読書メモ
吉田修一「国宝」上下やっと読んだ。モデルは色々いそうだが、喜久雄の晩年には、山岸凉子さんの「牧神の午後」を重ねた。1人の人間の生涯にはありえない位事件の連続に少し胃もたれしたが、喜久雄と俊介が演じる舞台の描写には想像力をかきたてられたし、2人の周辺人物にもそれぞれ魅力的な人間性と起伏に富んだ人生が与えられていて、戦後日本の芸能界をめぐる群像劇としても面白く読めた。さて映画、機会があったらやっぱり見 た方がいいのかしらん。私は流血や暴力シーンを映像で見るのが苦手だし…wでも主演の吉沢亮さん。女形としての演技にはツッコミを入れたくなるかもしれないが、喜久雄という人間にはふさわしいように思え、ちょっと食指が動きつつあるのは否めない。