〈 相手の言動の意味に気づくこと 〉


人間の言動には全て、何らかの意味がある。

その意味は、本人ですら気づいていないことがほとんどであり、その人が本当に求めていることが、その人の言葉や行動を通じて現れるのである。


その意味を拾いあげること。
隠れたメッセージを受けとめること。


それが対人援助職に求められる、極めて大切な要素だと考える。


しかしこれを達成するのは容易ではない。


それを見極めるためには、相手をよく観察することが必要不可欠である。
他の事に気をとられたり、ましてや相手を恐れて目をそらしている暇なんてない。


そして、相手の言葉や行動、細かな非言語のメッセージからその意味を読み取る感受性が求められる。


そして、読み取った意味を相手に言葉や行動で返していくこと、これを通じて相手は、本当に求めていることを満たしてもらえてホッとしたり、自身の気づいていない側面に気づいて、その在り方に変化が生まれる。


相手と関わりながら、相手の心にポジティブな変化や感覚をもたらすことができる。

人の支えになる上で、非常に大切なことではないだろうか?


以上。三つの記事にわたって自分なりの理想の対人援助職の在り方を書いてみた。

年の初めに、目指す在り方を明確にできたので、今年一年で、少しでもそんな関わりができるようになれたらと思う。