相続が発生した場合の法定相続人は誰なのか。
法定相続人を求める計算式は、
法定相続人=「被相続人の配偶者」+「誰か」
です(戸籍の用語(73)•(74))。
「被相続人の配偶者」とは、
相続が発生した時点(被相続人が死亡した時点)で、
戸籍に登録されている現役の配偶者です。
既に死亡している配偶者は、「被相続人の配偶者」に
該当しません。
既に離婚している元配偶者も、「被相続人の配偶者」には
該当しません。
戸籍に登録されていない内縁の配偶者も、
「被相続人の配偶者」には該当しません。
「誰か」とは、次に挙げる3人のうち、どれか1つだけです。
①(被相続人の)子
②(被相続人の)親
③(被相続人の)兄弟姉妹
①・②・③は優先順位です。
①・②・③とは、1位2位3位という意味です。
①・②・③のうち、優先順位の高い候補者の中から
1つだけが、「誰か」として採用されるのです。
計算式から言えることとして、「被相続人の配偶者は
常に法定相続人となる」があります。
計算式の中の「誰か」の該当者が0人(該当者なし)であったとしても、
「被相続人の配偶者」に該当する人がいれば、
法定相続人は1人となるからです。
法定相続人=「被相続人の配偶者」+「誰か」
法定相続人= 配偶者1人+「誰か」
= 1人 +該当者なし(0人)
= 1人+0人
= 1人
計算式の中の「被相続人の配偶者」の部分は、
「1人」・「0人」のどちらかになるということです。
つづく…