〈あらすじ〉

あたたかい家庭がほしいと願いながら、恋人どころか友人もできず空回りばかりしている奈月は、生きづらさを抱えて日々暮らしていた。

悩みを共有できる人がいないか、「生きづらさを克服しようの会」を勝手に発足し、勧誘チラシを撒く。

すると、モテなさすぎて辛いと話す男性から連絡がきて――。

どうして私たちは他の人のように「普通」に生きられないのか。生き方に悩む男女が不器用に前進していく。

(Amazonより引用)


〈感想〉

初読み作家さん。

奈月始め四人の参加者の全部というより少しずつに共感して、あっという間に読んでしまった。解決することなんて出来ないけど、誰かに話すことで楽になったり、自分の気持ちを確認できることってある。それが友達とか家族じゃない赤の他人だから、いいのかも。
劇的に何かが変わったりするわけじゃないけれど、この淡々とした感じの絶望から少し希望が見える感じが、リアルで好き。