分籍をすれば、「親子の縁が切れる」と誤解している人もいるようです。

分籍をしても、親子の縁は切れません。生みの親と子の関係はどんなことをしても切れないのです。

 

戸籍の記録上、「血縁関係で生じた」親と子の関係は死ぬまで続きます。

ところが、関係を断ち切ることのできる親子関係があります。

 

それは、「養子縁組」によって生じた親と子の関係です。

「養子縁組みによって生じた」親と子の関係であれば、断ち切る事ができます。

それを断ち切るための手続きが「養子離縁」です。

 

親子関係には、

①出産によって生じた血縁上の親子関係

②養子縁組みの手続きによって生じた法律上の親子関係

の2つのタイプがあるのです。

 

①の親子関係は、切ることができません。

②の親子関係ならば、切ることができます。

 

つづく…