一生のうち、最もたくさん聞く声は、まさに「自分の声」ですよね。

なので、一番聞き慣れている自分の声が、自分の潜在意識に大きく影響を及ぼします。

また、自分の声は、自分の波長(波動)なわけなので、自分の身体の波長(波動)と一致します。
そういう意味で、自分の声が、自分の身体にとって一番の癒しになるとも言われています。

私が中学生の頃に発明した、ものすごく効率的な暗記方法があったのですが、
今考えると、この「自分の声が潜在意識に大きく働く」という作用を使っていたのかなと思います。

今の学校教育がどうなっているのかは分からないのですが、私が中学生の頃は、中学の勉強なんて丸暗記すれば、ほぼ100点が取れるようなところがありました。
特に社会科とかは。

それで編み出した、当時は誰にも話さなかった暗記方法。
それは、ノートを見ながら自分で考えた質問を全部録音して、それを聞きながら回答を言うのです。

例えば、歴史だったら、

「本能寺の変で、謀反を起こしたのは誰でしょう?」
と録音しておいて、紙に「明智光秀」と書いておく。

次に、
「では、殺されたのは誰でしょう?」
と録音しておいて、紙に「織田信長」と書いておくだけです。

そんなQ&Aを100問くらい作って、録音テープを2回くらい回すと、ほぼ全部覚えられます。
ほぼ完璧に、全部です!

ほんと、このやり方でラクラク暗記できました。

まぁ、質問できるようにノートをまとめて、質問を録音する時点でも勉強になってるんですけどね。

でも、例えば今でも、歌の歌詞を覚えるときは、
自分が歌ったのを録音して何度も聴いた方が、早く覚えることができます。

もちろん、歌詞が外国語の場合は、ネイティブが歌っている音源を聴いて発音を練習する必要はあるのですが、「単に歌詞を覚える」という観点で言うと、自分の声の方が断然早く覚えることができます。

今の時代は、あまり暗記する機会ってないかもしれませんが、何か暗記が必要な時にめちゃくちゃオススメのやり方なので、試してみてください。

ちなみに、当時の私は心が狭かったので、
「このやり方を誰かに教えたら、みんなが100点取れちゃう〜!!」

と思って、このやり方は内緒にしていました。笑

そうそう、当時は録音するとしたらラジカセでしたよね〜。
懐かしいです。


ところで、何かのタイミングで録音した自分の声を聴いて
「えー!こんな声、自分の声じゃない!!」
って思ったことはありませんか?

自分が普段聞いている自分の声って、身体の中で響いている、いわゆる骨伝導というもので聞いています。
それに対して、周りの人が聴いている声は、外に発せられて、空気を伝わって耳に届いているため、若干違って聞こえます。

いずれにしても、常に
「自分の声が嫌いだな〜」

と思っていると、癒しになるどころか、逆にストレスになってしまうことになります。

そんな場合は、まずは自分の声に慣れることをお勧めします。
自分がカラオケで歌っている声、もしくは、お友達とおしゃべりしている時の声を
スマホ等で録音して、何度も聴いてみてください。

最初は「気持ちわるっ」って思うかもしれません。
もしくは、なんだか恥ずかしいような、聞きたくないような。

私も最初はそうでした。
歌っている時の声は、幼い頃から発表会の録音を聞く機会があったので
まだ慣れていましたが・・・。

喋っている時の声!これがほんと、なんだかもう、すっごい嫌な感じでした。

「私って、こんな声でこんな喋り方なの!?恥ずかしすぎるーー!」
と言う感じです。

JAZZライブでは、曲と曲の間にMCといって、曲紹介やちょっとしたおしゃべりをするので、最初の頃は、その録音を聞くと、居ても立っても居られない気持ちでした。

でも、そこを乗り越えて何度も聞くと、だんだん慣れてきます。

そして、
「ここの部分は、いい感じだから、今後も採用していこう」
とか

「この声や喋り方は、ちょっと好きじゃないから、変えていこう」
など、客観的に冷静に、自分の声を聞くことができるようになります。

自分の声を心地よいものにしていくためにも、まずは現状の自分の声をよく観察することが必要です。

でもですね、たぶんですが、お風呂で歌っているときって、たいていの人が気分良いのではないでしょうか?

この、超リラックスして出している声が、一番自然で自分の癒しになる声なのです。
自分の本来の声

それを取り戻す方法を、今後お話ししていけたらと思います。