「ずっとこの場所から・・・」
カーテンの横で外を眺めていた
横から見てもめちゃくちゃ美形だった
まつげが長くて顔はシャープで小さい
背筋は高くて髪はサラサラ
かっこよすぎた
ほかの女子が「かっこい~」と小声で言っていた
男子も「なんなんだよ・・・」と言っていたのが聞こえた
クラスみんなが龍太くんを見ていた
「あの人があの龍太くんかなぁ?」
りんが聞いてきた
「うん・・・そーでしょ、あの美形は・・・」
「だよね・・・」
なぜか会話が続かなかった
「席につけ~!」新しい担任が入ってきた
「席はこの順番にしろ~」と紙を黒板に貼り付けた
「私は・・・」はるが覗くと
はるの席の隣は龍太くんだった
「ウソ・・・」はるは嬉しいよーな悲しいようなビミョーな
気持ちになった
龍太くんの隣に座るとやはりみんなの視線が痛い
でも龍太くんはまったく気にしていない様子だった
私が龍太くんをずっと見ていた事に気づいたのか
「なに?」と龍太くんが低い声で言ってきた
「あっごめんなさい・・・つい見とれちゃって」
「あっそっ」
「あの・・・」
はるが言いかけると
「あんたは俺の事カッコイイと思うか?」
「はい?」
なに言ってるの?
「みんなカッコイイって言うけど・・・
俺はそー言われんの嫌なんだよね」
「そーなんだ・・・」
私はカッコイイと言われるのは良い事だと
思ったのに・・・ちがうんだ・・・
「俺はみんなと同じように生活したいし恋愛したい・・・」
「・・・わかった!じゃ~龍太くん普通の友達としてよろしくね」
自分でも何がわかったのかよくわからなかった
でも精一杯の笑顔をした
「あ・・・その笑顔かわいいじゃん」
「え・・?」
私は顔が熱くなった
そんなカッコイイ顔で甘い言葉を言われたら
誰だってそーなると思う
その瞬間、私は彼に恋をしてしまった。






