まだ咳は残るも、これ以上回復は待てん。
そもそも健康や長生きの為のトレーニングではない。
トレーニングバットを振る。
唸るスイングの速さは、皮肉にもこの一ヶ月で最速かもしれぬ。
進化は止まっていなかったのだ。
そして投げ込み・・・・・なのだが、尋常一様のメニューでは、望む覚醒は得られない。
そこで、投入する切り札が、
見てくれは普通の硬球
しかし重量は通常のそれの三倍近い、
そうスナップトレーニング用ボール!
本来読んで字の如く手首等の鍛錬のみに限定的につかうこれを、俺は敢えて、ガチの遠投に使うこととした!
・・・・・ああ、わかります。
こんな重いものを投球に使えば、投手の繊細な肩はあっというまに壊れる。
よしんば故障を回避しても、アウターマッスル優先の硬い動作や筋肉が身についてしまうのでは無いか?
弊害は百も承知!
それでも俺は、徹底的に一から創り上げたいのである。
これまで先天的才能が全てといわれてきた、超速球を投げる能力を、絶対値としての球速を・・・・・っッ
無謀とも暴挙ともいうがよいっ
無論肩甲部周辺の柔軟性、機能性は最大限伸ばしつつ、ケアも行う!
フォームの最適化も当然進める。
170キロ、180キロという世界最速空前絶後の超速球を手にするには、圧倒的狂気・・・・・
そして驚天動地の奇策が必要っっ・・・・・
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