今回はただの本の感想です。
美容整形をテーマにした小説です。
あらすじ
華やかな美貌で売る女優、
出産前の身体に戻りたい主婦、
独自の美を求め続ける資産家令嬢。
美容整形に通い詰める４人は、
※以下、ネタバレ多く含みますので、
見たくない方は回れ右でお願いします。
えー、
読んだのはただ偶然知って興味があったからなんだけど。。
意外に面白かったので、
ここで感想書いちゃいました
あと、色々教訓があって笑
感想を一言で言うなら、
ヤバい
私の教訓としては、
・男のための美の追求はやめた方が良い
・プチ整形が手軽になってしまった今だから気をつけないといけない
という、2点である。
………………
まず、登場人物の1人である働く主婦の話が怖かった。
彼女は保育園の息子と問題ない夫と暮らしているが、職場の同僚に突然告られ、婚外恋愛にハマってしまう。
そして、美容整形で妊娠線を消すが、こんなに楽に綺麗になれるのか、と、膣縮小の手術も受ける。
膣がゆるいことが大きなコンプレックスで、このせいで不倫相手と、致すことができずにいた。
しかし、この手術は彼女に合っていなかったようで（手術は成功している）、術後の状態が悪すぎて、通常よりも大分長く体調不良が続き、仕事も休むことに。
その間に、不倫相手の男に別の女ができてフラれてしまう。
「私はあなたのために手術したのに！」と絶望的な気持ちで、ストーカーのように彼を追いかけるが、当然逃げられる。
しかもこの後、手術のせいなのか不明だが、重篤な病気になり、最終的に救いがない。
コレを読み、
男のためにこーいうことすると、
見返りを求めすぎてしまって
ヤベェと強く感じた
私自身、美容に力を入れるのは、
男のためが8割なのでちょっと身に沁みた。
そして、手軽にできてしまうことが怖い、
収集がつかなくなる、と思った。
「こんな簡単に綺麗になれるのか」
そう思って、あれもこれもとエスカレートしてしまう。
どこで踏み止まれば良かったのか…
と考えさせられる。
だが、多分始めてしまうと踏み止まれないんだろうね…。
小説の一節に、美容整形をする女性医師の語りがある。
「年を取ればシミやシワができるのは当然」
昔は自分もそう思い、周りの価値観もそうだった。
しかし今は、
「シミやシワは汚れた服を着てるのと同じ。みっともなくてだらしない」
と、こんな意識に変わってきている。
汚れた服をクリーニングに出すように、
シミもシワもさっぱり消す。
治そうともしないその神経のが呆れられる。
これからも技術は進歩し、若さと美しさへの欲望はさらに高まってゆくだろう。
美容整形は、顔や身体だけではなく、
もっと別のところも切り刻んでいるような気がする。
こんなことを繰り返していると、いつか何かの逆鱗に触れてしまいそうな気がする。
これは物語の伏線にもなる一節だが、
近い未来、今も少しそういう価値観になってきていると感じる。
ありのままを愛してもらえなくなる世界、
悲しいな…と思った。
……………
ちなみにこれ、
なぎくんとも話してみた。
丁度読んでいる最中に会ったので、
私がペラペラあらすじを話して、
彼の意見を聞いて見た。
「なんでこれ読んだの笑？」
「なんか興味ある分野だから、気になった笑」
「興味あるの？」
「まぁ、綺麗でいたいって思うよ」
「え、それ僕のため？」
「ん？うーん、まぁなぎくんがいなかったら、コレには絶対手を出さないと思うから、それもあるかな笑」
「ふーん…でも、重いのじゃなくて軽いやつとか僕やりたいなーって思ったことある」
「そうなの？」
「クマ取りとか」
「え！私も今一番興味あるよ、それ笑」
クマっていうか、たるみ取りだけど。
てか、彼もそんなの気にしてたりするんだーと意外だった
可愛くて童顔の彼だけど、アラサーの年齢で違和感ないのは、まぁ確かにクマのせいはあるかもしれない。
それがなきゃ学生に見える。
（でも、若造と差が出て全然良いと思う）
「なぎくんがそう思ってるの意外！」
「そんな手術代も高くないしねー」
「私はでも、高くて良いから確実にやってほしい笑」
「確かに！まぁ思っただけでやることはないかなー笑」
「なぎくん、今のままで充分だよ笑」
えへっと彼が笑顔になる。
そこで話が止まったので、
私にも同じこと言ってくれよ、とじーっと彼を見ると、
「あ、僕もつぐみさん、今のままで充分可愛いと思うよ笑」
気づいたように彼が言った。
とりあえず、ほっ
ていうか、人のクマは全然気にならないんだけどなぁー
…………
これからも、
ありのままの私を
ずっと愛してほしいな。。
なーんて、思ったのだった
でも目の下のたるみ取りはいつかやりたいなぁなんて思うけど笑