8日目 予想結果

3勝0敗


① 山梨学院 7-1 光

② 専大松戸 6-4 高知

③ 広陵  3-2 海星


大会通算成績

18勝6敗

勝率.750


  大会8日目の雑感


 第1試合

山梨学院が巧みだった。点の取り方、守備力。

大差にはなったが、光の一手一手を序盤から地道に潰して手詰まりの状況まで追い込んでいったような、渋い戦いぶり。完全にデルトマケの呪いを解き放つような会心のゲーム。


ここにきて、ここまでイマイチだった4番の高橋くん、9番の伊藤くんに当たりが出てきたのは大きい。後は星野くんか。投手としても、秋から一皮むけたところを見せられれば、いよいよ頂点が見えてくる。


やっと打線の腸内環境も整ってきて、いよいよ次からはスッキリドッサリタイムが訪れそう。準々決勝は、関東勢同士の殴り合い。


投手陣が揃わない作新学院、林くんがお疲れモードの山梨学院とあって、春の関東大会にありがちな、9-7とかの打撃戦が展開されそう。


 第2試合

予想外の連続。


まずは、専大松戸・平野投手の立ち上がり。

言うても夏〜秋に数試合見ただけだが、こんな悪い平野くんを見た事がないという出来。直球がまるで走っていないので、変化球でかわすしかない苦心の投球。それでも、悪いなりにギアを上げつつ、試合をしっかり立て直したのはエースの矜持か。


それに匹敵するぐらい良くなかったのが、高知の投手陣。リリースポイントがバラついて制球に苦しんだところ、甘く入って痛打される場面が散見。2回の四失点の場面は、ここまでの二戦では考えられなかったような不安定さ。継投ありきの投手起用の難しさが如実に現れていた。


履正社との激闘のツケが一気に出たような投手陣の中で、シーソーゲームの中盤を好リリーフしていたのはエース格の辻井投手。だが、打席で頭部死球を受けたのはアンラッキー。決勝点の場面は精彩を欠いたプレーも見られたが、その影響は多少あったのかもしれない。


高知は、捕手の高木くん、遊撃手の門野くんが守備で光るものをみせた。今大会、遊撃手の強肩がかなり目立っている。フットワークでは進藤(山梨学院)選手が良いが、スローイングで目立って良いのは門野くん含めて数名おり、全体的に昨年の世代よりは良い遊撃手が多くいるという印象。


丸一日、北風(甲子園のホームラン風)が吹き荒れる、投手にとっては厳しい環境。というか、通常浜風状態が投手有利すぎる。


外野の頭を越す打球や、外野の間を割くような長打が出てきたのは、投手に疲労が出てきているのもあり、風の影響もあり。


まだ専大松戸打線に全幅の信頼を置く事はできないが、小柄な選手もしっかり振り切っているので、準々決勝も面白い展開になるかも。逆に、持ち味の投手力は不安材料が出てきているので、乱戦に持ち込んで接戦でうっちゃるような展開を目指したい。キーマンは大型左腕の渡邉投手。


 第3試合

全く予想スコアと違うけど、海星の取った点は合っていた。ワシの想定以上に、海星・吉田投手が踏ん張ったという感じ。審判のゾーンもすこぶる普通、というか甲子園にしては狭いぐらい。あのゾーンなのに、ギリギリのコーナーをつく制球力と緩急で互角に渡り合うとは。あっぱれあげて下さい。


広陵の脆さが出た序盤戦。クリーンヒットされた訳でもなく、エラー絡みでズルズルと失点する辺りは最悪の立ち上がりといえるだろう。


勿論、初回のピンチを凌ぎ、そんな展開にしぶとく引きずり込んだ海星の試合巧者ぶりが目立ったともいえる。


海星のしてやったりの展開だったが、守備で粘り強く追加点を防ぎ、中盤に追いつき終盤にひっくり返したのはお見事。


本当に左腕が打てないのはもうどうしようもないが、それでもこの苦しい試合を制した事で打線の自信となったのでは。知らんけど。


反面、エースの高尾くんが150球を超える球数を投げさせられ、中一日で迎える準々決勝は投げられそうもなく。番手陣で好調の専大松戸打線と相対するという事に不安はあるが、ここは打ち勝つしかない。


ついに中尾くんが活躍したり、小林くんが遊撃からアホみたいな強肩を見せたりしているけど、やっぱり主役・真鍋くんの長打でチームももりあげたいところ。




​9日目 予想


① ◯大阪桐蔭 4-2 能代松陽

② ◯沖縄尚学 4-3 東海大菅生

③ ◯報徳学園 7-3 東邦

④ ◯仙台育英 4-1 龍谷大平安


① 目指せ6,000万円

145キロの速球と落ちる球。これがあれば、右でも大阪桐蔭を倒せる必要条件といえる。更には腕の出どころが見にくいフォームまで兼ね備えているのが、能代松陽の森岡投手。初戦でも、WBCの真裏で21世紀枠の石橋相手に被安打2の12奪三振という快投。


これ、意外と抑えられるんじゃないかと。


今となっては笑い話ですが、最強世代とか(一部で)言われた2018の大阪桐蔭も、台湾遠征で向こうの15歳(当時)だかの右投手にチンチンにされた事もあり。その時の投手も、確かそんなスペックの投手だったはず。前捌き集団に対しては、奥行きを駆使した投球は有効。


国際大会では、本業が電気工事士で趣味で野球やってるおっさんにも普通にヒットやホームラン打たれたりする野球エリートいるじゃないですか。あれって、ある一定以上の才能が、環境とか努力とか時間とかを超えてきちゃう現象だと思うんですよね。特に努力らしい努力もしてないのに、趣味で続けていたら、幼児の時から英才教育されていたガチ勢よりも上手くなっちゃったとか。スポーツのみならず、芸術系なんかでもよくある話。


多分、神童と言われた期間も、人生の中で野球の練習に費やした時間も、大阪桐蔭のレギュラーの方が遥かに多いはず。でも、高校でどこからか急に出てきたやつの球が打てなくて、その打てなかったやつがプロから見初められて、自分はプロにはいけなくて。それよりも上のレベルでも、その差は開く一方で…。そんな事はよくある話。そのよくある話がここで起きるかも?というケース。


観客って残酷なもんで、椅子に駆け上がる瞬間も、椅子から転げ落ちる瞬間もどっちも見たいもんなんですよ。下関国際の時に球場が壊れんばかりに盛り上がっていたのは、それ。東大王がものしり芸人にクイズで負けるところを見たくて、アレを見る。そんなもん。


そんなエグい観客(平日で少ないけど)を味方にすれば、持っていけるはず。ダメでも、せめて削れと。昨年センバツの広島商とか、夏の聖望学園みたいなのは最悪だから。あんなのは絶対ダメ。


https://shoyo.kas-sai.jp

さて、目標6,000万円をぶち上げて絶賛大コケ中のクラウドファンディング。WBCの真裏で、21世紀枠の石橋に勝った効果もあって、なんと13万円増の83万1千円まで増えております。


やったぜ。


これが明日、大金星をゲットしようものなら、とこまで金額が増えるか見てみたいと思いませんか?思いますよね。思いますよ、日本人なら。ね、日本人ならお茶漬けですよ。

そんな訳で、桁が2つ上がるところが見てみたいので、瑣末な予想とかどうでもいいから、ジャイキリを期待します。期待せざるを得ません。

どうせ相手は舐めてるんだろうし、山王工業のモデル校としては一泡吹かせたいわな。

でも、予想としては大阪桐蔭。

負けそうになって焦ってきたら、あのク(自主規制)サいスクイズが見られるんじゃないかなあ。見たいなあ、あのアレなやつ。

② 大会全体を左右する一戦
はっきり言って難しい。比嘉監督が気難しい。
大会全体で考えれば、この試合の東恩納くんは抑えの1イニング限定起用して、準々決勝にベストを持っていくぐらいの博打をしないと、この試合を勝っても多分アウト。詰む。

そして、自慢の打線が上がりきっていないところが、また予想を難しくさせる。

そして、そこまで楽に勝たせてくれそうもないのが東海大菅生。初戦・城東相手の戦いぶりが実力そのものだとは到底思えないので、そこも予想を困難にしている。コンディション的に菅生は良い状態なのは間違いなく、おそらく先発でくる日當投手の球も5点以上は取れない球威。

4点勝負で、抑え込めるかどうかの勝負。
番手で勝てれば最高。

ただ、クワバタオハラがおったらそこは大阪になるように、東海大菅生の沖縄出身選手がおったらそこは美ら海水族館なんじゃないかと。よくわからんけど、めちゃくちゃ沖縄尚学がリラックスする効果があって、一点差で勝ちそう。

不祥事後の後任監督は、普通に考えて勝てないわな。接戦でも弱そう。もうそこに賭けるしかない。

③ 練習試合 格付けチェック
主力投手も右だらけ。主力打者も右だらけと似たようなチーム。堅守でリズムを作り、守り勝つようなスタイルも酷似。

うーむ、難しい。

ニ戦を行い、投手が丸裸になっている(であろう)東邦と、まだ一戦のみで体調満タンの報徳学園。その差で報徳学園としたい。適当?うん、適当。

この両校、9/4に練習試合をしていて、2試合とも東邦の完封勝ちという結果なのがイヤーな感じはするが。多分、この頃は宮國投手が好調だったのだろうと思い込む事にした。

本当に強そうなところにしか負けてない報徳と、意外なところにコロッと負けている東邦という印象も。まあ、考えても無駄や。宇宙に聞いてみて、報徳学園や。東邦かもしれんけど。

④ ナイター試合かも
仙台育英が夏春連覇に挑む(現実感なし)
ここではまだ投手力の厚みを活かした強みは出てこないと思うが、小刻みな継投でご機嫌を伺っても、龍谷大平安打線は十分封じ込められると予想。打線もそこまで上がってきてはいないと思うが、それでも完封される程でもなく、最低でも2点以上は取れるはず。 

逆に、岩井投手という究極秘密兵器の上積みこそあれど、攻撃面での物足りなさは秋と変わらず。強力・慶應打線を8回まで0に抑えた仙台育英投手陣なら封じ込められると考えると、勝ち筋のパターンが無さすぎる。

眠すぎて、もう何も考えられない。
無理。思考停止でごめん。

  地域別・勝敗表 ※24試合消化時点


北海道 0勝1敗 【全滅】

東 北 2勝1敗 【残2】

関 東 7勝2敗 【残3】

東 京 1勝1敗 【リーチ】

東 海 2勝2敗 【リーチ】

北信越 0勝2敗 【全滅】

近 畿 3勝4敗 【残3】

中 国 3勝2敗 【リーチ】

四 国 3勝3敗 【全滅】

九 州 3勝3敗 【リーチ】

21 枠 0勝3敗 【全滅】


勢いのあった中四国勢。四国がここ2日で全滅。中国も一気に土俵際に追い込まれた。

東京、東海、中国、九州とリーチ地区の生き残りは、全て明治神宮大会の参加組。東北、関東、近畿の複数残しのところも、明治神宮大会組(秋優勝)と準優勝が多い。こんなに勝ち負けが固定化されている年も珍しいのでは。

関東勢は、残った3校がしぶとく全て8強入り。勝率でも勝ち数でも、現時点ではぶっちぎりのトップとなっている。だが、準々決勝からが潰し合い。4強入りは一校(作新か山梨学院)が確定済。専大松戸が初の8強入りの勢いを持続できるか。

  ベスト8予想 答え合わせ


① 作新学院 → ◎正解

② 彦根総合 → ×山梨学院

③ 履正社  → ×専大松戸

④ 広陵   → ◎正解

⑤ 大阪桐蔭 → ◎リーチ

⑥ 沖縄尚学 → ◎リーチ

⑦ 報徳学園 → ◎リーチ

⑧ 慶應義塾 → ×


2勝2敗。


明日、4試合日で一気に8強が決定。

明後日、4試合消化で4強決定。