～はるかの63時間目～
ここ一年くらい
私の周りをチョロチョロしてた
生意気だけどかわいい年下の男の子がいた
会う予定は累計で三回立てた
けど
会えなかった
と彼はいうけど
私はその予定の流れ具合と対応に不誠実さを感じずにはいられなかった
それでも、懲りずにチョロチョロするので
情も湧いてたし
「不出来な弟」
と思ってかわいがっていた。
けど、ある時のなんとなしの彼の言葉に「あ、こいつ調子がいいだけなのかな」
とおもって、切った。
今回の台風で、彼の住んでいる周辺が災害がひどく、
ふと安否確認のメールを送ってみようかな、と思ってしまった。
バカな女である。
ブロックされていた。
バカな女である。
自分から切っておいてなんだが、
ちょっとさみしかった。
バカな女である。
そして、その拒否に、
彼の本気度を、今更悟った。
バカな男と女であった。
男と女の関係なんてもんは、
たいていバカなもんだ。
な。