先日も出張で知り合いの病院にて椎間板ヘルニアの手術をしてきました。ブーム時に飼い始めたミニチュアダックスがだいぶ高年齢になってきたので、一時に比べ徐々にミニチュアダックスの椎間板ヘルニアの手術適応が減ってきました。
この病気はやはり時間との勝負。もちろん全てではないですが、後ろ足が立たなくなってから内科療法で引っ張ってしまうと回復が望めなくなる確率が高くなります。
私も依頼された場合、出来るだけ速やかにその日または次の日には手術をするようにしています。実際依頼してくる病院によって回復率が異なり、発症直後に連絡してくる病院と発症1週間後に依頼してくる病院では術後の回復に明らかな差が出てます。
猫の爪研ぎや引っかきに関して時々ご相談があります。
「赤ちゃんが生まれるので、引っかかれたら大変」
「賃貸のため壁で爪研ぎされたら困る」
「あまりにも凶暴で家族にひっかき傷が絶えない」
等々。
爪研ぎや引っかきは本能や元々の性格であり、しつけで解決するのは難しいことが多いです。
かといって可愛がっている子を手放すなんてことは考える余地もなく、どうしたらいいのか。

1.内科的対処
 精神安定剤やストレス軽減のためのスプレーや拡散器があります。マーキングや一時的な不安症には効果があることもあるが、恒久的には難しい。

2.外科的対処
 外科的には2つの方法があります。

1.爪を完全に取ってしまう方法。
昔から行われていて、指先爪の生えている根元の骨から落としてしまうやり方で、非常に痛々しいです。

2.爪を出せなくする方法
爪を出すための靱帯のみを切断します。靱帯自体には痛みが無く、皮膚を2~3mm切開するだけですので、次の日には普通に歩いています。


基本的にはネコちゃんに負担が少ない2番の手術をお奨めします。事情により1番の爪を完全に取り除く方法を選択せざるを得ない場合、当院ではレーザーを使用しますので痛みはかなり軽減できると思います。
ネコちゃんに要らぬ傷をつけないで済むのならそれがベストです。しかし、無理をして我慢し続けたり、どなたかが傷ついたりすると、いくらネコちゃんに悪気が無くてもやはり文句が出るし、場合によっては手放さざる得ない状況となってしまっては、人もネコちゃんも不幸になってしまいます。