お値段と「持ち」の兼ね合いで

 

私の切り花選びは決まる!

 

となると、菊かカーネーションに落ち着く。

 

蘭系も、概ね持ちが良い。

 

冬季など、1か月程咲き続けた胡蝶蘭があって感動した。

 

春から夏への移り変わりの5月

 

芍薬のシーズンになった。

 

あの豪華な大輪を毎日眺められたら幸せだろうな~!

 

と思っていたら、つぼみのまま開かないことも有り

 

やっと咲いても3・4日でバサッと散ってしまうという。

 

1本数百円から千円近くするのに「それはないよぉ!」

 

とケチな私は諦めた。

 

しかし!「咲かない芍薬は芍薬じゃない」とおっしゃる

 

秋田の佐井さんの「完熟」と銘打った芍薬を知る。

 

調べると、高い確率で開花するとのコメント多数。

 

そこで、思い切って注文してみた。

 

5本で送料込みで4千円弱。

 

ほんの数日で散ってしまうお花に出すには勿体ない金額だ。

 

箱を開けると、1本がふんわり開きかけている。

 

後の4本は蕾が硬く、緑色のものもある。

 

これ本当に全部咲くのかな?

 

と心配しつつ、花を咲かせるために葉を落としたり、

 

蕾のガクをめくったりしてみる。

 

すると翌日、開きかけていた1輪が開いた。

 

薄い黄色で、開くと平咲き。

 

だがさすが立てば芍薬!

 

直径12センチ程で豪華な咲き姿に感激!

 

咲いてからも芍薬の成長は止まらない。

 

毎日花が大きくなり、最終的には直径20センチを超えた。

 

同じ品種の2輪目も開花し、

 

人の顔程の巨大で豪奢な花が並んでいる様は

 

これまで見たことがない程見事で美しい!

 

2品種目は打って変わって深紅のボール状の花。

 

3輪咲き揃うと、それはそれは美しく華やか!

 

カウンターに飾って後ろから眺めると

 

照明の光を透かした幻想的な輝きに見惚れる。

 

結果佐井さんの芍薬は、全部綺麗に開花した。

 

夜静かな部屋に、「パサッ」と微かな音。

 

散った花びらが、花瓶の周囲に積もっている。

 

咲誇る間も散る様も

 

最初から最後まで美しく、楽しませてもらった。

 

いやーーー芍薬凄い!

 

ケチな私も考えを改めざるを得ない美の極致!

 

また飾ろう!