まずは魔王ウルノーガを打ち破り、ロトゼタシアを闇から救い出した時点を第三章としておこう。第三章で忘れれた塔で時のオーブを切り裂いて過去に遡り、魔道士ウルノーガを含め、異変ごと打ち消したことでベロニカないし損害をこうむったロトゼタシア全土を救うことに達成した。邪神がよみがえったものの無事撃破、おまけに思念に囚われる先代大賢者セニカも解放できた、実にめでたいことばかりだったが、そこに問題が生じた。
主人公とちがってセニカが帰ろうとした時代は少なくとも五百年以上の時代になる。にもかかわらず二代目である主人公が生活している後世に何の影響もないようだったからパラレルワールド説も唱えられている。
確実なのは主人公が遡った時はパラレルワールドじゃなくて時を巻き戻したとデザイナーの堀井さんが明言した(ネタバレ特番生放送)。ひとつの物語にわざわざふたパターンの設定を用意するのか?と筆者は思ったが、まずは確定したあれを唯一の方法だと考えておいてみましょう。
ゲームをしている時はどこでもいつでも時の化身に出会える。この主人公だけが見られる小さき精霊たちはロトゼタシアの隅から隅までに存在しており、忘れられる塔に向かってゆくゆくと足を運べていく。時もその進行とともに少しずつだが確実に進んでいく。
時の化身による紡がれてきた時のオーブは世界の時間が刻まれている。勇者の印を持っている存在がオーブを打ち砕いたことで、時空の流れが乱れ、すべてが過去にまきもどるのだ。
そこに問題が二つある
1、「その時とオーブをこわすことで、じくうのながれがみだれ、すべてが過去にまきもどるのです」
こちらは時の番人が時のオーブを壊すとどうなるかを教えてくれたセリフだ。実際主人公がそれを叩いたら確かに過去に戻った。
主人公だけがいけるということは今の記憶をそのまま持っていけるということだと考える。巻き戻し論も公式に認められるので、過去に戻ったのは全員だと考えるのが自然。
しかしセニカの時にはなぜ一人だけ戻ったのかという疑点も浮かべあがってきた。いまの考えは、セニカが叩いたのは「ローシュ戦記」時代のオーブで、そのオーブが記録している時間にまだ生きている存在はおそらくセニカと神の民衆だけになる。オーブが壊したら再びオーブの再形成に参加するようになった。セニカはともかく神の民の考察はまあできないから確信が持てないが、もしそれが成立なら次の疑問にもいい解釈ができるような気がする。
2、過去に戻っても現在に影響を及ぼさない原因
▲宙に浮いている複数の時のオーブが覗かれる
忘れられる塔では複数の時のオーブが存在しており別々の時間が刻まれている。主人公が叩き割れたのが最も新しいオーブであって、セニカが叩き割れたのは神話時代のオーブである。時間をオーブで単位化したら、タイムラインは以下のようになる:
A=セニカが叩いたオーブが刻んでいる時間
B=主人公が叩いたオーブが刻んでいる時間
C=AとBの間に全てのオーブが刻んでいる時間
時の番人さんによるとBは今紡がれているもっとも新しいオーブだということが判明。
Bを刻んでいるオーブを叩いたら魔王と魔王が引き起こした異変ごと打ち消されることになって、新しいオーブが刻み始めた時間をB’としておこう
Aを刻んでいるオーブを叩いたらAの間で起こった事実も書き換えられることになるだろう。たとえば先代ローシュが救われるやウラノスが闇の誘いの前で立ち止ったなど、それかれ新たに刻み始めた時間をA’としておこう
これを見るとわかりやすいかもしれない。たとえAがA’になったとしても、Cを刻んでいるオーブに影響がないため、Cの間でおこった出来事はA’によって改変できないと筆者は考えている。このオーブ群はすでに完成している状態で、時の流れのとまった忘れられた塔に保存されているから。
Aを刻んでいるオーブを破壊したことは先代勇者死亡の事実を変えられても、最後はかならず同じ歴史に歩んでいく。これについて堀井さんも「収束」という言葉を使った。
Cになると邪神はかならず封印される、勇者の生まれ変わりとしての主人公も必ず勇者として生まれてくる。具体的にはどのようなことが起きて邪神の討伐が封印になった経緯はユーザーが勝手に想像する部分だと、筆者は考えている。








