寝台の上で

自分の胸を抱えながら

ウンスはチェヨンを思った

いつもならば 

愛しい人の

腕の中にいる時間

こういう時

だだっ広い寝台が恨めしい

 

ヨンはどうしているだろう?

イサは追いついただろうか?

チュホンは疲れていないかな?

 

考え出すときりがない

ふぅと寝返りを打つと

ウンスは目を閉じた

 

ウンスが開業してからというもの

ご飯を食べるのも

子供達を風呂に入れるのも

いつもそばにいてくれたチェヨン


たまに遅い日も二人にとっては

楽しい入浴が待っていて

夫婦の仲は深まる一方だった

なのに


あと どれくらい

帰って来られないんだろうか?


ため息が出てきて

また寝返りを打つ・・・

 

 

オンマァ  あのね

タン ねむれない〜〜

 

 

しゃん も〜〜〜

 

 

扉を開け放ったままの

子供部屋から

息子たちの声が聞こえ

 

 

あら それは大変ね

 

 

ウンスがクスっと笑って答えると 

少しして何かを引きずる音がした

タンとサンが

かけ布団をずりずり引きずりながら

閨の寝台にやってきたのだ

 

 

眠れないの?

あんなに遊んだのにねぇ?

 

 

うん ねむれないの

ねえ

アッパ いつかえるの?

オンマ?

 

 

ウンスはタンの問いに

胸がぎゅっとなりながら

笑って返事をした

 

 

そうねぇ 

あと10個くらい

寝たらかしら?

 

 

じっこ もぉ?

あぁあ〜〜〜

 

 

あぁあぁ〜

 

 

息子二人はがっくりと

肩を落として見せた

 

 

でも

父上が留守の間

コハクが泊まってくれるわよ

 

 

あ そうだね!

うん!

 

 

一瞬喜びかけたタンだが

 

 

でも やっぱり

タン アッパがいい

 

 

がっかりした顔を見せる

 

 

そうね 

父上がそれを聞いたら

喜ぶわ きっと・・・

 

 

ウンスは微笑んで

タンとサンの頭を撫でた

夫チェヨンが出立してから

ほどなくして

診療所に通っているヘミが

泊まり支度でやってきて

しばらくお世話になりますと言った


その気配りに嬉しく思っていたら

今度はテマンの嫁ジュヒと

息子のコハクが屋敷を訪れ

いっそう賑やかになった

 

 

上護軍が出立したと

夫から聞きました

テマンさんも夜には

戻って来ると思いますけど

私と息子もしばらく

こちらでお世話になります

コハクのソダン(書堂)

この近くなんですよ

医仙様

テマンさんのお部屋

まだありますか?

あれば そこをお借りしたくて

 

 

突然の申し出に

ウンスは驚き そして喜んだ

もちろんテマンの部屋は

そのままにしてあった

だが親子三人で寝起きするには

ちと手狭

離れを使うように言ったが

ジュヒはテマンの部屋でいいという

 

 

私とコハクは もとは

小さな漁村の小さな小屋で

暮らしていたんです

テマンさんのお部屋

十分広いですよ

それにテマンさんのお部屋に

入ってみたかったし・・・

 

 

そういうわけで

思いがけずジュヒ親子と

ヘミは

屋敷に泊まり込むことになり

「ならばポムも!」と

張り切ったポムも

来ると言い張っていたが

妊婦なのでチュンソクの許可が

下りず 

泣く泣く断念

 

だが夜遅くまで

子供達は楽しく遊び

大人たちはおしゃべりに興じた

 

だからタンもサンも

疲れ切って早々に寝たと

思っていたのだが・・・

父親が不在で落ち着かないのか

眠れないと

ウンスの寝台に

やって来たのだった

 

 

おいで お二人さん

一緒に寝ようか?

 

 

いいのぉ?

 

 

ええ いいわよ

 

 

やったぁ〜〜〜!!

 

 

タンもサンも寝台に

飛び乗った

大好きなオンマを真ん中に

寝相が悪すぎるサンは壁際に

タンも落ちないように

つい立を寝台脇に移動して

準備完了

 

 

いいね〜〜

アッパがいないのも

たまーには

いいね〜〜〜

 

 

急にニコニコ顔のタン

最近は夜

ちっとも閨に入れてくれないので

タンは少々不満だったが

今日はサンと一緒に

オンマと並んで夜を過ごす

 

 

たまにはね

こういうのも いいかもね〜

うふふ

父上は今頃野営かな?

 

 

やえいってなぁに?

 

 

あのね お外でご飯食べて

お外で寝るのよ

 

 

たのしそう〜

 

 

うん 今度やってみようか?

そういえば

父上がウダルチのテホグンの頃

天界から戻った母上を迎えに

迎えにきたことがあってねぇ

その時 野営をしたんだったわ

 

 

そおなのぉ?

アッパ うだるち?

ミョンアッパとおんなじ〜

ネ〜〜

 

 

そうよ 父上はね

ミョンのアッパと一緒に

悪いやつと戦っていたんだから

みんな家族みたいなもんなの

今でもウダルチのみんなと

仲良しでしょう?

 

 

タンと話をしている横で

サンはすっかり眠くなり

母親の胸を握ったまま

眠りについた

 

 

しょっかぁ〜

かじょく かぁ〜

いいね〜〜〜

 

 

そうね〜

ウダルチも父上の大事な家族よ

 

 

あのね・・・

タン ねむくなってきた

スニョたちおこるかな

オンマといっしょじゃなくて

 

 

うふふ

そうかしら?

さ もう夜も遅いわ

早く寝なさい

 

 

ウンスはタンのおでこに

チュッと口づけた

チェヨンとは違う

あま〜いお菓子のような

匂いがした

 

 

*******

 

 

『今日よりも明日もっと』

些細な出来事に幸せを見つける

今日はどんな日だったかな

と 振り返りながら

 

 

 

 

 

いつもより短めの更新で

ミアネヨ〜

そして大変

天気が 荒れております

雨風強し!!

避難勧告が出たところも

あるようですね

どうぞ

みなさま くれぐれも

お気をつけください

安寧にお過ごしくださいね〜

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