先日のコミックのイベントの時に描いた記事「青」(2015/07/05 23:52)にも描きましたが。
以前、毎年開催される「テディベアコンベンション」で、外観は男性、心は純粋でとても繊細な女性の作家さんと知り合いなり、イベント終了のご挨拶でいきなりプレゼントして頂いたベアちゃん。
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もう10年以上前の子。
窓辺で寛ぐモコちゃんのお気に入りになり、枕になったり肘置きにしたり、スリスリしたり、paw padをかじられたり、随分傷めてしまいましたが、
ずっと大切にしていて、眺めてはにんまりし、撫でては埃を祓い、触れて癒やされて。
初めてお逢いした時のその方の本当にピュアな印象と、初対面でも緊張せず、スーッと心が和んだこと。
気取りも装いもなく、男性でありながら、ただ優しさと温かい眼差しに満ちあふれていたこと。
心や話し方は完全に女性でも、全く違和感なく自然体で、隠そうともせずありのまま落ち着いて、そこにいらして。
手にすると、私の子たちより丁寧にしっかり仕上げてある。
高価な素材を使うクマ、一体一体ハンドメイドであることも含めて、販売すればそれなりのお値段になってしまうクマ。
それなのにさり気なく「もらってあげて下さい」とシャイな面持ちで差し出された子。
素晴らしくて何度も「いいんですか?いいんですか?本当に?トレードしましょう」と言い、「いいんです。いいんです」と。
その時に、ふと目の前に現れた、背中に小さな羽根でも隠されているんじゃないかと思うような特別な印象があり。
目が愛、触れる度にその時の全てが思い出されて、とても癒やされて素直な気持ちに帰れる。
「特別の子」として、今もずっと可愛がっています。
本来のヌードのテディベア自体、元々性別不明な印象があり、手にした人の受け取る印象によって女性になったり男性になったりする。
男性ぽいのにドレスが着せられているアンティークベアなど見ると、つくづく思うこと。
テディベアを介すると、性別、国籍、何もかもが分け隔てなく、ただ「ひとつ」になる印象。
テディベアの世界は独特で、とても不思議。
私にとっては居心地の良い場所。
おはようございます。
どうぞ素敵な一日になりますように。
Happy!
春風 07:48