離婚し子と引き離され、金銭的に困窮した藍は、祖母と母のいる実家に戻る。
生活力もなく喧嘩の絶えない藍たちに手を差し伸べたのは、隣に住む美代子だった。
祖父を介護して暮らしているという美代子に助けられ親しくなるうち、彼女のある秘密が知れる……。
貧困、ケア、孤独。背負わされる業と役割に、女たちはどう抗えるというのか。
迫真と驚愕のクライムノベル。
(Amazonより引用)
 
<感想>
先が気になって、あっという間に読んでしまった。読んだ後に読んでしまったことを後悔してしまうくらいグロいシーンがあったのに、読むのが辞められない、戻れない感じが藍の気持ちにリンクしているような気がした。
貧困、介護、孤独。誰にでも訪れることだし、一歩何かを間違えれば、何かに躓いてしまったら、失敗してしまったらこんな風に取り返しのつかないことも起こるかもしれない。
見たくないし、考えたくもないことだけれど、その現実を突きつけられた気がした。