よく、健康第一って言いますが、そんなこと言いつつやっぱり無理してしまう。

仕事に穴開けると自分も気が休まらないし、周りにも負担かけちゃうなぁとか心配ばかりしてしまう。

健康診断もオプションは高いしいっかーとか、要注意とか要精密検査とかは最初だけドキドキしてそのうち見慣れてしまう。

親は子供に迷惑かけないように、寝たきりにならないように散歩したりしてくれてる。

それでもやっぱり食べ過ぎたり、甘い物やお酒に手を出してしまう。


私は何が幸せかずっと悩んでいた。

たとえ健康でも食べたいものを我慢する人生は幸せなのか、とか。

ケガを恐れてやりたい事をやらないとか。


子供の頃、学校の長期休みに、父はどこへも連れて行ってくれなかった。

例えば、夜通り魔に殺されるニュースや、高速道路で事故が起きて家族が亡くなるニュースを見ると、父は、出掛けなければ安全なんだと、よく言っていました。

その洗脳もあるのか、何かまぁ確かに一理あると思ってはいるのだけど、人生はじっとしていて生きることだけが目的ではない。


私はほとんどの経験を、大人になった後でしなくてはならず、結構出遅れてしまった。

色々な経験をすることが人生の目的だと思う。

どうしても怖くて出来ないこともあるし、無鉄砲に何でもやれば良いというわけでも無いけど、そのちょうどいいバランスは自分で決定するしかない。


私はそのブレーキをすぐ踏んでしまう。

失敗や危ない目に遭うリスクが頭をよぎるので、それでもやりたい!と思えることがほとんど見つからない。

まぁ、それでもそれなりに楽しく幸せに暮らしている。


今回手術と入院をして強く思ったことがひとつあって、これを家族全員、友達とかにも言うようにしている。


それは本当に健康第一だということ。

手術した日、動きたくても動かせない、喋りたくても喋れないあのたった1日が本当に苦しかった。

これは例えばインフルエンザとかで寝たきりになる1日とは全く違った。

インフルエンザは、時計を見たり、テレビをつけたり、水を飲んだり、這うようにトイレに行ったりすることが自分の意志で出来る。

でも手術した時は、それらがしたくてもベッドを降りることが出来ず、人に頼むこともほとんど出来なかった。

トイレは管を繋がれていたので行く必要は無いけど、それでも何となくトイレに行きたいような感覚はたまにある。


元気な時に1日もほぼ動くことなく過ごそうとしてもきっと出来ないだろう。

自分に意志があるのに何も出来ないというのは、一番のストレスかもしれないと思った。

これはつまり、人に迷惑をかけるからとかではなく、単純にこんなにツライ思いをするなら、みんな健康でいるべきだと思った。


ケガや病気には気をつけるべきだけど、

動けるうちに動くべきだ。

いくら気を付けても災難は降りかかるのだからなるべく慎重にやりたいことはあまり時間を置かずにやるようにしたいと思う。

髪を切るか3年悩める私だから、多分すぐ忘れて元の自分になってしまうはず。

みんなにも知ってほしいし自分のためにもちゃんとここに書いておこう…驚き

先日、手術と入院してました。

一番の感想は入院し無くていい体で居るべきだということ。

手術した日のたった1日がとても辛かった。

傷の痛みではない。

寝てたせいでの腰の痛み。

あまりに痛くて起き上がりたいけど、寝返り以外は禁止。

呼吸器をしていたせいで、喉は詰まった感じで声がほとんど出ない。

寝返りをゆっくりしたり、傷口に響かないようにやんわり咳をするけど、そんな些細な動きでダラダラ汗が出る。

そのくせ大して楽にはならず、汗を拭く事も出来ない。

すぐそこにスマホがあるけど、持つこともしんどいし、充電器には手が届かないので触る気になれない。

手術のために腕時計も外しているので、今が何時かも分からない。

寝たくないけど寝るしかない。

不思議と暇すぎてすぐに寝てしまうけど、すぐに目も覚めるようで、ぐっすり寝たつもりでも、外の明るさは変わらない。

夜は夜で何度寝てもずっと夜。

このたった24時間は本当に絶望を感じるくらいしんどかった。


しかし、この経験はたくさんの学びにもなった。


看護師さんは、全員それぞれ優しく、こちらの気持ちを分かっているかのように、

今の時間は何時何分ですよ。とか

何か困ってることは無いですか?とか

寒くないですか?痛くないですか?

何か取りましょうか?とか

飲み物飲みますか?とか聞いてくれる。

腰があまりに痛くて明け方に湿布を貼ってもらったし、飲み物をストロー付タンブラーに入れて飲ませてくれる。

誰一人嫌な顔をせず、イラついたりせず、心から力になろうとしてくれた。

今更ながら仕事の向き合い方をリスペクトした。


あと、医師や看護師さんは、入院前も入院後も全部資料や書類で丁寧に説明してくれた。

私はあまりあれこれ質問するのが苦手で、こんな些細なことは聞かない方がいいよね、とかも事前にだいたい書かれてるのは、安心につながった。


他にも、入院前の専用LINEでのサポートもあったし、手術後は点滴の中に痛み止めが入っているのだけど、それでも強く痛む時は追加の痛み止めのスイッチを自分でボタンを押して注入出来ること、点滴を抜く時には錠剤の痛み止めを先に渡してくれること、これらは使う使わないにかかわらず、安心感を与えるという意味でスゴク助かった。

痛くなったり何かあったらナースコールしてね、と言われてもこれはかなりハードル高い。

余程じゃないと押せない気がしてしまう。

だから、自分の好きな時に(間隔空けるとかのルールはあるけど)、痛み止めを追加出来るのは気が楽だった。

それでも看護師さんはわかってるみたいで、夜中でもお腹すいたからゼリー食べたいとか思ったらナースコールしていいよ、と言ってくれた。

しなかったけど笑、でもそんな事でも呼んでいいの?って思わせてくれたことにも感謝した。


それから、病院の外の人が生きてる光や音に癒された。

車の音やサイレンの音さえもうるさく感じなかった。

(暴走族的な騒音は嫌だったけど笑)

雲の動きとか太陽の傾きとか、とにかく世界がちゃんと動いてる感じが、1人じゃないような気がするのか安心出来た。


あとは誰かが入院したらこういうことに困るんだろうから声かけたいなと思うようになった。

例えば入院中の洗濯してあげるとか、荷物持つの手伝ってあげるとか。

出来るつもりでは居たけど、多分遠慮されたら簡単に引き下がったと思う。

今なら、いやいや、絶対大変だから遠慮しなくていいよ!と強く言える気がする。

逆に、手術後すぐに大丈夫?とか誰も言ってこない事に感謝した。

本当にそういう事送ってこられても返事する余裕が無いし、返事出来ないと気になってしまうから、そこは、例え返事はいらないよとか書かれてても、LINEとか来ないほうがありがたいんだな、と思った。


仕事についても、療養に専念してねと言ってもらえて助かった。

それでも手術後の睡眠中は仕事する夢ばかり見て不安になっていたけど…。

でも私は普段1人で業務してたので、事前に色々準備が必要だったのだけど、丸投げで仕事頼める人が居るのは助かると思う。


それから病院内にあるコンビニも痒いところ全てに手が届くような品揃えだったことも感心した。

世の中ってみんながそれぞれの立場で色んな経験や工夫をして成り立ってるんだなと改めて感じることが出来た。

日にち薬(ひにちぐすり)って言葉がある。

月日が経てば治ることや、治るには日にちがかかる時に使う。

私も関西に来て初めて知った言葉だけど、すごい励みになる言葉だと思う。


一般的には、「時間が解決するよ」ってよく言うけど、それは何か解決策は無くって時間が経つしか手段が無いという絶望にも感じる。

今、辛いのに。


でも日にち薬と言われると、なぜだか前向きになる。

毎日1日1日を生きているだけで、1日1錠の薬を服用したのだと思える。

薬だから、きっと効いてくる時が来るという感覚になれる。


実際薬飲んでるのかって思うくらい、効果のある日と無い日、薬が切れる時間みたいなのがあって、少し大丈夫になってきたと思ったら、また突然悪化したりする。

でも少し眠ったり、何かを食べたり、誰かと喋ったり、一人でこもってテレビを見たり、泣いたり、仕事したり、ぬいぐるみに抱きついたり、色んなことをしていると、少しずつ変わってくる。


日にち薬はいつか必ず効く、すごい薬。

日に日にどんどん悪くなるときもあるけど、絶対効果が出る日が来ると思う。

たった1日を生きるのも難しい気持ちになるのも、めちゃくちゃ分かる。

みんな普通に生きてて、ただ外を歩けているだけでも眩しく感じ、自分の頭の中には悪い言葉や耳鳴りがずっとしてて、今すぐ引きこもりたくても出来なくて、横断歩道の信号待ちや駅のホームに立ってると、一歩前に出るだけで楽になれるような感覚になるけど、でもその一歩を一瞬戸惑い、その一瞬を何度も何度も繰り返して、いつか日にち薬がジワジワ効いて、きっと大丈夫になる。


誰にも話せないことも、吐き出す方法はいくらでもあると、私も最近知った。

知ってる人に話せないなら知らない人を探せばいい。

心の相談窓口みたいな大層なとこや、出会系みたいな怪しいのじゃなくても、今はいくらでもお話しよーって言えば聞いてくれる場所があるし、ブログに書いて誰もコメントくれなくても、言葉を紡ぐだけでも、わずかに回復したりする。

SNSが抵抗あるなら、紙に書くだけでもいい。

全部本心を思いつくまま書いて、また休んで、またふと思いついたらまた気持ちを書き出して、そんなことですら、日にち薬の一つになる。

そんなふうに1つでも1日でも命が続いたらいいなと真剣に願う。


正しく命を使わないと、生まれ変われないとか言われても、もう生まれ変わりたくもないんだよって気持ちになったり、どんな励ましの言葉も、ツライ時には届かないかもしれないけど、もしかしたら自分の先祖もそんなふうに乗り越えてくれたから、自分の命に続いてるのかもしれないから、大事に守っていかないと…。