※たまにある、小説節の新年特番3部作です。


本格的な冬が到来した頃、

平日の午後にポッカリと時間が空いたので、

はるかはずっと会いたいといってくれている初老の男に連絡をした。

同じ内容のメールを2通、時間だけを2時と4時にして2人にそれぞれ送る。


送ってから、はるかは自分の行動を笑った。


営業の仕事によく似てる。

訪問のアポを取るみたいに、

手際よく、スケジュールを埋めていく様は敏腕セールスレディのようだ。


アポ内容は1時間程度の、

打ち合わせならぬ セック ス


「仕事かよ(笑)」

はるかは小さく呟いた。


はしごは、約1年ぶりである。


1年もブランクが空いて、体力に不安はないのか?と問われると、


「全くない」


としか答えようのないくらいに、


今のはるかのコンディションは良いとしか言えなかった。


アスリートなら、

このタイミングで大きい大会を狙いたいところだ。


とはいえ、2人のうち1人は初手合わせ。

もう一人だってF止まりだ。

年齢や紳士的な雰囲気とは裏腹に、

パワー系、変態系の体力の消耗の激しいセックスだったら、どうしよう?という心配も無くはない。


しかし、今までの経験から恐らくインターバルなしの連チャンでいけるだろう、と踏む。




真っ青な冬らしい空の下、

はるかはスカートを履き、ホテルに向かった。


※明日の記事に続く。