子宮全摘術後2年と10ヶ月、
現地で急性虫垂炎になってしまいました。

一応、毎回書き出しが
ブログを書く時の年月数のため
現時点の年月数なのですが、
実際に虫垂炎と診断されたのは
術後2年と9ヶ月でした。
それは就寝中の真夜中、
みぞおちのあたりの強烈な痛みで
始まりました。

爆睡していたのにもかかわらず、
胃袋を絞られるような
ものすごい痛みで目が覚め…ゲロー

直前の週末に焼肉を食べたので、
もしかすると
それが脂っこくてよくなかったのかと思い、
パンシロンを飲んだのですが、
いつもはスッキリするはずの
胃の痛みが治らないチーン

それどころか、
痛みはますますひどくなり
下痢に。
腹痛も次第にお腹全体に
広がっていきました。




私は自分や家族が病気になった時は
だいたい記録をつけているのですが、
その時の記録には…メモ

昨夜、夜中から、激しい胃痛と、
そののち、下痢になり、朝から病院に。

嘔吐はありませんでしたが、
あまりの痛みと
下痢のための脱水症状で、
診察までベッドに横にならせてもらう。

いまだかつて経験したことのない
胃痛、腹痛。
37.5℃くらいの微熱。

ベッドに横になったまま、診察、
点滴、胃薬、
少し吐き気もあったので吐き気止め、
血液検査。

白血球が少し高いものの、
抗生物質を服用する段階ではないとのこと。




実はこれが前々回のブログで
ちょこっと書いた、
点滴をして治った、という
腹痛だったのですけど、
海外ではよくある
水や食べ物による食あたりとか…
それとも、
留学や母子残留のための引越や
ビザの手続きなどで
ものすごく忙しかったので、
疲れからの体調不良か…
そんな感じかな?と思い、
4日くらいで微熱も下がったので、
食べ物に気をつけながら
徐々に普通の暮らしに戻っていきました。
しかし。

それから、約3週間後。

再び、真夜中に突然、
みぞおち部分の激痛に襲われ…ゲロー❗️

やはり吐くことはありませんでした。

この時も前日に、
和食レストランでお寿司を食べたので、
お魚の鮮度がよくなかったのかなぁ〜
と思いつつ、
でも、きっとこれは前回と同じで
また下痢になるはずだから、
トイレ行くと寝れないし…
朝までとりあえずベッドで我慢しておこう…
と痛みを逃すことにしましたにやり

途中で起きると体力消耗しますし、
ゆっくり息をふーっと吐くと
なんとなく
痛みがおさまる感じになるのですよね。
…って、陣痛?

でも、何回かの手術とか出産とか経験すると
かなり痛みを我慢するクセがついて
どこまで我慢できるのか…
痛みの限度がわからなくなるような、
そんな気が毎回してしまいます。



で、翌朝、やはり複数回の下痢。
そして、発熱。

高熱ではなくて、
これも38℃にいかない37℃台の微熱。
このあと、微熱は約1週間ほど
続くことになります。

腹痛もみぞおち部分から、
全体、下腹部へと広がり…。




この時点で、
発熱があったことと、
さすがに同じことがひと月ほどの間に
2回も起こるのはおかしいガーン
と思い、再び、病院を受診。


衛生状態のよくない国では、
いろんな病気があるので
念のため、便検査もしましたが、
そちらは陰性。


かかりつけ医の先生も
さすがにこれは精密検査が必要とのことで
血液検査、腹部エコーを受けたところ、
炎症反応の数値が強烈に高く、
腹部エコーでは
虫垂に炎症があることがわかり、
急性虫垂炎と診断されました。




ここで、
急性虫垂炎の症状についてなんですが、
子どもの頃、ドラマとかで
右下のお腹が痛いっえーん❗️と、
右下腹部を押さえて倒れ込む…
急性虫垂炎いわゆる盲腸になってしまった
登場人物の様子を見たことがありましたが、
実際は、個人差はあるものの
まずみぞおちのあたりの
強烈な痛みで始まることが多い、
ということを知りました。


その痛みが、だんだんと
下の方に下がっていき、
ついには右下に…という症状が
多いとは聞くのですが、
私の場合、右下腹部は
まったくと言っていいほど
痛くはなかったのですうーん


ですが、食事をするたびに
みぞおちのあたりが痛い…
というのが、
この急性虫垂炎と診断された前後に
結構ひんぱんにあり、
バレット食道もあるので
胃酸のせいなのかな?とか
ストレスのせいかな?とか
思っていたのですが、
実際は調べてみないと
わからなかったということになります。
で、この時点で、
絶対にすぐに手術しないと
大変にことになります真顔!
と言われましたが、
そうなんですか…と言いつつ、
内心、この国では絶対、ムリ
と思っていました。


検査機器はほぼ最新のものなので
検査はできるのですが、
何度も書いてるとおり、
衛生的な問題や技術の問題等で
手術をした後の後遺症や
命を落とす確率がハンパないのです。




念のため、CT検査と、
腹部のため
婦人科の診察も受けましたが、
卵巣が腫れたりもなく、異常なしでした。


一方、CT検査では久しぶりに
造影剤の注射を打ったのですが、
検査後に足にぽつっと発疹が出てしまい、
それがなんだか痒くハッ


ちょっと痒いです、と言ったら、
医者が慌てて飛んできて
ステロイドの注射を打ってもらい、
ひどくはならなかったのですが、
その後、丸一日経ったところで
薬の効果が切れたのか、
赤い発疹が全身に出てしまい、
いつも蕁麻疹の時に使っていた
抗ヒスタミン剤を服用しましたが
おさまる気配もなく、
どうやら造影剤による薬疹だったらしく
翌日再び受診して
ステロイドの薬を出してもらい、
段階的に服用して
数日後におさまりました。



実は、生まれて初めて
ある病気でCT検査を日本で受けたときにも
造影剤の注射で
発疹がぽつっと出たことがあったのですが、
その時は、病気の治療そのもののために
検査直後から
ステロイドを点滴で連続投与したので、
おそらくそのステロイドでその時は
薬疹がおさまったのかな?
と今となっては思いました。


だから、忘れていたのですが、
私はもともと日本で気管支喘息だったのと
子宮全摘後は蕁麻疹にもなりましたから、
造影剤でアレルギーが出ると、
命に関わるほど危ないんですよね。


今後のために、
造影剤のお薬の名前を
今回の現地の病院で教えてもらいました。
「イオパミロン」でした。
お薬の名前が海外では違う場合も多いので、
日本語の分かる現地のドクターは
お薬辞典をひきながら調べています。
CT検査の結果、
やはり虫垂の炎症がかなり進んでいるので、
今すぐにでも入院して手術しないと
大変なことになる、と
再度、ホームドクターにも外科の先生にも
言われたのですが。


ただ、いつもは海外旅行保険があるため、
病院の収入増のため
VIP特別個室に
即入院させられるはずのところ、
今は病棟はすべて満床なので
他に紹介状を書くから
他で手術を受けてください、と
言われましたびっくり


意外な言葉に少しびっくりしたのですが、
後になって思えば
実はもうこの頃から少しずつ
コロナウイルスと思われる症状の人が
受診に来ていたか。


そういえば
私もこの腹痛で病院に来た時、
すぐに入院用のタグをつけられて、
疑われていたのかな?とか。


もしくは、
病床を万が一の時のために確保するよう
指示が出ていたか…。


CTを撮りに行くときに、
それまで一度も見たことのなかった
酸素ボンベをたずさえた患者さんを
見かけたのです。


現地ではまだ
公的に発表された感染者数は
少なかったのですが、
その光景は今から考えても
どう見ても普通ではありませんでした。


私は、とにかく日本での手術のために、
CTや腹部エコーのデータとともに、
外科の先生からの紹介状と、
ホームドクターからは
万が一、出発までに腹痛がひどくなって
現地で緊急手術になった時のためにと
エマージェンシーレターを書いてもらい、
とりあえずは抗生物質で散らしつつ、
絶対コロナウイルスにかからないよう
出発の日までおとなしく
過ごすことにしました。

万が一
空港で熱でもあったら、手術どころか
現地で隔離されてしまいますガーン
それからしばらくして現地を出発し
日本に到着してからほどなく、
現地のニュースで、
私が紹介状を書いてもらった病院から
コロナウイルス感染者が出たため
病院が閉鎖になったと知り…ガーン

コロナウイルスが
まるで波のように追っかけてくる中、
そこから間一髪で逃げ切ったような、
そんな気持ちがしてしまいましたガーン





最初、現地から飛んだ飛行機の中には、
ほとんど誰も乗っていませんでした。

ところが、トランジットした空港は
海外旅行中と見られる
欧米人であふれかえっていて、
しかも誰もマスクをしていませんでした。

そしてそこからトランジットして
日本に向かう飛行機は
なんとほぼ満席でポーン

乗っていたのは
ほとんど海外旅行帰りの
若い日本の人たちばかりだったのです。

何年間も一時帰国を繰り返しているので、
海外に駐在等で住んでいる人と、
出張で行き来している人と、
旅行者との違いは、すぐにわかります。

見るからにリゾート地で日焼けをした、
という感じの人もいました。




もうすでに世界では
かなりの感染が拡大していました。

不特定多数の人々が行き交う空港や機内で
感染の恐れがあるにもかかわらず、
こんな時期にわざわざ
旅行に行く人がいることに驚きましたが、
当時はコロナウイルスは
若い人は陽性であっても重症になりにくい、
という見方が大勢を占めていたことも
影響していたのかもしれません。


日本にもまだそんなに感染者は
出ていませんでしたが、
日本人の帰国に関しては
日本の空港では
サーモグラフィーがあるだけで
それ以外はなんの検疫もなく、
これは絶対ヤバイのではないのアセアセ
と思ってしまいました。



緊急事態宣言。

緊急にならなければ
出すことができないから
緊急事態宣言なのでしょうが、
もう空港や機内でのあの光景を見た頃から
こうなることは
当たり前だったのかもしれないと、
今となっては思ったりします。