武井咲、菅田将暉ら、生徒役で出演した当時10代の俳優陣の演技にも注目!戸田恵梨香&三浦春馬主演「大切なことはすべて君が教えてくれた」
7/15(月) 19:30配信

戸田恵梨香と三浦春馬がW主演し、話題を呼んだ2011年放送のTVドラマシリーズ「大切なことはすべて君が教えてくれた」。高校・大学の同級生で、今も同僚として母校に勤める教師カップルの愛が、ふとしたきっかけで揺らぎ始めるさまを、息詰まる緊張感の中で描いたラブサスペンスだ。


 上村夏実(戸田)は、私立明稜学園高等学校の英語教師。バスケットボール部の顧問も務め、明るく前向き、サバサバとした性格で、生徒たちからも慕われていた。一方の柏木修二(三浦)は、2年生のクラス担任を務める生物教師。真面目で思慮深く、物事を真剣に考えるタイプの彼は、その誠実さから、生徒はもちろん、保護者たちからも絶大な信頼を得ていた。高校・大学時代の同級生でもある夏実と修二は、3カ月後に結婚式を控え、まさに幸せの絶頂にあった。

 しかし、新学期が始まる朝、目を覚ました修二の隣には、見知らぬ若い女性が裸で眠っていた。遅刻しそうだった修二は彼女に部屋の鍵を手渡し、急いで家を飛び出す。夏実に対する罪悪感や後悔の気持ちを必死に抑えながら、担任を務める2年1組の生徒、平岡直輝(菅田将暉)、加川涼子(広瀬アリス)、児玉賢太郎(中島健人)らの出席をとる中で、まだ登校していない生徒がいることに気付く。その時、1人の女生徒が遅れて教室に入ってきた。その生徒・佐伯ひかり(武井咲)こそ、修二のベッドにいた女性だった...。

 とある私立高校を舞台に描かれる本作は、修二が受け持つ2年1組と、夏実が顧問を担当する男女バスケットボール部の面々の動向も、主人公カップルの愛に大きな影響を与える。その筆頭が、修二に恋をして、彼を夏実から奪おうとする女子生徒・ひかりを演じる武井咲だ。圧倒的な透明感を放つ当時17歳の武井は、彼女の魅力の1つでもある周囲を明るくする華やかな笑顔を本作では封印し、物語のキーパーソンをミステリアスに好演。チャームポイントでもある澄んだ瞳で修二をひたむきに見つめることで、大胆な行動とは裏腹な、ひかりのピュアな恋心も表現した。
そんなひかりの親友となる園田望未役を務めるのが、剛力彩芽だ。特待生入学を果たした秀才でありながら不登校ぎみで、さまざまなアルバイトに精を出す自由人の望未を、妖精のようなとらえどころのない雰囲気で演じてみせた。彼女がアルバイト先で見せるメイド姿や巫女姿などは、重苦しい雰囲気になりがちな本作に華やかさをもたらした。

夏実を慕い、いつも彼女の幸せを願っている少年・平岡直輝を演じているのが、菅田将暉だ。関西出身で、いつも明るいムードメーカーという役柄の直輝を菅田は、ひまわりのような笑顔と弾むようなセリフ回しで表現。2年1組に所属するバスケットボール部部員という立場で、修二と夏実の両方に関わる中、修二の裏切りを知った際は夏実を思うがあまり、修二に殴りかかってしまうほど情熱的な性格の直輝を文字通り熱演している。そんな直輝に思いを寄せている涼子役に扮しているのが、広瀬アリス。美人・活発・スポーツ好きという、クラスの中心人物的存在に必要なすべてを持っている涼子を広瀬は、どこまでもナチュラルに演じた。

その他にも、石橋杏奈を始め、伊藤沙莉やのん、岡山天音といった若手実力派俳優陣が顔を揃えていた2年1組。今では主人公として映画やドラマ、舞台で活躍する彼らが13年前に放っていた輝きを再確認してほしい。

文=中村実香