新年、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

新年早々、連日連夜大変なことになっておりますが、被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。同時に、一日も早い復旧をお祈り致します。

…では、用意しておいた記事をこっそり上げようと思います。



当ブログの超人気企画←『秋の野球雑感』を総スルーして新チーム動向は完全に無視する、という暴挙で2023年を締めくくった当ブログですが…大丈夫です。大丈夫ですよ。

それなりに、高校野球も見ていました。
それなりに…ね。(明治神宮大会でどこが優勝したかキレイさっぱり忘れていたのは秘密)

秋の時点でチームとしても個人としても“完成度”なんて1ミリも求めてませんけど、ここ数年は一冬越しても驚くほど印象が変わらないチーム・選手が多くなりまして、ワクワク度合いは正直目減りしております。

高校野球の最高の楽しみって『人の成長』じゃないですか。技術も身体も心も、全部引っくるめての成長物語を、定点観測しながら見守り、最後の夏に見送るというツールだと思うんですね。2年半という限られた時間の中で、少年が神話となるような爆発的成長を見せる瞬間なんてのは、感動を通り越した心境となります。

縁もゆかりもない赤の他人のお子さん(男の子)の成長でも、なんとなく可視化できるのが高校野球の長所でありまして、1年の春にボコボコに打たれて半べそかいてたハナタレ小僧が2年やそこらで精悍な顔つきの青年になり、後輩のケアをしている様なんてところにグッとくるんですよね。

性質上、絶対に避けては通れない部分ではあるものの、極論チームの勝った負けたなんてのはその過程のごく一部でしかないわけで。

どんな栄光の瞬間も、どんな無様な敗退も、10年もしたら全部思い出に消化され、その過程で身につけたものが生きていく為の血肉となる訳でしょう。

ただ、最近は、ジャイアンツカップなりなんなりでついこの間見てきた中学硬式の選手が、そのまんま2年経ったなあというぐらいの感想しか抱けんのですわ。この世代で一番顕著に見られるはずの『男子三日会わざれば刮目してみよ』現象がほぼほぼ起きない。ゼロではないので、格段に遭遇率が下がったと見るべきでしょうか。

本当に【想定内の成長】にしか見えない選手が多いのは、やはりコロナ禍の練習環境による影響やら、教育現場の変化なんですかね。要するに、追い込まれてないから反発がないと。それはありそう。

一昔前と比べても、一部の強豪校に有力どころが(あまりにも)集中しすぎて、素材の良い選手が内部でごちゃごちゃレギュラー争いやってるだけ…という方向に比重が変わったのも大きいかもしれない。

甲子園観てても、大学選手権見てるみたいな気持ちになるんですよね。「どうせ東都か六大学が勝つんでしょ?」みたいな。背負ってるものが軽いというかね、故郷(国)じゃなくて個人の戦いになっているから。それが良いとか悪いとかではなく、傾向としてはそう。

素材が変に一部に固まると、いかに独自の練習方法を取り入れたとて、審判が関与しない限り(意味深)はそれほど意外性がない試合結果になる訳で。大体同じようなメンツが寡占状態で上位を奪い合うリーグ戦のような状態に陥る訳ですね。

それが今一番顕著なのは北信越で、近畿も中国も四国もまあ似たような傾向にはある。

本当に読めない混沌状態なのは、関東大会・東北大会の序盤とか、九州大会とかの、実力が拮抗しているごく一部の地域だけ。後は大体予想通り。トーナメント表を見ればなんとなくわかる。波乱らしきものもなくはないけど、そのまま勝ち進む“旋風”的なものは皆無。

東京は悪い意味で安定しないところはあり。それは、本来ガチガチの寡占状態にあるはずの上位校が安定感に欠け、外の地区とやる前に金星をホイホイ献上しているから。

個人の技量や肉体的なポテンシャルについても、同じような感想。技術は荒いがフィジカルモンスターと呼べるような猛者タイプが本当に減った。親父さんが一次産業従事者で、生活の中で鍛えられまくったような筋骨隆々の子が技術に勝る野球エリートを圧倒していくのも醍醐味の一つなのに。

投手は、それでもまだトレーニング方法のイノベーションが起きている最中なので、新星(候補)が地域問わずにドカスカ出てくるだけ、まだマシな方。

とはいえ、投手も『投げ屋』みたいなタイプばかりなんだけど。高校レベルでも、打者ではまるでダメみたいなタイプが跋扈して専業化が進行。クリーンアップとは言わずとも、投げてる時も6番ぐらいでバカスカ打ってくれる“野球小僧”タイプは欲しいよなぁと。

かといって、完投能力も高くなく、打者との駆け引きをするところまでいってない投手がほとんど。コレは球数制限と複数投手制の露骨な弊害ではあるんだけど、投げるスタミナとか、ペース配分とか、チームの絶対エースなら(以前は)高校の2年半で自然と身につけられていた筈のものが、未搭載のまま終わっているように思えて。なんとも寂しい限り。

大学野球でのエース酷使(完投→中1日リリーフとかを毎週)ってのもよく言われるけど、そこを乗り越えたからこそ、プロに入ってもやれるだけの“絶対的な何か”を身に付けたとも考えられる訳で。肩肘の保護と、チームの勝利と、修羅場を潜り抜ける経験、コレをバランスよくこなすという綱渡りは至難の業。

でも、どこかで修羅場を乗り越えないと超人レベルに爆発的成長を遂げるのは難しい…というバランス。

野手は壊滅的といってもいいぐらい、バランスがおかしくなっている。高校レベルで三拍子揃った強打の遊撃手なんて、全国探しても砂金レベルのレア素材。プロが好むようなスラッガータイプは概ね守備に不安を抱えるケースばかり。贔屓目に見ても一長一短タイプのオンパレード。

追い打ちをかけるような、春からの新基準金属バット(※飛ばないバット)への移行。

コレが最大の懸念材料ですね。

ここでの高野連の立ち回り(ダメならダメでフッ軽対応できるかどうか)が誤ると、マジで『甲子園大会を頂点とする旧来の高校野球』は終わるかもしれない。それぐらいの分水嶺だとワシは見ています。

最初は、ピッチャーライナーの事故からその危険性の議論が起きていったんだと思うんだけれど、スポーツメーカーが入ってくるとどうにもこうにも…。なんで木製より飛ばなくなるのか、従来金属と木製の中間を取るのは、そんなに技術的に難しいのだろうか。従来金属よりも大幅値上げしているというのに。

「新金属を使うメリット感じないから、ウチは木製使いますわ」って言ってる私学強豪には良い顔してない(らしい)というところに闇を感じざるを得ませんね。

ねぇ。

いずれにせよ、少子化と野球離れは深刻なのだなと実感せざるを得ません。


  ​96回 センバツ出場校予想


【北海道】①
・北海
【東北】③
・青森山田(青森)
・八戸学院光星(青森)
・一関学院(岩手)
【関東・東京】⑥
・作新学院(栃木)
・山梨学院(山梨)
・常総学院(茨城)
・健大高崎(群馬)
・桐光学園(神奈川)
・関東第一(東京)
【北信越】②+①
・星稜(石川)
・敦賀気比(福井)
・日本航空石川(石川)
【東海】③
・豊川(愛知)
・愛工大名電(愛知)
・宇治山田商(三重)
【近畿】⑥
・大阪桐蔭(大阪)
・京都外大西(京都)
・京都国際(京都)
・耐久(和歌山)
・報徳学園(兵庫)
・須磨翔風(兵庫)
【中国】②
・広陵(広島)
・創志学園(岡山)
【四国】②
・高知(高知)
・阿南光(徳島)
【九州】④
・熊本国府(熊本)
・明豊(大分)
・神村学園(鹿児島)
・東海大福岡(福岡)
【21世紀枠】②
・別海(北海道)
・田辺(和歌山)


21世紀枠は減枠となり、東西の概念も消滅したらしい。が、消滅初年度はさすがにどちらかに偏らせないのでは?という事で、無難すぎる選択にした。

正直、どちらも戦力的にはだいぶキツイ。別海は北海にスコア以上に圧倒されていたし、冬場にホットシェフ(意味深)を施したところで、秋の配信で丸裸にされた戦力では、センバツで勝ち負けまで持っていくのも難しそう。21枠の勝機は、映像データなしという奇襲性もあるので…。

ただ、出る事だけを考えれば、絵に描いたような困難校で、戦績も比較対象の中では上の方。監督の情熱に引きずられるように、地域も後押ししてのチーム強化という背景は、TBSドラマ「下剋上球児」の設定と若干被るような印象で好感が持てる。地理的な困難や過疎要素もあり、むしろ選ばない理由がないぐらいに強い。

田辺の一番の理由は政治力。選ぶ為には、一般枠も絡めて無茶苦茶な論理を固めてくるとみる。「無理を通せば我は通る」理論。それだけ聞くと胸糞案件ぽいが、特Aクラスの智辯和歌山を倒しているのはポイントが高い。市和歌山はそこまででもないけど、金星的なものが単発じゃないのは力の証明でもある。

21世紀枠にありがちな、『旧帝にバカスカ入れるほどお勉強ができる訳でもなく、スポーツも県ではまあまあ。学校が古くてOBの力が多方面に強い』以外に特に売りがない、中途半端な文武両道校よりは全然相応しいのでは。

対抗で、鶴丸(鹿児島)か、富山北部(富山)か。田辺は別格として、別海が弾かれて他になるパターンはあり得そう。

正直、選考理由なんて後付けでなんでもありなので、考えるだけバカバカしい。プレゼン能力で出場が決まるスポーツ大会(興行)なんて、センバツ21枠とブレイキングダウンぐらいだろ。


明治神宮枠は、日本航空石川か。

いざ他地区の強豪とやってみて、より良い試合をしそうだなと感じるのは、ブレーブスユニをまとってチームとしての旬を感じる【北陸】という気もするが、秋の戦績(数字)を見る限りでは、航空石川の方が多少見栄えはする。

同県の星稜が東京で頑張ったおこぼれを貰うという観点でも、同県のココは有力な存在。所在地が輪島市で被害も大きく、四月からは学校まるごと山梨の日本航空高校へ一時移転するらしい。まあ、それも致し方ない状況。選ばれた際は、輪島市の光となれるよう頑張って欲しいもの。

あぁ…そうか。日本航空か。
日本航空で輪島なのか…あぁ。

個の力で言うと、北陸の竹田投手の存在は大きいんだけどなぁ…。秋の時点での攻撃力がね。まあ、厳しそうかね。

明治神宮優勝の星稜、その星稜と北信越決勝で互角の投手戦を演じた敦賀気比。どちらもディフェンス力に自信ニキで、佐宗投手、竹下投手と全国クラスの好左腕を擁した常連二校は文句なしの選出。

やっぱ、星稜は地元で固めた方が強いね。敦賀気比は、山ちゃん辞める辞めへん言ってたのは一体何だったんかなぁ…。


一般枠

北海道と中国・四国・九州は選考的には無風。
上述した北信越も、ほぼ無風といっていい。

中・四国の比較枠消滅は、本当に良かった。何がなんでも当確ラインの決勝進出を目指すというのは、甘えが消え、ガチ度を高める意味で今後も良い効果をもたらしそう。特に恩恵を受けまくっていた中国地区の私学には。ただ、山陰の普通のチームは21枠に救済されない限り、かなり厳しくなる予感。

…その無風地区をざっとおさらい。

北海は、経験豊富な野手陣に、軸がはっきり決まってなさそうな投手陣が整備されてくるようだと旧チーム以上の戦績も期待できる。

中国地区は、広陵、創志学園が抜けていて、戦力的には納得の結果。順当すぎて何も言う事なし。

広陵・高尾くんは相変わらず。たまにエンジンかからない時、スロースターターになる時が見受けられるけど、そんな時にチームとしてどう乗り越えるかは通年の課題かも。スケール感はここ3年では一番ないチームだけに、効率的な得点力、左腕対応がカギかなと。

低反発バットは、OBの木製対応力からしても問題無さそう。高尾くんの投球スタイルには追い風では。

創志学園・門馬さんはおめでとうございます。お早いご帰還ですね。近畿圏の選手と若干首都圏(神奈川)の選手が混ざったハイブリッドスタイルは、まさに東海大相模。あと2年もすれば、アグレッシブベースボールも浸透して板についてきそう。

四国は、明徳・馬淵野球に翳りが見え、新時代の伊吹を感じるところ。多少の下剋上的な結果も出て良きかな。プロ投手輩出から勢いにのる高知や阿南光も、ここ数年順調にステップアップ。チームとしても安定した結果に結びつけているのはご立派という他ない。

九州は、熊本国府がセンバツ当確ラインの四強の壁を破ってから大躍進。全国レベルでコレと言った強みには欠けるものの、打力の平均値は高い。これも指導の賜物か。この世代の前後は、熊本勢が案外良い感じな気もする。

神村学園、明豊も、戦力的には九州の大将格。特に神村学園・正林くんの打棒には大注目したい。

悩ましいのは、東北の3枠目、関東・東京の6枠目、東海の3枠目、そして近畿の6枠目。

東北は青森勢が抜けて強く、直接対決では負けたものの、正面から青森勢に対抗できたのが山形勢だけという印象。ただ、この2県が組み合わせ的に序盤で潰し合う形になったので、他地区が漁夫の利で増枠分を奪う格好となりそうなのはなんとも。組み合わせの妙を感じると共に、東北の組み合わせってバランス悪いよなと。

青森山田の右二枚看板、八戸学院光星の左腕3枚はいずれも好投手。青森山田の一年生大型二遊間コンビなど、楽しみな素材も多く、チームとして個性があって見ていて楽しい。

関東優勝・神宮準優勝の作新学院は、組み合わせに恵まれたところが非常に大きいという印象。二番手以降の投手に不安がある中、地元開催のスーパーシードで、一番星を落としやすい初戦(直下のところ)に最も与しやすそうな相手が入った(=他のヤグラが強烈な潰し合いとなった)のが大会の全てと言ってもいいぐらい。あまりに出来すぎていて、単なる幸運なのか、少々の胡散臭さも感じるところ。

楽な勝ち上がりで投手を削られず、ピークを大会後半に持っていけた事が何よりも大きい。正直、野手は(3番の小川くんなど、今後大きく伸びる可能性は否定しないが)旧チームと比べてもそこまで。神宮大会の初戦で、低反発バット使用の北海とスコアレスでタイブレークまで持ち込まれた(実質負けの)内容からも、決勝での貧打ぶりを見ても、大エース・小川投手の運用がうまくいきすぎた結果にも見える。

戦力的に、常総学院や健大高崎も差はなく、センバツの関東勢は作新学院と三強の構図かなと。むしろ、投打のバランス的には常総学院が一番ポテンシャルを感じるぐらい。ただ、大会序盤の死の組み合わせを抜けて、準決勝で燃え尽きた感は否めない。

健大高崎は、ベストゲームではないものの、一年投手陣と二年野手陣のそれぞれ期待の主力がしっかりと要所で働いたという印象。シーズン毎にまるで活躍する選手が変わる(酷いとベンチ外で行方不明)のがこのチームの怖いところだが、順調に成長し、活躍してくれるならばセンバツでは上位進出も。特に、左腕エースの佐藤投手は、同時期の前田悠伍並かそれ以上(の直球)の逸材。

旧チームの神通力を引き継いだ(使い切った)形で、結果はしっかり出した山梨学院。戦力的にはやや劣るかなという印象も、接戦での無類の強さと櫻田投手の回転軸の気持ち悪い球は脅威。ナメてかかると絡め取られる怖さはある。

センバツ絶望とはなったが、激戦ブロックにぶち込まれ割を食った形の、花咲徳栄・昌平の埼玉勢、桐光学園と接戦だった横浜などもそこまで差はなかった印象。それぞれの課題を克服し、一冬越えてどこまでチーム力を上げられるか。

東京は全体的にレベルがあやしかったものの、上位打線がきっちり機能した関東一が有力校を横綱相撲で寄り切り、文句なしの勝ち上がり。小兵揃いのチーム構成と低反発バットとの相性に、春以降若干の不安はよぎるが、打てない時でもバント攻撃で活路を見いだせそうなのは良きかな。投手陣のポテンシャルも高く、基本的に守りがしっかりしているのは強みであり、春に輝きそうなスモールベースボール型なのは安定感がある。

四強に残れなかった二松学舎はちょっと引っかかる秋の出来。昨年センバツでの不可解選考以来、夏〜秋とチームが勝負所であまり機能していないような印象を受け、もどかしい。単純な戦力だけなら関東一にも引けは取らないだけに…。春以降、低反発バットがどう影響するかはわからないが、打撃スタイル的にはマイナス方向に作用しそうな気も。

帝京もここが踏ん張りどころ。夏は今後10年を見据えた大勝負。早実は、やや復権傾向。こんな時こそ、スマホの取り扱いには気をつけよう。

東海地区は、勢いが凄まじかった豊川が地力に勝る名電を(本当に勢いだけで)うっちゃったような秋の戦績。

名電的には、明治神宮大会行きがトラウマ案件な気もするので、あまり目立たない位置でひっそり終えられたのは良かったかも。左右の好投手が揃って戦力的には東海地区の大将格で間違いない。

岐阜は、中京が揺り戻しで戦力が整っていそうだが、岐阜第一もなかなか。県岐阜商も悪くないものの、ずっと煮え切らない感じなのは引っかかるところ。監督勇退の大垣日大は少し離れた位置から再スタートなのかな?という感じ。

 揉めそうな箇所


東北③枠目

一関学院(岩手①)と学法石川(福島③)の一騎打ち。正直、どちらも決め手に欠ける部分はあるものの、こういう時の県順位、そして地区優勝校(青森山田)との対戦結果は間接的に影響してくるものとみる。


一関学院は、主力が昨年夏の選手権経験組。大型左腕の高澤投手中心に守りきるスタイルが勝ちパターン。


学法石川は、4番大栄投手兼捕手が投打の大黒柱。こちらも基本的にはロースコアで競り勝ちたいようなスタイル。


ある一定レベル以上の相手との対戦では、どちらも同じような戦い方となるのも、比較を困難にしている。


福島2位の光南に直接対決で完封勝ちしている分、三段論法的には一関学院か。


いやあ、難しい。


これだけ難解だと、ワシ的には鶴岡東(山形①)も議場にのせたいところもあるが、そこは許されないんでしょうね。


いやあ、難しい。


無難にいくなら、一関学院。

個の力で風穴あけるなら、学法石川。


関東・東京⑥枠目

例年クソほど揉める比較枠。今年もなかなかに香ばしい状況。どう転んでも、万人が納得する形にはならないような。


候補としては、関東8強の中から、桐光学園(神奈川①)、中央学院(千葉①)と、東京大会準優勝校・創価の三校。戦力的には同じ関東8強の花咲徳栄も高く、試合ぶりも別にマズイ点はないのだが『地域性』で完全に脱落。


関東四強が全て北関東に偏ってしまったので、バランス的には南関東から1枠は是が非でも選びたいところ。その関東5枠目の立ち位置に、南関東の千葉と神奈川の1位校がいるのは選考的には都合が良い。戦力・戦績・負け方としても四強チームとの差はほとんどなく、全体的にヤグラの(どの位置に入ったかという)影響が大きかったかなと。


素材的に華があるのは、桐光学園。野手は森選手筆頭にタレント揃い。投手が法橋投手頼みで、連戦になればなるほど勝率が下がりそうなのは懸念点だが、ワンマッチならば驚くほど強い。県大会で、夏の全国優勝・慶應義塾を破っているのもポイントとしては高いか。


中央学院は、地味強。蔵並投手中心に堅固なディフェンス力で足元を固めて、勝負所とみるや一気呵成に攻め立てるような試合巧者ぶりが目立つ。準々決勝・健大高崎戦での戦いぶり(負け方)も非常に良く、むしろ押しまくっていたような。難癖レベルで欠点を探すなら、ねじ込むだけのインパクトに弱いかなというぐらい。


勝ち上がりや戦力だけを見ると、そこまで推す理由が見当たらない創価だが、色んな意味で強力な政治力が発動する可能性は否定できず。


過去の傾向的にも勝率の低い、東京・準優勝校の“ねじ込み”が3年連続続くのはレアケースで、この最悪のディスアドバンテージをひっくり返すだけの“正当な理由”付けができるかどうか。普通に考えると非常に難しいところだが、今年に関して言えば逆転選考となっても不思議はない。


東海③枠目

優勝校・豊川に僅差負けの宇治山田商が有力。ただ、スコア以上に内容も負け方も良くないので、守備力と失点の多さなどを手厳しくツッコまれる可能性も。反面、攻撃力は高く、チームとしての特徴(愛嬌)はある。


名電に準決勝で敗れた藤枝明誠は、二桁失点の完敗だったものの、そこまでは堅実な試合ぶり。二枚看板が踏ん張り、犠打を絡めて中軸で少ないチャンスをモノにするという高校野球の教科書のような戦いぶり。地味だけど勝負強い。


どちらも県一位。どこに比重を置くかの解釈次第で如何様にもできそうだが、2019年津田学園以来お久しぶりの三重県が総合的にかっさらっていきそうな気も。静岡は春も秋も割と強くなってきている印象が強いが、その間センバツ選考でゴタゴタ揉めていた良くないイメージもあり、今回は一回お休みの可能性が高いとみた。


近畿6枠目

ゴリゴリのサプライズがあるとするならココか。サッカーでも大躍進(競技変わってもシルバーコレクターなのね)の「近江」を推す声が多いが、攻撃力がかなり微妙。本当に強そうなところには一つも勝っていないという点も微妙。

対抗の履正社は、近江とは逆に攻撃面では目立つものの、ディフェンス面でアラが目立つという印象。それぞれの歴代チームとの比較でも、ポテンシャル面でも、強烈に推すまで評価は高くないとみる。アピールポイントは大阪決勝で大阪桐蔭と接戦でした、ぐらい。

どちらもアピール材料に乏しいが、特に履正社は負け方がかなり推せない。ほぼコールド負けの状態から多少は押し返したものの、なんだかなぁという印象の試合。ド貧打ながらも、キレイな試合をしている近江の方が印象としては良さげ。でも、双方決め手にかけるのも確か。

そこで、地元の須磨翔風が大外一気の可能性が出てくる。正直、甲子園レベルでは一つ勝てるかどうかといった戦力だとは思うが、(出れば)初出場の地元公立校という事になり爆発的集客力が期待できる。コレは高野連的には魅力。

統合前の卒業生には、横山光輝(漫画家・三国志)氏、熊元プロレス(お笑い芸人・紅しょうが)氏から、阿部譲二(作家・中退)氏、よど号ハイジャック犯までいるバリエーションの豊富さ。なんとも歴史がある学校。

統合後も、才木(阪神)投手がおり、話題性のある人物がいるのも強み。卒業生も阪神ファンも大挙して甲子園に押し寄せるに違いない。高野連からすると、社の成功体験、再びといったところ。

好投手・槙野くんを擁してディフェンス力がある程度安定している点もポイントが高い。敗れた耐久戦こそ、エラーが全て失点に絡み印象は悪いものの、槙野くん自体の自責はゼロ。あと一本こそ出なかったものの、耐久を上回る10安打を放っており、その後の耐久の戦いぶりを見ても、他の近畿の出場校に決して見劣りしない戦力である。

そして何よりも、前評判の高かった智辯学園(奈良1位)を近畿大会で撃破した点を大きく評価したい。県決勝でも、報徳学園と2-3の接戦。兵庫県大会二回戦では、これも前評判が高かった東洋大姫路に6-5で勝利。三回戦でも神港学園に1-0で勝利。このクラスの強豪私学と、一点差のクロスゲームに連続で持ち込める公立校はそうそうない。

相対的に、今年も近畿のレベルは微妙で、正直(常連から)どこを選んだところで全国優勝は…というのも大きい。そんな時こそ、目新しさと地元公立校という、集客の二重螺旋構造が発動するのでは?という理屈。おあつらえ向きの逆張りシチュエーションが整っている以上、のらない訳にはいかない。

【全ては田辺の為に】という裏テーマの補強にもなるという点も見逃せない。近畿からバランス良く選んでしまうと、(先に選ぶとはいえ)21枠の田辺が変に目立つという点も考慮。京都・兵庫と二重に多選地区を作っておけば、和歌山が二校になっても大して目立たなくなるのは大きい。そんな事を臆面もなく文章にしてしまうワシの脳みそも大概どうかしているが、世の中って得てしてこんなもの。特に田舎はね。

そもそも、近江は(故障で秋に投げられなかったとはいえ)あのスター山田陽翔(現・西武)がいた時ですら、当落線上にいながらずるっと落選しているぐらい、大本営から推されていないチーム。どうせ夏に出てくるっしょ?ぐらいに思われていても不思議ではない。履正社もおして知るべし。

ポテンシャルから察して、春先にチーム力が上がってきて一番結果出せそうなのは履正社なんだろうけども、その辺を考慮しないのがセンバツ選考でもある訳で。

センバツの近畿枠は魔境だし、正攻法でくるとは思えないという事もあり、ここは逆張りしてみる。


…なんか当たる気がしてきた(フラグ)

これぐらい気楽に予想した方がいいのかも新米。


  行進曲予想


◎ 今ありて 

◯ ケセラセラ

▲ 第ゼロ感

△ 朝ドラ2024春の主題歌

× 可愛くてごめん


本当に今年こそ【今ありて】じゃなかったら、あまりにも『人でなし』すぎる。今いる理事が三顧の礼で作ってもらったわけじゃないにしろ、故・谷村新司氏に恩義はあるでしょうに。ここは、ベーヤンが歌って追悼するしか収まらないので、大本命のグリグリ四重丸。


ワシでも、さすがにここは茶化しません。昨年のキサラの件は忘れてちょうだい。


◯は、ミセスグリーンアップルのケセラセラ。


こちらはレコ大受賞曲でもあり、若者人気抜群(らしい)。かの賞を受賞してるぐらいなので、レコード会社やD通が“今売りたい旬のアーティスト”枠に据えているのは明白で、その辺りの権力に滅法弱い昨今の状況を考えると…。


ただ、紅白ではコレじゃない【違う曲】をやっていたので、おじいちゃん達は同じ人と認識できていないかもしれません(←舐めすぎ)


よって、対抗まで。


▲は、第ゼロ感。


スラムダンクの映画がバズったので、高校スポーツ繋がりで…みたいな、しょうもない短絡的見解から。野球でも欲しいよな、『左手はそえるだけ』みたいな名言。


行進は割と合いそうな感じ。

サビしか知らんけど。


△は、猛威を振るうワンちゃん番宣忖度枠。


よもやよもやの、2年連続朝ドラねじ込みという剛腕手法で来るかはポイント。

来るとするなら、現在放送中の【ブギウギ】主題歌(↑コレ)ではなく、春放送の【虎に翼】の主題歌(現時点で未定)をねじ込むとみる。…だって、さすがにブギウギのはアレですやん。アレすぎますやん。


「虎に翼」の主役は伊藤沙莉(オズワルド伊藤の妹)という事で、主題歌はオズワルド畠中の弾き語りかな?知らんけど。


前作の“あいみょん”の可能性もなくはないが、今ありてよりも今(と直近の未来)しか考えていないワンちゃんのチョイスとしては、コレから放送される方を選ぶのでは。


紅白を見る限り、けーぽっぷ(笑)の何かの可能性も否定できないところはあるが、あんなのでどう行進すんねんと思うところはあるし、高校球児が意気揚々とファンデーションと口紅塗って行進してたら泣けてくるので除外。思考からも除外。この世にそんなものは存在しないとする。抹消、抹消です。さようなら。


Kは桑田と奪三振だけで十分ですわ。


×大穴は【可愛くてごめん】


あえての『高嶺のなでしこバージョン』でいってみよう。どうせ、大穴。当たらないから関係なし。


tiktokで大バズり。YouTube再生1,000万オーバーなので、知らないとオッサンでもさすがに情弱扱いされます。歌詞も標準的な日本語なので、何を言ってるかは理解可能。行進曲にアレンジしても、さほど違和感がなさそうというところも推しポイント。


仮に本人を呼んだとして、本人達が両手をあげて出てくれそうでいて、尚且つ高校球児が一番喜びそうなのはココ。win-win。


もしそんな理由で選ばれたなら、ベーヤンぴえん(死語)ですけどね。でも、ベーヤン可愛くないからね、しゃあないね。ユアローリングサンダーAh〜。


同じ(ようなバズり方をした)枠として、レコ大新人賞のフルーツジッパー※新鮮なフルーツを千疋屋並の技術で加工し、ジップロックで冷凍保存したやつ。たぶん)も考えたが、見た目よりも意外と年齢いってる事と、プレセンバツ大会である『FNS歌謡祭』での直接対決での出来を考慮して、高嶺のなでしこの方をチョイス。


まあ、高校球児が“わたしの一番かわいいところ”とか言われてもね。可愛くてごめんも同じっちゃ同じだが、ハニーワークスの楽曲には「(世間には)全く認められないけど、何くそ今に見てろ!」という昭和の反骨精神が僅かに宿っているし、そういう卑屈さってエネルギーを生み出すには大事やろという事で。


わたしの一番かわいいところは、果糖が強すぎて一瞬で糖尿病引き起こしそうなところは減点材料よね。ピコピコ音で行進されてもねと思うところもあり。80年前は軍歌で行進してたんやぞ。そっからの落差を考えると、時代を考慮してもスイーツすぎるよね。


まあ、10年後もまた軍歌かもしれんけど……。

嫌になっちゃう世の中だね、ほんと。



YOASOBIの【アイドル】は、我が目を疑うオリコンシングル年間90位というとんでもない数値だった事、行進曲としてはう◯こ以下だという理由で選外となりました。ざんねん。

まあ、ここの楽曲は、O阪のあそこが野球応援と合わない流行曲を頼んでもいないのに無理矢理自己満メドレーでやってくれるだろうから、それ聞いときなはれや。

以上です。