🔶高校野球
🔹九州大会(24日/25日)
初日は五校出しの地元・大分勢が大躍進。
各校、持ち味を発揮して勝利を掴んだ。
中でも、柳ヶ浦は真颯館(福岡)の好投手・松本投手との投手戦を制して完封勝ち。春の県大会でぐんぐん調子を上げた東江投手が、評判に違わぬ好投を見せた。どちらのチームにも言えるが、夏は得点力も重要。ここから打線強化に勤しみたい。
津久見は、後々の勝ち上がりを意識して、エース林田投手を後に置く采配。これは翌日にも良い結果をもたらしたのではないだろうか。どの大会でも、大会終盤はこのような戦い方は必須となり、夏なら尚更体力的にはキツくなる。その辺りを勝ち抜く予行演習を、大きな大会でできたのは大きいのでは。後は打線やな。
宮城二世の登場は唐突に。
興南の左腕エース・山城投手が、秋の九州王者を相手に驚愕のピッチングで初戦突破。最終回に失策絡みで2失点したものの、12奪三振はお見事。
大崎は、先発の勝本投手(2年)は好投したものの、最終回に登板したエース坂本投手の乱調が痛かった。秋は全てが好転し、春は全てがうまく回らない苦悩。この苦しみが夏にまた爆発力を生むか、このまま沈むのか。
センバツ出場組の明豊は、貫禄の大勝。地元開催だけに、優勝を狙っていきたいところ。同じくセンバツ組の具志川商は、堅実な戦いぶり。ディフェンスが安定して、地に足をついた戦い方ができている印象。
津久見対福岡大大濠は延長タイブレークまでもつれる熱戦。福岡大大濠の毛利投手は、初戦ではやはり強い。12回で18奪三振という熱投だが、投球数が170球近くいってしまったので、明豊との準々決勝は無理そうか。
津久見は、早い回から連投となるエース・林田投手を登板させるも、タイブレークで力尽きた。ただ、万全の毛利投手相手に一歩も引かない試合ができたのは大きな自信となったのでは。夏も目が離せないチームではある。
🔹明日は準々決勝
いずれも好カード揃い。
役者も揃って、いよいよ一球速報から目が離せない!(微力ながら宣伝)
打の宮崎商と、投の九州国際大付。
鹿児島実の強力打線と興南投手陣のせめぎ合い。
九州・商業高校No.1決定戦。
センバツ出場校同士の初対戦。
と、みどころはそんな感じですかね。
🔹四国大会(24日/25日)
初戦から準々決勝。
高知勢、愛媛勢がそれぞれ揃って勝利。
明徳義塾は、二番手の長身左腕・吉村投手が完封。
四国では敵なしという感じ。相変わらずの貧打線は、手を替え品を替え、一年生をクリーンアップに入れてみたりと試行錯誤。まだまだ形は定まっていない様子。それでも、この安定感。うーむ。
高知は、連投で森木を先発起用。
不可のかかった中で、徳島優勝校とセンバツ出場の聖カタリナを連破したのは、合格点。初回の大量点で楽な展開ではあったものの、そういう形を序盤から作って投手を楽にするのは打線の大きな仕事。夏へ向けて、良い形は作れた。後は、明徳の壁。これを破れるか。春に勝つのが、必ずしも夏にプラスに働くとは言えないのだが、決勝まで中5日空くここではガチ勝負にいくのではと予想。
🔹東京【準決勝】
結果から言うと、関東一高と日大三高が勝ち、関東大会出場を決めた。緊急事態宣言(強め)の影響で、決勝戦は延期。関東大会終了後の5月後半に有観客でやるそうな。銭ゲバやなあ。
ちなみに、抽選で日大三高が東京1位、関東一高が東京2位だそう。
第1試合は秋の再戦で、結果は関東一のリベンジ達成。
東海大菅生は、本田投手がまだまだ投げられないようで、番手育成の春という感じ。打線は小池選手が不在で、並びを少し弄ったといったところ。
関東一高も、エース市川投手はフォーム調整中という事で登板機会も少なめ。この日は最後に登場してバッチリ抑えたようなので、関東大会では登板も期待できるかと。野手の仕上がりはなんとも言えない感じだが、すごく打つという訳ではない。機動力重視なのはともかく、今年のチームはバランス的に夏向きのスタイルではないのは気になるところ。キーマンは石見捕手かな。なんとなくやけど。
そういえば、東東京の夏のメイン会場ってどこだ?大田スタジアム?
第2試合の日大三高と二松学舎の再戦は、ほぼ万全の戦力同士で、秋に引き続き日大三高の勝利。
日大三高・宇山投手、二松学舎大付・秋山投手ともに球速は秋とさほど変わらず。展開も似たような後半荒れる展開で、まあうまく言語化できまへん。
🔹神奈川【準々決勝】
夏の第1シードが
東海大相模、日大藤沢、横浜、桐光学園で確定。
第2シードが
横浜商、向上、相洋、横浜創学館で確定。
センバツ優勝の東海大相模は、投手だけでなく野手も色々試しながら辛勝を重ねている感じ。石田がいるといないとで、まるでチームが違うからなあ。
東海大相模期待のルーキーの筆頭格・山内選手が5番でデビュー。投手としても資質が高いだけに、どのタイミングでどう起用されるかは注目。まあ、投手やるなら秋以降かな。
Y校の山口投手は、そこそこ通用したようで。
後は打線か。
桐光学園の二枚看板、中嶋投手・針谷投手がともに140km/hオーバーで絶好調。特に針谷(2年)投手は、147km/h計測との話も。
※針谷君は、8回あたりで出てきます
このアングルの画面で見ても、球がキテる。
上背はないので、その辺がどう評価されますか。
真価が問われるのは、来週からかな。
🔹その他関東と静岡
ドラフト候補のスラッガー2名が揃って登場。
ただし、明暗が分かれる形に。
https://www.hb-nippon.com/chiba/report/2213-hb-chiba-game2021/21545-20210425006
千葉学芸の有薗三塁手は、なんと顔面死球で途中交代。いや、聞いているだけでも痛い…。軽傷である事を願うばかり。
一方、昌平の吉野外野手の方は、1本塁打含むマルチヒットとアピール成功。守備位置も何気にセンターになっております。
健大高崎が負けた試合のダイジェストも見つけたので、こちらも貼っておきましょう。
決勝点がボークは泣ける。
編集でそうなってるだけなのかどうかは知らんけど、小澤くんの孤軍奮闘感もまた泣ける。
埼玉では、多国籍軍団ぶりが話題の浦和学院の2年生エース・宮城投手が凄いと。いや、正確に言うと凄味があるというよりは、とにかく打ちにくいタイプのようで、便利だからかめちゃくちゃ投げてます。壊れないよう祈るばかりですね。
よく見たらこの試合もノーヒットリレー。
あらあら。
静岡は好投手が2人登板。
掛川西の沢山投手と、静岡の高須投手。
左の大型投手の沢山投手は、圧巻の投球。
右の高須投手は、奪三振数が少々物足りないか。
🔹愛知・岐阜【3回戦・準々決勝】
センバツベスト4・中京大中京と、センバツ出場の県岐阜商も共に準々決勝で敗退。
畔柳投手抜きでシード確保の中京大中京は、まあこんなもんだろうけど、県岐阜商は野崎投手が爆発炎上しての敗戦だけに痛恨の一敗かと。
https://www.draft-kaigi.jp/highschool/high-draftnews/61212/?amp=1&__twitter_impression=true
リリーフだからこれだけの投球ができるのだとしても、これはプロの匂いがプンプンしてきやがりますぜ。
東邦相手にこれだけの投球内容は満点といってもいいだろう。特筆すべきは見逃し三振の多さ。右投手では、ここの部分が見逃せない。キレ・伸び・コントロールが合わさって、初めてミノサンは生まれるのだよ。劣勢からチームをを奮い立たせる投球はエースのそれ。いやあ、いい。見てないけどいい。
長野県安曇野市出身という事で、長野人脈を広げる意味でも、空白地の長野市場を取るという意味でも、ベイスターズは獲得に動くべきかと。夏次第ではあるものの、20歳前後でプロスペクト右腕はいないし、牧に続く長野県人枠。(古くは柿田も)2年ぐらい前にベイスターズJrの3番?を打っていた子は長野出身だったはず。しかもめちゃくちゃ素質ある感じだったしな。名前はなんだったっけか…。今、中2か中3だと思うんだけど。
プレイヤー層の掘り起こしという意味でも、ファン層の拡大という点でも、北信越地区に進出しておくのは悪くない選択。実際、あちらでは牧の報道がすごいらしいし。第ニ、第三の牧を獲得できればサブフランチャイズ化できるし。
ワシ注目の白山・町投手は、津田学園との対決で逆転負け。5回あたりまでは抑えてたんやけどなあ。それでも二桁三振は取っているから、ポテンシャルはあるね。スタミナ上げたり、打たせて取ったりと引き出しが増えれば、奇跡の甲子園もまた見えてくるのでは。
高校野球界隈では、もうゴールデンウィークに突入しているらしいので、毎日のようにどこかしらで公式戦が行われます。全ては追えません。追える範囲で追います。