カラオケで急に泣き出した彼を見て、ちょっといじめすぎたと反省した私。
なので、私からぎゅーしよ?と手を広げて誘ってみたが……
「……だって、やなんでしょ…」
といじける彼。
「やじゃないよ笑」
「……………」
動くか悩んでいるようだが、来ない彼。
広げた手が疲れてきたので、
「…意地っ張りだなぁ笑」
といって、手を下ろす。
「だって…そしたら、オレ、止まんなくなりそうだし……」
また、少女マンガのセリフみたいなの言い出した笑
でも、実際、彼が結構強引なのは知ってるし、ここで強行されたら嫌だな……
「…それは困る。…カラオケでは絶対したくないし。抱き締めるなら良いけど」
これで来ないなら、ここまでかな、と考える。
「………………」
彼も私の性格を知ってるので、ここで引いたら終わりだと分かったらしい。
今度は来て、ぎゅっとしてくる彼。
結構強い。
そして懐かしい彼の匂い。
ちょっとセンチメンタルになる私。
……こういう、愛情表現がストレートなところが好きだったんだよなぁ…
私こそ、意地っ張りで、彼には中々可愛く振る舞えないから、逆に心が洗われるというか…。
1分くらいギューっと抱き締められて、今度はキスしようとする彼。
まぁ、ギューしたらチューになるよね笑
そこは想定範囲内なので、特に抵抗はしなかった。
彼も、許された!と瞬時に判断したようで、一旦したら、わりと激しい。
「…………………!!!」
やばい、やっぱりキスが美味しい!
これはなんだ、相性なのかな、やっぱ!!
過去のあの時の衝撃を思い出す。
上手いんだよね…彼。
私が何もしなくても上手くリードしてくれる。
キスのテクニック?は、やはりダントツ彼に軍配が上がる。
自然にこっちも舌だして、もっと…となる。
「めっちゃ気持ちいい…、つぐみ、可愛い……」
彼も気持ち良さそうだ。
誉め上手な彼の言葉は、真っ直ぐ私に刺さる。
しばらくキスしてると、やっぱり手が出てくる彼。服の上から胸を触ってくる。
あ、気持ちいい………
イヤイヤ、ダメだ!
何度も言うが、カラオケではしたくない。
だって防犯カメラあったりする所あるし。
「…だからホテル行きたかったのに!何で行かなかったの…(涙)」
したいけど、理性でとどめる辛さ。
コレ、何で女の私がやんないといけないの笑
「……だって、久しぶりに会ったのに、大切にしたかったんだよ…」
でた!また歯の浮くようなセリフ笑
大切にしたいからとか、そーいうアピール逆効果って、私言ったのに
素直にホテル行っとけよ、最初から笑!
「……しょうま、カラオケだからもう止めて!本当にやだから。マジで!」
段々エスカレートしそうな彼に強気に言う私。
「じゃあ、また会ってくれる…?」
と、言いながら、服の下に手をいれて上半身を生で触ってくる彼
「だから!カラオケ防犯カメラあったりするし、肌が見えるとやだし、やめて」
「いいじゃん別に、見られたって。やなら、今度会うって約束してよ」
ヤバイ、狂気モード入ってきた。
こーいうところ恐いんだよね
つか、私を大切にしたいなら、見られたって良いとか言うな!矛盾してるぞ、バカヤロー笑!
ガッツリソファに押し倒してくる彼。
この体勢はヤバいって!見た目にも…。
「私気にするし!とりあえず座って……」
プルルル…………
ドキッ
電話が鳴った。
??!………え、何、やっぱり見られてた感じ??
ヒヤッとする私
彼がチッと舌打ちしながら(←態度悪い)、電話にでたら、あと10分と言われたらしい。
事実、10分前だったので、ホントにタイミング的なものなのか、見られてたのかは微妙なところ
戻ってきた彼はまた懲りずに続ける。
「…ちょっと!」
「分かった、キスだけにするから…」
そして残り時間ずっとキス。
やっぱり気持ちいい…
…………
そして、最後は、中々止めない彼を、私がガチで怒って終了となった。
時間過ぎるのが嫌な私がさっと準備し、部屋を出ようとすると、
「ちょっと待って…(苦笑)」
股関が落ち着かない彼が待ったをかける。
「…はー、それも考えて早めに終わらせないから…これで隠せば平気じゃない?いこ!」
ウインドブレーカーを下に引っ張って、出ようと促す私(←鬼)
苦笑しながら、立ち上がる彼がふと、
「でもさ……美味しかったでしょ?」
と、私を見ながら言った。
?!ドキッとした。
キスが美味しいって普通言わないよね……。
心読まれたのかと思った
「え?あ、うん………」
「オレも!キスもえっちもオレつぐみが一番気持ちいい!!」
笑顔で言う彼。
調子が良いとこあるから、どこまで本気か分からないけど。
本当に同じ事思ってたらスゴいな、と思った。
私も、キスもえっちも、
しょうまが一番気持ちいい
悔しいけど……笑
そして、帰り道。
「ね、また会おうよ!」
「……………うーん…」
「連絡待ってるから!」
…………………
この煮え切らない態度が彼に期待させちゃって良くないんだろうなーと思いつつ、はっきり断れない私。
とりあえずそんな感じで別れたけど、
近いうち連絡しちゃいそうな気配がしてたまらない。
とりあえず、この日は
………欲求不満だったーー
一旦終了。