M-1優勝予想




存在を忘れてた訳ではないんだけど、どうしても書く気が起きなかったので、急ごしらえの直前予想。


準決勝までを見た限り、今回は誰が勝っても意見が割れそうな気がする。なので、予想というか好みで。3連単とか、どう考えても当たる気がしない。


KOCも華麗に外してセンバツに弾みをつけたので、ここも華麗に外していきたい。当てるのは、来年のセンバツからや。


◎ 真空ジェシカ

◯ 敗者復活枠

▲ ウエストランド

△ 男性ブランコ

× キュウ


【予想の根拠】※ほんのりネタバレあり


◎ …このメンバーに入ると王道の漫才コント


「どこかに出かける」系の、こちらが見たい王道中の王道をやってくれる安心感。また、その出かける場所が秀逸。何食って過ごしたら、それを思いつくのかと唸らされる。昨年を見ていれば、楽しみ方が分かるだけに面白さも倍増。


この一年でテレビを知り、自分を曲げてでも世間にアジャストしてくるはず。ボケの一つ一つがミドル級以上の重さで、手数もあり。負ける気がしない。IQ低めの方はついていけないかもしれないが、視聴者と審査員は平均レベルの脳みそがくっついている事を信じたい。


◯ … 消去法で



上がってきそうなのは【オズワルド】を想定。

正直、ネタの出来はそこまで。


ネタの出来の良さと新鮮味という点では、【ななまがり】【ケビンス】【シンクロニシティ】あたりは非常に良かったものの、敗者復活戦は人気投票的な側面が否めず、1位抜けのみという条件下では難しそう。


現実的には【オズワルド】【ミキ】【からし蓮根】あたりまでか。謎の力が加われば、【ビスケットブラザーズ】まではあり得るかも。ワシ的には、ここで名前を挙げたコンビは、過去の自分を超えられていないという認識。優勝までは届かないものの、初出場だらけ、変化球だらけのメンバーの中では安定感で輝きを放ちそう。


正直、もっとやれるんじゃないかという意味では、ツギクル芸人グランプリ2022優勝の【ストレッチーズ】や【ヤーレンズ】【ママタルト】【マユリカ】【コウテイ】など。準決勝とネタを変えてくるなら、この辺りの実力派が大外から捲る可能性もなくはない。


結果はともかくとして【ハイツ友の会】が笑って楽しそうにしてくれていたら、なんかもうそれでいい気もする。


▲… 進化系悪口漫才


ハチミツ二郎さんがめちゃくちゃ応援していたので、その熱にほだされた感じもある。ネタはめちゃくちゃ賛否両論を呼ぶと思われるが、以前の自虐ネタよりは爆笑問題のタイタンイズムを継承する方向で進化していった印象が強い。


偽善者や、お手手繋いでお花畑教育で育った10代〜20代前半からは、支持を得られる事は無さそう。が、この偏見に満ち満ちた悪口は、DNAに染み込んでくるものがある事も確か。「正直になれよ」「お前ら腹の底ではこう思ってるんだろ?」という井口の悪口に、どこかスッキリ引き込まれている自分がいるはず。


この世界のどこかにいそう、いや確実にいる誰かをdisってはいる。でも、正直になれよ。誰かが感じた不快感を、代わりに言ってくれてるんだよ。


こんな時代だからこそ、こんな遠回りな漫才に需要があるのかもしれない。


爆発力のあるワードも盛り込まれて、強いネタではある。くれぐれも、笑神籤次第といったところ。


△… 大衆ウケはするかも


昨年の女将のネタの方が、個人的には好み。


準決勝のネタはウケてはいたが、男ブラさんの良さが100%溢れていたかと言われると、ちょっと違和感も。バカリズムとインポッシブルを足して2で割ったようなネタ、そんな印象。


このネタでも、籤次第ではファイナルまで行ける可能性はあり。そちらで、これ以上のヤツを持っているなら優勝もあり得るか。


ただ、基本的にはシルバーコレクタータイプという事で、ダークホース的ポジションの評価までで。


× … 絶対トレンド入り間違いなし


勝てるか勝てないかで言えば勝てない公算が大。ただ、準決勝のネタ中にあったキラーワードは、ハマればTwitterトレンド入り間違いなし。笑神籤含めて、全てがうまくハマればファイナルに滑り込む可能性も。


初出場という事もあり、爪痕を残した上で、無欲の快進撃(4位)まで起きれば御の字か。む、こちらもタイタンか。




 無印勢


カベポスター

今年のABCお笑いグランプリ優勝者。

準決勝のネタも、その時の決勝ネタと同じもの。


ただ、オズワルドが昨年の決勝でハマった(大失速した)パターンもそれ。空気次第、流れ次第でどうにでも転んでしまう怖さはある。そして、オズワルドが優勝した時の方がネタの完成度も爆発力も高かったような印象があるだけに、どうかなぁと。


お笑い界を席巻するセンスメガネ界の中でも、永見のセンスメガネっぷりは注目に値する存在。


まだまだココじゃない感はある。

傷ついて磨かれて、原石は光るんじゃないかね。


全てがうまく回ればファイナルまでは行けるかもしれんけど、うーん。そこまでの爆発力は感じない。


ヨネダ2000

誠の頭の中がどうなってるのか理解できないところ(センス)は良し。愛の表現力も◎、平場でのやり取りも場数を踏んで大成長。女芸人としても、若手としても存在感は抜群。2週間ほど前のThe Wでも、利き手じゃない方の手で適当に投げつつ準優勝しているような印象。


でも、優勝するのは今年じゃない感しかない。


まずは、今年はホップステップジャンプの「ホップ」の年。まだ25歳前後。焦るには早すぎる。やりたい事を思うがままやって、スベるなら大スベりするのも後々考えたら良いのでは。上沼えみちゃんもいないし。


という状況だけに、トップバッターに最適。


M-1本編よりも、M-1後に恒例となっている「千鳥の相席食堂」のファイナリストロケが、圧倒的楽しみ。


ダイヤモンド

どれがダイヤモンドの本当の“型”なのか、わからなくなるほどのフルモデルチェンジ。


まさに“M-1用”という印象。それだけに、ダイヤモンドがやりたい笑いって絶対これじゃないよな、と思ってしまうと素直に笑えない。なんか、ごめん。わざわざそちらから合わせにきてくれてるのに。


それが良いのか悪いのかは知らんけど、売れなきゃ話にならない世界なのだから仕方がないのかも。卵が先か鶏が先かというお話。でも、それで優勝できるほど甘くもないのでは。知らんけど。


ロングコートダディ

コント漫才というよりは、ほぼコント。

センターマイクの意味。


昨年の“肉うどん”以上のものが求められる中、二年連続ファイナリストという肩書きと印象が裏目に出る可能性が高いのでは。


「奈良民族博物館」には遠く及ばないかなと。


堂前のセンスは大いに認めるところだが、やっぱりどこまでいってもコント師が漫才してる感が拭えない。バランス的に勝っちゃいけない気がする。でも勝っちゃいそうな気もする。


最近、松ちゃんと感性がズレすぎてて辛いです。


さや香

まず、名前が嫌。由来は知らんけど、知らん人の知らん元カノの名前が刻まれたタトゥーを見たような気分。なんでそんな名前なん?(調べない)


基本的に関西のこの界隈が好きじゃないというのもあるし、純粋に東京の番組でウケてるのを見た事がない。本当にただの一度も。座王ですらアウエー感を出しているのに、テレビ朝日のスタジオで優勝まで一気に行けるのか、という疑問を払拭するには至らず。決勝の客は、東京のお姉ちゃんだし……。


その辺り、準決勝で爆発し、決勝でも(違う意味で)爆発したアキナと同じ匂いがする。


上方の正統派しゃべくり漫才で、同じようなタイプが見当たらないのはプラス材料かもしれないが、それだけで勝ちきれるとは到底思えない。




良くも悪くも大人しめなメンバーが揃って、大ハズレ回の危険性も。

山田邦子御大が、色んな意味で怖すぎる。
大団円になればいいんだけど、誰がどんな勝ち方をしたら大団円になるかの絵も浮かばない。

こえー。楽しみよりもこえーです。