前回の続きです。
結論から言うと、
会いませんでした
話も別の方向になってしまった。。
……………
会う当日。
「じゃ、○時にね！ホテル前待ち合わせで良い？」
朝から念押しの連絡がくる。
「初対面でホテル前集合はありえない。会って気が合えば、だよね？それ前提じゃ、怖いから無理」
もう一度こちらも念を押す。
「あー、まぁ女性は怖いよね
」
どちらとも言えない返事がくる。
Tinderなので、ドタキャンもありそうだな。
ま、それならそれでいいや
………………
そして、出社。
すると、米山くんがいた
あれ、今日は出社日じゃないはずなのに。。
会えないと思っていたので、
姿をみて、ほっと和む
しかし、汚い人間(ヤリモク)と会う日に綺麗な米山くんには、なんだか会いたくなかったなぁ。。
いつものように軽く雑談をしていると、
私が面倒みている後輩(女子)の話が彼から出た。
「○○さんて、今日休みなんですか？」
「休みだけど、何か依頼作業あった？」
「いや、えーと……」
どうやら、若手複数人で業後にご飯の約束をしているようだが、出社していないので気になったらしい。
この女子、問題児で仕事を休みがちで、私は尻拭いが多く、指導にも困っていた。
この日も業務内容的に休みそうだな、と思っていたら案の定、という日。
私や上司たちは問題児と認識しているが、彼はそこまでの認識はない。
(ちょっと変わっている子程度の認識)
米山くんたちのご飯に誘われてたのね。。
どう説明するか悩んだが、
とりあえず悪口にならないよう、事実を伝える。
多分仕事は休みだけど、ご飯会には行くんじゃないかなと。
「なるほど…」
ちなみに、その後輩が、米山くんたちとそこまで仲良いのは意外だったので、少し話を聞いてみたくなった。
指導係の私には見せない一面があるのかな、という仕事的な意味で知りたかったのと、単純に米山くんと話したいな、という下心
まぁ、半々で笑
「米山くん、〇〇さんのこと、ちょっと教えてほしいんだけど、今平気？」
「あ、全然大丈夫です！」
問題児の話をするには、ちょっとオープン過ぎる場所だったので、近くの会議室に入る。
「えっと…○○さん、米山くんたちとは、結構仲良いっていうか、仕事の話とかするのかな？私と話す時は……」
と、彼女の様子を丁寧に聞く。
自分が少し指導に困っている旨も話すが、悪口にならないよう配慮する笑
(本当は愚痴りたい所だが、先輩の私が言うのはみっともないし、悪口は嫌われるしね)
彼はうんうん真剣に聞いてくれて、
「えっと、まず、〇〇さんとは仲良くないです！たまたま…この前丁度いたから誘っただけで」
「で、あの僕も…そういうタイプの人、やり合ったことあって…」
「そういう場合、そういう考えになるので、そのやり方で良いと思います、あとは…」
と。
何だかものすごく、熱心にアドバイス？してくれたのだった
正直、彼がこんなに回答してくれるとは思わず、非常に感動した私だった
「米山くん、ありがとう笑 そういう風に言ってもらえて、ほっとしたよ。米山くんのが年下だけど、私よりすごいしっかりしてるね笑」
べた褒めする私
「いや…。あ、あと昔聞いた故事成語でこんなのがあって、だから、僕らができることって…」
と、まだ一生懸命話してくれる姿を見て、
愛らしくてたまらなかった
故事成語って笑
会議室という個室に２人きり。
正直抱きしめたいくらい、愛おしい。
おい、BBA…涙
以前、私が彼を元気づけたことがあったから、きっと彼も同じようにしてくれたんだろう、と思った。
優しくて、本当に良い子。
米山くん、好きだわ…
彼に何度もお礼を言って会議室を出る。
ほっこりしながら席につく。
ふと、スマホを見ると、Tinderのメッセージが来ている。
「じゃ、駅から一緒に歩いてホテルいこ！」
と、今日約束していたTinder男子から、メッセージが来ている。
(……………)
「ごめん、ちょっと仕事で今日難しそう」
と、返信した私だった。
なんか、急に萎えちゃった。
今日ヤリモクのTinder男子とやっても虚しくなりそう。
そんなこんなで、
久しぶりのTinder一発目は不発。
でも、これで良かったのかもね