬では恐れから真に解放されることはなかったのです。
そして、もし、負ったトラウマがもっと深刻だったなら、家から出ることも出来なくなっていたかもしれません。
楽になりたい、20代のときに切実に思ったことを実現する為に今まで歩いてきたようにも思います。
無限に広がるタペストリーの上で、一人一人の思いが集まっていけば流れは変わっていきます。
薬が開発されてきたように、トラウマの研究においても、素晴らしいドクターやセラピストが現れてきています。
負ったトラウマが深刻な症状を引き起こす前に癒す方法だって開発され一般に知られていくでしょう。
そして、交通機関を使った移動だって、どんどんスピードがアップしているように、真にトラウマを癒し恐れから解放されるのだって、もっと簡単になっていくのでしょう。
いつになるかはわかりません。
でも、私たちの思いと、日々の営みが織り込まれた無限に広がるタペストリーの上で、いつか誰かが、トラウマという異物から早々解放され、思いきり人生を楽しめようになっていたら嬉しいです。
誰もがなくてはならない1本の糸。
そうであれば、自分を責める時間ももったいないですね。
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