私は一年前から福祉事業所のスタッフをしています。利用者さんとの日々をここに書いていきます。よろしくお願いします。




今日ははなさんと絵を描きました。


はなさんには麻痺があって、車椅子での生活です。手には震えがあります。口頭でのやりとりはできません。


私はこの仕事につくまで、身の回りにそのような重度の障害がある方が身近にいませんでした。


だから、ここに来た時に、はじめはとても緊張しました。そして、はなさんとも、どのようにコミュニケーションを取ったらよいのかわかりませんでした。


でも、はなさんはすごく積極的な女性なのです。


お母様お手製の文字版を震える手でなんども指差します。


言葉が頭の中でうまく見つからなくても、お構いなしです。


どんどん、文字をさしていきます。



ま ま





わからない


ま ま


クリスマス


バレンタイン


わからない



なんどもさしているうちに、ピンときました!


「ママのお誕生日?プレゼントに絵を描くのかな?」



すると、正解!



はい、いいえ は

身振りで表現してくれます。



やったー!



お母様へのプレゼントの絵

ペンを使ってどんどん書いていきます。


迷いなく取ったのは、緑色


震える手なので、まっすぐなラインにはなりません。点描のような感じで、どんどん描いていきます。


ひとしきり描いた後、ピンクに持ち替えました。


はなさんにしか描けない

一輪の、花の絵。


お母様へのプレゼントが完成したあとは、絵の具を使った製作にトライしました。



絵の具も画用紙も、ひとつひとつ


はなさんに これ?こっち? と


確かめていきます。


はなさんは、


筆の太さも

絵の具の色も


いつだって瞬時に決めていきます。



絵の具をつける

水とまぜる


画用紙に描く


手の震えがあるので、スムーズにはいきません


だけど全くお構いなしです。


そして、ものすごい集中力です。


はなさんが絵の具をつけやすいように

筆を選びやすいように



はなさんがどの色をどんなふうに使いたいのか

水は、どのくらい含めたいのか


画用紙の方向は、角度は



はなさんの全身からほとばしるエネルギーと

筆先の動きと、目線と


その全てから、わたしなりに予測して


筆をとったり

画用紙を押さえたり

水入れの角度をつけたりします



そして、それがビシッときまったとき


はなさんがやりたいようにサポートできたとき


私は心の中でガッツポーズ。



充実した時間でした。


すばらしい作品ができました。

思わず、涙が出そうになりました。



作品を見て、私は

東山魁夷の絵の中で

私が一番好きな作品を連想しました。









障害があっても なんだってできる



それがモットーの


何にでも挑戦する


ちょっとせっかちな花さん


私よりひとまわり以上若い女性なのですが


私はすごく、尊敬しています



すてきな作品の製作をサポートできたことに、充実の1日でした^_^