短編映画のリハーサル/撮影とその監督である親友の新居訪問を兼ねてロスに三週間ほど潜入して参りました。なんともいやはや、ロスは暑かった・・・とにかくひたすら暑かった・・・なんと10月だというのに連日３５度超え。３８度を超えた日も数日ありました。
冬生まれで、一年の半分は冬将軍の支配する
まずはロンドンからサンフランシスコにひとっ飛び。
現地で親友ともう一人の友人と合流し、サンフランシスコのミッション地区で２泊。お洒落なカフェや、「クラーケンの墨の瓶詰め」等海賊がテーマの面白可愛い小物店などが並び、グラフィティに溢れるカラフルでヒップな雰囲気でした。
そしてアメリカ入国3日目にしてサンフランシスコから天使の街ロサンゼルスに向けて１１時間の車の旅。サンフランシスコとロスを繋ぐ道路は三つあり、ひたすら砂漠の中を行く道路なら４時間程度で着くらしいのですが、親友が折角だからと西海岸沿いの景観の良い道を運転してくれたため、日本からロンドンまでの飛行時間と変わらない強行軍となりました。時差ぼけと酔い止めのせいで半分はうつらうつらしちゃったけど、荘厳な西海岸の自然を堪能できました。免許を持っていない友人二人を乗せてひたすら一人で運転してくれた友に感謝！
ロスといっても大阪京都神戸を合わせたくらい広いらしいのですが、2週間強過ごしたのは親友の新居兼スタジオがあるベニス。
ビーチもあり運河もありアメリカ一お洒落だと評判のアボットキニー通りもあり、ロスのなかでもかなりヒッピー・セレブなかつアーティーなエリアです。
親友と彼のガールフレンドはかなりの美食家なので、お洒落で美味しいレストランにもたくさん連れて行ってもらいました。連日凝った西海岸料理（まぐろとマンゴーのマヒマヒ、グレープフルーツと燻製鱒のサラダ、骨髄とチーズのパスタ、フレンチトーストのベーコントとポーチドエックのせ等々）を堪能していたので、白米に梅干しが無性に恋しくなったりもしましたが（←わがまま）
肝心の短編映画は15分間ノーカット、ワンテイクで撮影する台詞重視の2人芝居。
しかもストーリー上、日の出前後という非常に短い時間しか撮影出来ないという難儀な作品だったため、撮影2週間前から役作りやリハーサルをみっちりしてから挑んだプロジェクトでした。
当日は技術的なトラブルが発生したり（←ありがち）時間に追われたり（←まぁいつも通り）と歯がゆい思いもしましたが、映画の本場で初めて映画作りに携わることができて感無量でした。
その分思い入れも深く、完成が楽しみな作品です。
2人芝居ということでハリウッドで頑張っているアメリカ人の女優さんと共演させていただきましたが、イギリスとハリウッドの業界や俳優のトレーニング、心構えの違いなど、色々触発されたりもしつつ。
ロスには以前来たことがあったのであまり観光客らしいことはしませんでしたが、それでもディズニーランドやゲティ美術館に連れて行ってもらったり、イギリスに送るオーディションテープを撮りにハリウッドのスタジオに行ったり、ツイッターを介して出会った映画関係の友人らに初めて会ったり、とても楽しい三週間でした。（イギリスのどんよりとした寒空の下に戻ってホッとした低体温な自分がいることは否めませんが）