※長文注意
大満足のランチを終え、お店を出る。
晴れていたら、少し街散策する予定だったようだが、結構な雨なので、予約してくれているホテルへ行くことに。
そちらへ向かう間もまた、エスカレーターでお触りが止まらない彼。
お前は痴漢か?というくらい、ベタベタ触るので、せっかくスマートなのに、
勿体ない…と思う
傍目に見苦しいのも抵抗あるし、
ていうか、婚外恋愛でこんな振る舞いは
大馬鹿である
少し彼を咎めたい気持ちもあるが、ニコニコ純粋な顔を見ると、言えなくなってしまう
私も馬鹿だ
普段わがままな私だが、彼といると、彼のペースに呑み込まれてしまう。
……………
ホテルに着くと、ささっとチェックインを済ましてくれる彼。
夜には帰るけど、ビジネスホテルを宿泊で予約してくれたようだ。
「ここさ、帰り電車一本で帰れるし、ビジホでは珍しくお風呂とトイレが別だったから選んだんだ。一緒に入りたいなーと思って(^^)」
「ありがとう!ゆっくりできるし嬉しいー(^^)」
部屋に入り、
傘やバッグを置いていると、
すぐに彼がぎゅーっと抱きしめてくる。
ちなみにここだけで愚痴らせてもらうと
彼は毎回抱きつく時に、
私の足をちみっと少しだけ踏む。
わざととも思えないし、別に痛くもないし、こんな状況で「足踏んでるよ」とも言えず、毎回スルーしているが。
総計10回は踏まれてるなぁ、と思い
なぜだろうと考えたところ、
彼は私の懐に入りすぎなんだと思う。
抱き寄せるのではなく、抱きついてくる感じ。
私は今までの男子には、自分から抱きつく事が多かったから、男の軸足は動かなかった。
なぎくんは飛び込んでくるからだなぁ…🤔
そんなくだらない考察をしていた。
すると、
「とりあえずお風呂入れちゃうね!」
と、手早くお風呂準備をしてくれる。
お湯を入れるとすぐ戻ってきて、
「つぐみさん、僕プレゼントも用意してるんだ」
と、リュックをガサゴソする彼。
「ええっ!今日もうかなり充分なのに!」
高級ランチにホテル予約して、金額でも結構いってるはずだ。
正直、もうこれでかなり充分
プレゼントまでは期待していなかった。
「あまり…使わないものかもなんだけど…笑」
開けて、と言って渡された小さい箱。
「ありがとーー!」と良いながら封を開ける。
すると、
ブレスレットが入っていた。
「わーー!可愛い!」
「つぐみさん、手首華奢だし、似合うんじゃないかなと思って(^^)店員さんが、普段つけない人は持ってないと思うから、嬉しいと思いますって言ってて笑」
「うん!私、ブレスレット持ってない!つけたことなかったから嬉しい(^^)!!」
そのブレスレットは金色の細い鎖で華奢な形。
シンプルなデザインなのに、手首につけるとすごくキラキラしている。
なぎくん、センスいいな
「あ、つぐみさん、すごい似合う!!」
「嬉しいー!!店員さんに聞いたり、色々考えて選んでくれたんだね」
「うん、店員さんに何個もつけさせたから笑」
「大事にするね!ありがとう!」
「うん!あとこれ、装着しやすくする小道具もあって…」
「そんなのあるんだ!どんなの?」
「これ。…まぁ、説明書あるから後で見てみて笑」
と、その小道具をテーブルに置き、私の手からブレスレットをそっと外し、箱の上に置く。
急に取り上げられ、??と思っていたら
チュッとされて、そのままどんどん責められる。
急にプレゼントタイム終了。
いきなりガツガツ責められ戸惑う
「あ、なぎくん、私汗かいてるんだけど…(^^;」
蒸し暑い日に歩きまくって、全体的に汗ばんでいる。
だから、先にお風呂入れてくれたのでは?
髪が張り付いてベタベタした首元やうなじを彼が撫でながら、
「あぁ、良いよ、ぜんぜん(^^)」
と言って、1回戦開始。
ま、いっか。。
………………
久しぶり(3週間ぶり)の行為は、
気持ち良かった
好き好き言われまくりの、ラブラブ行為。
こっちも同じように伝えるけど、
それ以上に言ってくれる彼が愛おしい。
毎度のごとく、1回戦は、彼は達せずに終わる。
「なぎくん、良いの?」
「うん!まだ何回もしたいから、いきたくない笑」
そうして、一旦休憩。
一緒にお風呂に入り、ベッドでお喋り。
彼と話すのは楽しい。
そんなこんなで数十分経ち、2回戦開始。
お互い好きな行為を分かっているし、
セックスも気兼ねなく楽しい
2回戦目は、ちゃんと彼も達する。
そして、またベッドでイチャイチャお喋りをする。
「なぎくん、恋愛経験多くないって言ってた割には、なんでそんな女性の扱い完璧なの笑?」
「え、そーかな笑」
「過去の人とか見てても、ダントツで上手い気がする、女性のアラートに気づいて即時対応とか…」
彼の素晴らしい対応の数々を説明し、
褒め称える
「なるほどね笑!いや、それ…僕がつぐみさんにハマってるだけだと思うよ笑」
「そうなの笑?」
「アラートについて言うと、つぐみさんは、怒ってるとか、モヤモヤしてるとか、感情がすごく分かりやすいから笑」
ドキッとする
よしきくんにも言われた通り、
やはり私の感情はモロバレらしい
「じゃあ、今私がなぎくん大好きなのはすごくわかる笑?」
「うん、すごいわかる笑」
「私もなぎくんが私のこと好きでいてくれるのわかる笑」
えへへ、と2人で笑う
「私、こんな関係であんまり好きとかずっと一緒にいよう、とか言い過ぎるのどうかなって思ってたんだけど」
「あぁ、そういう考え方の人もいるよね」
「なぎくん、素直に恥ずかしげもなく言ってくれるから笑」
「うん!僕全然恥ずかしくない!だって本当にそう思うし」
「うん、そーいうの良いなって思う笑」
「僕はもう、つぐみさんが「好き」ってあまり言わないとか、想像できないな…笑」
当初はあまり好きと言わなかった私だが、今は好き好き言いまくっている。
完全に彼の影響を受けている
「…ねえ、もし、なぎくんのすごい好みの女子が近くに現れたとするじゃん?その女子からも好意を感じたとして。…でも今、私とも続いてたとしたら…」
「…うん笑」
彼は、また私の創作が始まった、とばかりにニヤニヤしながら聞いている。
「その場合、どうなるの?向こうの女子に惹かれたなぎくんは…どのタイミングで私を切るの?それとも暫くは様子見?」
自分のよしきくん話を持ち出して、彼の見解を聞き出す私。
やめとけよ、とも思うが、好奇心に勝てない
「いや、僕の場合は同時進行ってないんだよ。前も言ったけど、過去の恋愛も被ってたことは一度もないし…」
「僕の気持ちが100だとして、つぐみさんがいるならそこで100だから、他に気持ちがいかない」
と、彼はキッパリ言う。
「…新しい人が急に60になって…私が40になったりしないってこと?」
「うん。100か0だね。僕は好きな人がいない状況かつ、恋愛スイッチが入ってる時じゃないと、そーいう気分にならない」
「結婚して6〜7年は、恋愛スイッチもずっとオフだったから、ちょっと良い雰囲気とか気持ちが動く事も1回もなかったし」
「つぐみさんに会う前、同僚がきっかけで、恋愛してみたいなと思ってサイト始めた2〜3週間だけ恋愛スイッチオンになってた(^^)」
「…じゃあ、ほんと私はすごいタイミング良かったんだね笑」
彼は、そうだよ、と優しく微笑んだ。
彼は揺るがない。
穏やかで波立たない、
周りの影響を受けない。
まさに凪。
ブログ用に適当につけた名前だったけど、
彼を言い表すのに、こんなに適切な名前はなかったと、今は思う。
「…つぐみさんはどうなの?良いなって思う男が現れたら、僕とは続けてるの?」
…むむ
急に質問きた。どう回答しよう
と一瞬悩んだが、正直に言うことにした。
「…多分、最初は続けてると思う。気持ちの割合が、40と60、段々10と90とかになって、差が出てきた時にお別れ言う、みたいになりそう…笑」
実際、よしきくんとはこうなったし
「…なるほどね笑」
「でも、私みたいなタイプが多いんじゃないかなー?良いなって思う人が現れても、その人と上手くいく保証もなければ、やっぱり現在の人を切るのって中々できないし」
「現在の人がいても、惹かれるものには惹かれちゃうっていうか笑」
恋とは落ちるもの、と言うくらいだ。
自分の恋愛スイッチ的なものなんかで、制御できるものだろうか。
「だから、キッパリないって言える、なぎくんがすごいなぁって思うよ笑」
「そうかなぁ…笑」
「でも、他の人に揺れてる時点で、私なぎくんにバレそう笑」
よしきくんにバレたようにね
「そうだね、僕絶対わかる自信あるな笑!つぐみさん分かりやすいし、捨てられないようにしないと笑」
「いやいや笑!ていうか、なぎくんこそ、私見限られたら、もう終わりだなって感じするよ」
「…そうかもね笑」
フフッと笑う彼。
…なぎくんに嫌われたら、とりつく島もなさそう。。
少しヒヤリとした私だった。
長くなったので続きます。