北本とは北本陣の略称のことだ。なんの北かというと、桶川宿の北側という意味だ。

新幹線の品川駅と同じで、終点の直前の宿場は忙しい。

このあたりから江戸まではほぼ十里。正装に着替え早朝に出発したという。

 

中山道の最終宿場は板橋宿ではあるが、この桶川宿が多く使われたという。

終点の一つ前なので混雑し、北側に作られた宿場、ということなのだろう。

板橋宿はいまだに本宿、中宿などと名前が残り、大きな宿場であったことがわかる。

 

そんなところにある農協がこれだ。

夕方、というより午後に行くともう品物が少ない。朝から行列ができているそうだ。

 

三十年くらい前、日本で米がとれすぎ困ったことがあった。なんのことはない生産者米価を高くし、安く民間に売るという農協勢力の力に政府が動いた結果なのだが、それにより減反政策がとられた。困ったのは現場の農家だ。田んぼをなくせという上からの指示により、田んぼの多くは荒れ果てたか、別の作物を植えた。

 

ここ北本ではトマトを植えたそうだ。

何回かの品種改良によって北本独自のトマトが出来上がった。

トマトは日持ちしないので製品化をすることになる。

 

そこでここ北本では「トマトカレー」なるものを開発した。

それがここで食べられる。

桜国屋の敷地内にある。

二階がカフェになっており、仕事ができるところでもある。