左馬(ひだりうま)
左馬は、馬の文字が左右逆に書かれている将棋の駒で、昔から縁起が良いとされてきました。
左馬の馬とは、将棋の駒の「角」が成った状態の「竜馬」のことです。この縁起物は、将棋の駒の製造で日本一有名な山形県天童市にて生まれました。
左馬の馬が絵で描かれる場合は、一般的には頭が右、尻尾が左なのだそうです。
どうして縁起が良いの?
その1
実は馬は、右から乗るとつまづいて転んでしまう為、馬に乗る際は常に左から乗ります。
このことから「左馬は倒れない」=「人生をつまづくことなく過ごせる」とされています。
その2
普段、馬は人にひかれますが、左馬は文字が反転しているので、「馬が人をひく(招く)」と考えられ、千客万来、商売繁盛に繋がるとされてきました。
その3
左馬の文字の下の部分が巾着に見えることから、入れたお金が出ていかないとされ、富のシンボルとなっています。
その4
「うま」を逆に読むと「まう」と読みますが、これがおめでたい席で踊られる「舞い」を連想させることから縁起が良いとされています。
上記以外にも、「右に出るものなし」など、様々な理由があるそうです。
HARUKA