ねぇ?
覚えてる?
私が貴方を初めて振った日の事、
貴方は、言葉を無くしてたね、
てっきりそれで終わると思っていたのに、
数日後のリベンジには、正直驚いたよ、
最寄駅の待ち伏せ、
捨て猫の様なみすぼらしい肩、
食いしばる唇、
命乞いの様な息遣い、
プライドも何もあったもんじゃない表情、
でもね、
そんなにしてまでと思ちゃった、
愛されるとは、
認められている事なんだと感じたのに、
何かが足りなかった私、
ねぇ?
覚えてる?
私が貴方に初めて怒鳴った日の事、
貴方は、素直に不満を聞いてたね、
てっきり怒って反論すると思っていたのに、
数日後のデートの時、正直驚いたよ、
いつもと同じ貴方、
子犬の様な素直な可愛さ、
いつもと同じ笑顔、
包み込む様な優しさ、
プライドとは何のなのか思い知らされた、
なのに、
そんなにしてまでと思ちゃった、
愛される事を、
当たり前で当然と思ってしまった、
愛が足りなかった私、
貴方を無くしても、
人生は続く、
惰性としがらみの為に生きています、
ねぇ?
覚えてる?
青く愛おしいあの日々を、
あの日々をもっと、
大事にすれば、私をもっと大事にしてくれた?
ねぇ?
覚えてる?
私の事を?