5年間続けたテニス 最後の試合
10月の終わりに
長男が小学1年生から
#現在5年
続けたテニスの
最後となる試合があり
長男は3試合勝利し
決勝へ。
勢いそのままに
見事
優勝したのでした。
〜なんでも
いいからスポーツを〜
1年生になるタイミングで
何かしらスポーツをやらせたいなぁ
と、私はぼんやり考えていました。
理由はシンプルで
・学校以外のコミュニティを
知っておいた方がいいよね
・学校と親以外で関われる
大人や同世代がいた方がいいよね
・学校や家以外にも居場所が
あるといいよね
・スポーツって何かいいよね
#理由なき感情
です。
とりあえず私が意識した事は
学校で関わる人や環境が
全てじゃないよ!
っていう事を体験させる事が
一番の目的でした。
主人はサッカーを
長いことやってきたので
まず少年団のサッカーに
連れて行きましたが
3日で拒否。
#色々と合わなかったのかな
次に連れて行ったのが
私が通っていたテニススクールで
いつまで続くだろうかと
様子を見ているうちに
5年経っていたわけです。
#色々すっ飛ばすヤツ
#あっという間に時は過ぎ
〜悔しい感情
はどこからやってくる〜
テニススクールに行くと
同学年の子で
1人上手な子がいて
その子はS君。
#レベチ
長男もS君がいるクラスで
一緒にやる事が多く
いつもコテンパンに
やられ続けていました。
S君の母から聞いた話では
普段からプロテニスの試合を
観たり、自主練などをしたり
モチベーションが全然違うやん
でした。
#強調する時は関西弁
その横にいる長男は
そんなS君にいつも
コテンパンにされては
ヘラヘラしながら
悔しがる様子もなく
淡々と一日一日のテニスを
楽しんでいました。
正直なところ
こんな状況で楽しめるとか
メンタル最強かよ
と、思いながら
見守っていましたが
#だっていつもコテンパン
試合に負けたり
練習でコテンパン
にされても
『悔しい』
感情の見えない長男は
冷静沈着クール野郎
なんだ、きっと
と思っていました。
#何それ
そんな日々が続き
テニスの技術も中の下くらい。
上達するには
やっぱり『悔しい』
が必要なのかも。
そんな事を考えては
そもそも『悔しい』って
親が教えるもの?
私そういえば
教えたことないわ。
いや、悔しいは
胸の辺りから
自然発生する感情だよな。
などと考えを巡らせましたが
答えなど出るわけもなく
この答えはきっと
『いつか長男が結果で
教えてくれる』
に懸けて
私からはいつも通り
口を出さずに
ひたすら見守る事に
決めたわけです。
〜長男の悔し涙〜
それは突然やってきました。
2年生の頃
初めて試合を経験。
誰もが予選1位を予想していた
S君に勝ち
予選を1位で通過。
#マジかよ
#マイペースに上達
そして1位の長男と
2位のS君が関東大会へ。
そこで2人は決勝まで勝ち上がり
再び闘ったわけです。
結果、長男は決勝で
S君にコテンパンにされ
負けました。
それでも私としては
2位だってすごいじゃんか
そう思っていましたが
その時初めて長男が
悔し泣きしたわけです。
あぁ、そうか。
悔しい感情って
自信がついたり
勝ちを知った体が
生み出すものだったのか。
その日、長男から教えてもらった
悔しい感情の発生原理を
目の当たりにし
それが
とても愛おしく感じる
私がいたのでした。
〜長男から離れて
応援することに全振り〜
3年、4年は
コロナの影響で
試合は一切なくなりました。
その頃くらいから
長男は
練習を見られたくない
と言ってきました。
きたよ親離れ。
と、私は突然のそれに
震え上がりました。
#子離れできない日本代表
ただ、私にできる事は
環境を与える事だけなのは
最初からわかっていた事。
最初から長男を
育ててくれるのは
この場所であり
過ごす時間である事も。
テニスの技術も
コミュニケーションも
親が口を出すよりも
ここで関わる人たちに
丸投げしよう、と
決めていました。
その分、その方々には
感謝を常に伝える。
#これが親の役目
長男の親離れ発言を
きっかけに
改めてテニスレッスンに
関わるあれやこれを
丸投げ。
レッスンを横で見るのも
一切やめました。
その代わりに
行き帰りの車の中で
『今日はどうだった?』
と聞き
あとの会話は長男に任せて
会話が特にない時は
1人熱唱してました。
#歌うな
#ただ歌いたいだけの母
#たまに長男も一緒に歌う
そんな日々が1年以上
続いて
気がつけば
テニス最後の試合の日を
迎えたわけなのです。
#10月30日にあったよ
〜最後の試合〜
長男はAブロック
S君はBブロック
うまくいけば
また決勝で試合が
できるかもねー
と、親とコーチで
話していましたが
本人達も
それをビリビリと感じて
いたようでした。
長男は特に
最後の試合という事もあって
ガチガチになりながらスタート。
#緊張が動きで伝わる
私は
練習を全く見ていなかったので
長男がどんな試合をするのか
予想がつかず
毎試合
吐きそうなくらいの
ドキドキを久々に経験。
やっぱりスポーツっていいな
と、吐きそうになりながら
心底実感したのです。
勝ち上がるたびに
落ち着いた表情と
長男らしさのある試合が
戻ってきたように感じれて
#母の吐き気もなくなる
こんなに上手くなったんだね
すごいよ、あんた
と、いちいち涙が
出そうになる親バカがいました。
S君も同じように勝ち進んで
いきました。
2人のプレースタイルは
1年生の頃から
真逆。
S君はバシバシ強く
打ち込んでいく攻めのタイプ。
長男は
とにかく粘り強く繋げて
相手のミスを誘う守りのタイプ。
今回の試合でも
2人のプレースタイルは
変わらず
体に染み込んだそれを
遺憾無く発揮して
勝ち上がっていきました。
決勝前
2人は仲良く話しながら
試合前とは思えないほどに
リラックス。
緊張していたのは
周囲で見守る
大人たちの方でした。
#再び吐き気を催す母
#泣いても笑っても最後
2人はまるで
いつものレッスン中のように
ただただ
本気で打ち合い
楽しくプレーを終えました。
#結果は冒頭の通りです
私が驚いたのは
プレースタイルの変化で
守る事しかできないと
思っていた長男は
決勝では
バリバリに攻めていて
周囲を驚かせました。
それまでの試合では
これといって
派手さのないまま
勝ち進んできた長男。
その会場にいる誰もが
プレーに派手さのある
S君が優勝すると
思い込んでいたし
長男に攻める技術は
ないだろうと思い込ませる
試合の内容だったから。
#一緒に騙される母
決勝では
タイミングを見極めながら
守りと攻めのプレーを
使い分ける長男がいて
初めて長男に対して
テニス辞めるの
勿体ないな
という感情が湧いて
しまった私がいました。
長男がテニスを
辞めるきっかけはこちら↓
〜テニスで学んだ
親の役目〜
長男が
最後の試合で
色々と答えもくれました。
・丸投げしてよかった
#離れてよかった
・テニスのプレーに
口出ししないで良かった
#口出しは喧嘩のもと
・想像より子供は
勝手に成長していくもんだ
#自由にさせて遠くから
見守る方がいいかも
・2人で話す時間を作るのは
やっぱり大切だし必要
#だいたい熱唱してたけど
つい、他人と比較してしまったり
目の前にある
うまい、下手などの結果で
判断しそうになる
親の習性のような思考を
長男に
ぶん投げてもらった瞬間が
何度もあって
私はその度に
長男を
ただただ信じよう
と、思えるようになりました。
なので
野球をやりたい
という言葉を
そのまま受け入れる事が
できたのだと思います。
#もちろん何度か話し合った
野球では
相変わらず玉拾いや
試合では
ベンチで応援の日々。
でも帰ってくると
『楽しかった!』
と言って
その日の出来事を
ペチャクチャと
話してくれます。
#テニスの時にはなかった姿
選択肢は
私から提示して
決断は長男に任せた結果
今は野球に全振りする
そう決断した彼を
心からリスペクトするし
これからも
私は彼を遠くから見守り
サポートする事に全振り
し続けたいと思います。
子育てには
いつだって
正解がないから
不安と葛藤は
続きます。
そんな中で
反抗期がやってきたりして
親の感情は
この先もだいぶ忙しく
乱高下しそうですが
たまにこういう
答え合わせを
子供はくれたりする。
その度に私は
恥ずかしげもなく
尻尾をブンブンと振りながら
また息子の後を
追ってしまうでしょう。
そしてまた
彼の新たな挑戦に
胸躍らせながら
君に負けてられない私は
今日も挑戦する気持ちを
絶やさずに
応援したいと思います。
ふらっとこのブログに
寄ってくれた
あなたにもエールを
勝手に送ります。
一緒に人生の乱高下を
笑い飛ばしながら
走ってやりましょう。
今日も
読んでくれた
あなたに
ありがとう。
おしまい
最後の試合
決勝戦
走り回る長男を
途中から
ただ、ボーっと眺めてしまい
知らぬ間に
成長していた長男の姿に
私はただただ
圧倒されてしまったのでした。
そして
最後のポイントを迎えた瞬間
これまでの事が
走馬灯のように
脳内を駆け巡り
彼への感謝の気持ちが
込み上げました。
子育ては
いつだって
子から教えてもらうばかりだ。
そんな親である
私にできることは、、、
こんなのも書いてます。もしよければどうぞ
https://note.com/yonaharuh1/n/na6b6f0efd30c