[はるか] 27歳。OL。彼氏なし。
[橘さん] 29歳。自営業。片想いしてる男性。
[大輔くん] 27歳。会社員。はるかの友達。
[夏樹さん] 31歳。講師。はるかのセックスパートナー。
[アキ] 21歳。大学生。弟のような男性。彼女あり。
※苦情や質問はお断り致します。お気に召さない方はご退室ください。
007
以前付き合ってた恋人と別れた時、私は泣いていました。
その泣いていた冬になる頃、出会ったのが橘さんでした。
「ゆび、どうなされたんですか?」
私は紙で切ったゆびに絆創膏を貼っていました。
毎週お花を届けてくださるひと という印象しかそのときはありませんでした。
「あ。紙で切っちゃったんです。」
「…痛いでしょう?」
ちゃんと届けてくれたという受領印を押すタイミングでこの言葉が聞こえました。
紙で切ったゆびのことなど少し忘れた私が居ました。
何よりも痛かったのが心だったのです。
恋を失ったのですから。
「痛いです。…おっちょこちょいなんです。私。」
そのとき私は精一杯笑顔を作りました。
なんとなく目があったとき、ふと泣きそうになったのを覚えています。
同時に心が癒された感じがありました。
その頃は名前も知らなかった橘さん。
毎週届くお花が楽しみになり、失恋のことが
少しずつ何かの意味を持つものかもしれないと思いました。
大輔くんも夏樹さんもアキも 橘さんには かなわないと思います。
何気ない日常というのが 本当に必要だったのかもしれません。
毎週小さな言葉から交わしていく、まるで中学生のような恋でした。
そのとき聞いていた全ての恋愛の歌が橘さんへ続いていました。
ただ、核心が持てなかったんです。
本当に誰よりも橘さんを好きでいるのか。
だから自分自身の様子をみるため 告白はしないまま続けようと思いました。
「あの…お名前お聞きしてもいいですか?」
それほど勇気というものは必要ありませんでした。
いつまでも「お花屋さん」と言いたくなかったんです。
「あ。はい。…橘です。」
橘さんの方も驚いたという印象はなく、普段の会話のようにさらりと教えてくれました。
「たちばな…さん…」
「橘 一哉です。」
「たちばな…かずや…さん…」
「はい。」
それからの毎日が新鮮で楽しいものとなりました。
ずるいことなのかもしれませんが このことは誰にも言いませんでした。
私の中だけで育てていくものでした。
そしてその年のバレンタインデーのためにとカードを用意しました。
「橘 一哉さん
今度一緒に遊びに行きましょう。 小池 はるかより」
006
ホテルに着くと ベッドの端で足を拡げ、なかを観察されました。
恥ずかしくて恥ずかしくて…泣きそうになりながらも、感じていました。
「こんなに濡れて…。はるか、感じてるのか?」
そう言ってストッキングの上から すぅっとなぞられました。
のけぞるような快感に私は 多くのことを願いました。
快楽が欲しくて、願ったことです。
そのまま夏樹さんはストッキングをビリビリに破りました。
ちょうど、そこだけを見えるようにして、顔を近づけ、私にその姿をみるようにと言いました。
恐る恐るみると、拡げた足の間から 夏樹さんの顔が見えるのです。
そして拡げた足の間をじろじろと見ていました。
「いや…。みないで…。」
足を閉じようとしたら、夏樹さんは両手で私の足をまた拡げてこう言いました。
「見られることに感じるんだろ?変態はるかは。」
私は見られることに感じて、なおも、何かを欲しているのです。
何かの力が抜け、夏樹さんのゆびの動かすまま、何度かの絶頂を迎えました。
自分じゃなくなる瞬間、体の中の体液が溢れてくるのが分かりました。
「あ…ん… やだ…」
「これがずっと欲しかったんだろ?」
そう言われた瞬間、あの甘い痛みが全身を突き抜けました。
目を開けると夏樹さんが私をみて、ぐっと腰を突きつけられました。
「あ…っ あ…っ」
「うん?もっと動かしてほしかったら、そう言いなよ?はるか」
「…もっと…動かして…ぇ」
そこからの記憶といえば、夏樹さんの腰の動く音と体の音と、私の鳴き声でした。
快楽ばかりの時間に、私は酔っていたのです。
絶頂を迎えた数など数えられるわけもなく…夏樹さんが果てたあと、ぐったりしていました。
「大丈夫か?はるか」
大丈夫 という言葉が当てはまらないのは知っていました。
全身に力が入らず、頭がふらふらし、自分の置かれている状況を把握するのに必死でした。
「いっぱい いったなぁ。」
「…う…ん…。気持ち良すぎるよぉ…だめ…。」
タバコをふかしながら、私をみて くすっと笑っている夏樹さんをぼんやり見ていました。
その瞬間、なんだかとても子供っぽいひとだなぁと思ったのです。
私が正気に戻るのに時間がかかり、そのままの格好でいろいろな話をしました。
小学校の塾の先生をしているというのもそのとき初めて聞きました。
「子供、好きなの?」と何気なく聞くと
「言うこときく子供は好きだよ?」と真顔で答える夏樹さんがなんだかかわいいなと思いました。
「…言うこときく子供かぁ…。私は いい子かもしれないよ?」
「そうだな。はるかは いい子かもな。ちゃんといい子で居るなら、俺はうれしいよ。」
いい子でエッチな子…夏樹さんの好みの女性になりたいと、少し思いました。
005
夏樹さんからの連絡があるとなんだか胸が弾む私が居ました。
恋でもしてるような気持ちになっていたのでしょうか。
「ノーパンでストッキング、スカートを履いてきて。」と言われました。
一瞬、これが普通なのかもしれないと思うときがありました。
でもやっぱりスカートの中に集中して なんだかいろいろ集中できません。
その日は寒いとは言えない秋でした。
車で待ち合わせの場所に向かっていても、周りの目が気になります。
胸に当たるシートベルトにさえ感じて 恥ずかしくてしょうがありませんでした。
しばらくして夏樹さんの青い車を見つけたときは、なんだかほっとしました。
自分の車をガレージに置いたままにし、夏樹さんの所へ走って行きました。
「ちゃんと俺の言うとおりにしてきた?」
…私は静かにうなずきました。
夏樹さんは そのことに興味がなかったのか、車を走らせていました。
このドキドキを放置されたままで 私は前もみることもできず、下を向いていました。
「はるか…」
あの優しい声を聞くと、何かのスイッチが入った気がしました。
夏樹さんの顔を見ても、運手中なので前を向いたままです。
そのままで、少しずつ私の身の周りのものが取り外されていきます。
バッグ、ジャケット、ブーツ…時折、首筋や鎖骨、胸のあたりに夏樹さんの指があたります。
私は…息が荒くなっていき、夏樹さんの目から離れなくなってしまいました。
何を言われてもそれが、言葉の刺激となり あるものが欲しくなるのです。
「はるか、何が欲しい?」
…簡単に言えるわけなどありませんが、欲しくてたまらないのです。
「ちゃんと言えたら、ご褒美あげるから言ってみ?」
「おち…ん……ん……。」
私にとって精一杯の言葉でした。
それと同時に頭がくらくらしていくのも分かりました。
「聞こえないよ?何?もう一回言ってみ?」
…何度あの言葉を言わされたでしょう。
やっとあの膨らみに手で触ることを許してくれたのです。
そして夏樹さんのズボン、下着を下ろして…舐める行為をしました。
ちゃんと舐めること というのがその頃の私には分かりませんでした。
今でも分かりませんが… きっとあの頃はとても拙かったと思います。
ただ必死で舐めて、吸って、舌を動かし、味わっていました。
「あぁ…ん…っ」
私は全身、性感帯だったのかもしれません。
耳や首筋、背中…ゆび…全てが刺激となり、声をあげていました。
そんな中でも、咥えることを忘れては居ませんでした。
時折、夏樹さんの声が聞こえ、その指示のまま、舌や唇を動かし、唾液を流していました。
下着をつけず ストッキングだけを履いている下半身をなぞられ
思わず 口が離れてしまい、少し注意されてしまったこともありました。
男性のある一部分をこんなにおいしくてたまらないと思ったことは初めてでした。
「おいしいのか?」
「…おい…しい…。」
004
「今度会う時も綺麗に剃ってくるんだよ?」
次に会う約束をするとき、さらっとこの言葉を私に言う夏樹さんが居ました。
もちろんすぐに返事できるほど私はいい子では、ありませんでした。
「俺ともう会いたくないなら、いいよ。でも、俺とまた会いたいんだろう?」
22歳の私にとって27歳の大人の男性がずるいと思った瞬間でした。
こんなときに、こんな優しい口調で、優しい眼差しで、こんな言葉を言うなんて…。
「うん。会いたい…。」
車の中でこの会話が終わったとき、小さな子供にするみたいに
私の頭をぽんぽんとして、タバコの煙が私に当たらないように煙を吐き出していました。
「ちゃんと剃ってくるって約束する?」
「…うん。」
きっと普通の女の子じゃなくなっていくんだなぁと、ぼんやり思いました。
小さい頃に見たどんなドラマやどんな小説にもこんな女の子は居ません。
大学生だった私は、とてもドキドキしながら毎日を送っていました。
当時好きな男性が居なかったわけではありません。
付き合ってたわけではありませんでしたが、とても仲良くしていました。
「ちゃんと剃ってきたか確認するから 下着脱いで足を拡げて見せて。」
「…恥ずかしいから ヤダよ…」
助けを求めようと目で夏樹さんを呼んでも、何も答えないままでした。
「じゃぁ このまま帰る?」
「ヤダ…」
「じゃぁ 自分で拡げて 俺に見せてよ。」
今から思えば 私は、もしかしたら夏樹さんのことが好きだったのかもしれません。
突き放されそうになると 泣きそうになって… でもそれがいやじゃなかったんです。
もっと夏樹さんのそばに居て もっと好かれたい と願っていました。
こうやって夏樹さんにコントロールされているのが好きでした。
おもちゃにされているような…違う女の子になっていく自分が…。
「ほんと、はるかってやらしいな。もうこんな濡らして…。」
足を拡げたとたん 下着の上からなぞられ 思わず声をあげてしまいます。
もっと…おくを触って欲しい… とからだが反応していました。
下着を脱ぐと 顔を近づけてくる夏樹さんが居ました。
「はるか…は… はずかしいことに…かんじる…へんたいです。」
何度も言わされるうちに何かが音を立てて崩れていく感じがしてました。
目に力が無くなり 気持ちよくて涙が溢れてくるのです。
声というより鳴き声をあげているような…。
挿入されてからだを動かされているうちに
自分が壊れていく瞬間が わかってくる気がしました。
雌になるというのがこういうことなのかもしれないと思いました。
そして夏樹さんは私を雌にさせることができるひとでした。
「本当、気持ちよさそうな顔して感じるよなぁ。変態だよ。」
003
夏樹さんに出会ったのは 私が22歳の頃でした。
私が出会ったとき夏樹さんは「27歳だよ」と言ってました。
友達に紹介されて…初めて二人で会ったときから
エッチなことをしていたと思います。
…それを許せたのは、夏樹さんだからかもしれません。
なんだか少し強引で とても気遣いがあって優しい男性が
とても子供っぽくみえる瞬間が私を離さなくさせたんだと思います。
だから「…剃ろうか」と言われたときも、すんなり「うん」と言ってしまいました。
お風呂場で足を開き、丁寧にあわ立てた石鹸を付けてくれて
カミソリで剃ってくれました。
「まだ何もしてないのに濡れてるよ?」と言われたのを覚えています。
夏樹さんにとって、私はペットや犬のような存在なのかもしれません。
それが居心地のいい自分だと初めて知りました。
ちゃんと躾けてもらってたと思います。
「どんどん変態になってくなぁ。はるかは。」とタバコを吸いながら言ってました。
布団にくるまり、顔を隠しながら濡れたシーツを見ていました。
「嫌いになっちゃう?」と聞くと
「俺はエッチな女が好きなんだ。だから嫌いにならないよ。」と言われました。
抱擁やキスやハグも無く ぬくもりもあまり感じない関係ですが
言葉や挿入、その行為自体に ドキドキし、興奮してしまいます。
愛とか錯覚することもなくここまで来たので
お兄ちゃんのような存在だと思うときが多いです。
時々子供みたいで笑ってしまうときがありますが本人には言ってあげてません。
とてもかっこいい男性だと思います。
髪にパーマがあたってたふわふわで…背が高いから触れませんが
そういう手の届かない関係がいいのかもしれません。
恥ずかしい言葉をたくさん言わされたり
恥ずかしい格好をたくさんさせられたり
恥ずかしい私の姿を、夏樹さんはどのように見てくれてるのでしょう。
そして 恥ずかしいことに反応して たくさん濡れてしまう私を…。
夏樹さんと出会って、このような関係になってすぐ、ある友達に
こういわれたことがあるんです。
「はるかって、彼氏じゃなく、エッチできる男性が居たらいいんじゃない?」と。
ひどい言葉を言われたのかもしれませんが
私は純粋に受け止めてしまって…すぐ夏樹さんの顔が浮かんだのを覚えています。
夏樹さんが居たら、私は、大丈夫なのかもしれないと22歳の時思いました。
