旅行といえば少しでも安い部屋を選ぶのが常だったのに、思い切って富士山が良く見えるという部屋を予約した。

それなのに、天気が悪くホテルの窓からその姿は全く見えなかった。

あれから、かるく10年が経って。

再びやってきた河口湖の向こうに、富士山がその雄大な姿を見せてくれている。

 

 

20歳前後という多感な時期にいきなり父親の再婚相手が家にやってきた。

長い間、病を患った母の代わりに家事を担ってきた彼女には信じられないほど何も出来ず、性格も正反対の相手。

時にぶつかり、時にいがみ合い。

次々と産まれる子供の世話を押し付けられ、不快に思うこともあっただろう。

けれど、父親も、長い月日を共に暮らすこととなった彼の再婚相手も亡くなり、

半世紀以上が経ち…。

こうして、彼らが残した子供である私と姉は、日々支え合い、一緒に富士山を眺めている。

 

 

進歩なく同じことを繰り返しているように感じるときもある毎日。

それでも、この泣き笑いが、多くの人のそれと共に、時を越えて、誰かの力となるときが来る。

 

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