緊急帝王切開で長男を出産した時の話です。

 

長男は、前週のエコーまで問題なかったにも関わらず、妊娠31週の妊婦健診エコーで、急に胎児水腫になっていることが判明しました。

 

そのため、なんと受診から2時間後に、緊急帝王切開で出産となりました。

 

この時、全く心の準備ができていなかった私は、急展開の現実に気持ちが追いついていきませんでした。極度の緊張と不安、そしてあまりにも気が動転していたせいで、帝王切開の手術中にたくさん息を吸い過ぎて、過呼吸になっていました。(吸い過ぎで手術室から出る頃には、ろれつが上手く回らず、声がかすれて出ませんでした。)

 

そのまま個室の病室へ直行。下半身麻酔の影響で、身動きが取れない状態でした。手術室での過呼吸の影響がまだあったのだと思います。何となく息が吸えない、窒息しそうな息苦しさが残っていました。そして、身動きが取れないことでさらに不安になり、「このまま息ができずに死んでしまうのでは」とパニックになりました。即座にナースコールを押し、少し上体を起こさせてもらえば楽になったものの、術後すぐなのでまた水平状態に戻されました。するとまた息苦しさを感じてパニックに。それを繰り返して、とてつもなく苦しい数時間を過ごしました。

 

その体験がトラウマになったようで、それ以降、似たような状況では不安発作と過呼吸を起こすようになりました。具体的には、

 

① 水平に寝ている

② 自由に動けない

③ 息苦しく感じるような閉塞感がある

 

…の3つが揃った状況です。

 

歯医者と、普段と違う場所に泊まった時(旅先や義理実家)によく起こします。

 

歯医者は、治療のために診察台が水平になり(①)、仰向けのまま自由に動けません(②)。そして、目から鼻までタオルをかけるので、何となく息苦しいような、閉塞感を感じます(③)。それで不安を感じ始めると一気に心拍数が上がり、過呼吸になって息苦しさにパニックになります。何度治療を中断したことか。

 

旅先や義理実家でも同じです。

 

夜中に目が覚めた時は、水平で寝ている上に(①)、寝ぼけて思うように身体が動かせません(②)。そこで、窓を締め切っていたり真っ暗だったりすると閉塞感を感じて(③)、一気に心拍数が上がって息が苦しくなり、冷や汗をかいてパニックになります。上体を起こせば楽になるので、必死に起き上がって一息つきます。

 

当然、次男の出産(予定帝王切開)の時も大変でした。事前に病院側に事情を話して、帝王切開中は麻酔科のスタッフさんと雑談をして必死に意識をそらせて、何とか軽い不安発作で済みました。

 

長男の命を救うための緊急帝王切開だったので、1mmも後悔はありませんが、不安発作と過呼吸はどう付き合っていけばいいかなあと、今も考え中です。