死に物狂い 泣きながらパチンコ ギャンブル依存症の体験談 2016年12月11日 朝刊

カジノを含む「統合型リゾート施設(IR)」整備推進法案(カジノ解禁法案)でギャンブル依存症増加が懸念される中、依存症に苦しんだ人の体験談が国会で取り上げられた。

家族を犠牲にしてもギャンブルにのめり込む壮絶な経験が紹介され、深刻な社会問題であることが伝えられた。(金杉貴雄)

体験談は、証言集「ギャンブル依存症からの生還」から引用された。
ホームレスの自立を支援する会社「ビッグイシュー日本」の関連NPO「ビッグイシュー基金」が男女十二人に聞き取り調査をし、八月にまとめた。

八日の参院内閣委員会で自由党の山本太郎氏が読み上げた。

四十代の女性は出産直後、夫が気遣いで設けた月に一度の「お母さんのお休みの日」にパチンコに行ったことが
きっかけでのめり込んだ。

子どもの学資保険を切り崩し、実家の仏壇から金を盗み、子ども二人を認可外保育園に入れてまで通い、
最後は死に物狂いでやらされている感覚と分かっていても、泣きながら続けた。

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(後略)