最近はネット上で無料コミックをつまみ読みするのが日課。

 

アマゾンの立ち読みより多めに中身が確認できるので

 

お陰様で「間違い」が減った。

 

「面白い!」と思ったものを紙で購入して

 

何度か読み返したりするが

 

読んでいくうちに先が見えたり

 

期待外れだったりして。

 

紙本を買わずネット上の連載を読むだけに

 

移行する作品も多い。

 

日々面白い作品を探し続けているが、

 

表紙だけでは魅力を読み取れなかった「逸材」

 

を見つけると日常が輝きだす程嬉しい。

 

最近珍しく男性主人公の作品で素晴らしいものに出会った。

 

早速中古で集めようとしたのだが

 

人気作品だからか、お値段が新品とかわらない。

 

いつもネットでばかり購入しているので

 

「せっかくなら地元の本屋さんで新品買おう!」

 

と、電話をかけてみた。

 

そして題名を伝えようとしたとき

 

実店舗から足が遠ざかっていた理由の一つを思い出した。

 

羞恥心…だ。

 

電話の向こうで丁寧に対応して下さる店員さんに

 

おずおずと切り出す。

 

「題名は

 

白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます』

 

です。」自然と小さくなる声。

 

「いい大人が、いったい何やっちゃってんの?」

 

と思われているのではないか?

 

何とか、「家族に頼まれて探してます」

 

という体で行けないか?

 

など考えてしまう。

 

もちろん作品自体は素晴らしく、

 

誰に恥じることのない良作だ!

 

そう自分を励ましつつ

 

在庫を確認してくれている店員さんを待つ。

 

保留の音楽が止まり

 

店員さんが帰ってきた。

 

「念のため、題名をもう一度お願いします。」

 

と言われ、一瞬固まる。

 

しかしもう一度

 

今度は開き直り、活舌抜群で「白豚貴族…!」

 

と言い放つ。

 

(頑張ったから、きっと在庫がありますように!)

 

との願いも込めたのだ。

 

しかし!

 

無かった・・・・。

 

取り寄せしてもらうと、数日かかるようだし

 

「急ぎなので、他をあたります。」と断ってしまった。

 

考えてみたら、取り寄せてもらった本を受け取るとき

 

最大の難関が待っていただろう。

 

「面が割れてしまう」という恐ろしい罠が。

 

しかも白でもなく、貴族でもない私は

 

きっと恥ずかしくてもう、

 

あそこへは行けなくなったかもしれない。

 

ネット社会万歳!