あっという間の10月。ここ最近ゲームもしているので、読む冊数が減ってきました。

どっちも目を遣うので、年のせいかなかなか捗りません。
今月は9冊。

積読本が増えてきたので、減らしたいです。読書の秋、涼しくなってきたので、読めるかな。

ほどなく、お別れです (小学館文庫 な 38-1)ほどなく、お別れです (小学館文庫 な 38-1)感想
葬儀屋でバイトをしている大学生の美空。特殊な事情で亡くなった方のお葬式を手伝うことになり、葬儀の在り方を学んでいく。 グリーフケア小説というのは、初めて読んだと思うけど、なんだか心が洗われた気がする。死は辛いものだけれど、こんな風に寄り添ってくれたらと思わずにはいられなかった。
読了日:09月03日 著者:長月 天音


一橋桐子(76)の犯罪日記 (徳間文庫 は 45-1)一橋桐子(76)の犯罪日記 (徳間文庫 は 45-1)感想
76才の桐子は同居友人の死をきっかけに独身の自分の将来に不安を感じ、刑務所に入ることを考え始める。始めはユーモアがあって、軽めの話しかと思って読んでいたら、段々と重めの展開になって、ハラハラしてしまった。 他人事ではないので、考えさせられた。最後は暖かいので良かった!
読了日:09月04日 著者:原田ひ香


音無橋、たもと屋の純情 旅立つ人への天津飯 (集英社オレンジ文庫)音無橋、たもと屋の純情 旅立つ人への天津飯 (集英社オレンジ文庫)感想
初読み作家さん。心残りのある死者が最後に立ち寄る定食屋を舞台に三話からなる連作短編集ともう一つ。 幽霊と美味しいご飯っていう組み合わせが面白かった。途中からなんとなく結末がわかってしまうのだけど、主人公が可愛らしくて、応援したくなってしまった。
読了日:09月10日 著者:竹岡 葉月


告解 (講談社文庫)告解 (講談社文庫)感想
飲酒運転をして老女を車で轢いて逃げてしまった加害者の大学生翔太と被害者の夫の法輪と家族。 薬丸岳さんの贖罪をテーマにした話は重くて、苦しいけれど、救いがある。加害者が罪を償うとはなんなのか、罪と向き合う過程、関わった人達の苦しい気持ち。どれも想像でしかないけれど、決して他人事ではないと思う。自分ならどうするだろうか。
読了日:09月12日 著者:薬丸 岳


あやかし薬膳カフェ「おおかみ」 (アルファポリス文庫)あやかし薬膳カフェ「おおかみ」 (アルファポリス文庫)感想
ブラック企業を退職した日鞠は、思い出の地北海道を訪れる。途中下車した北広島市で薬膳カフェを営むあやかしの孝太郎と出会う。 あやかしの話は初めて読んだけど、読みやすくてほっこり癒やされた!薬膳の知識も為になるし、皆可愛くて応援したくなった! 地元が舞台の話はなかなかないし、北広島市に行ったら、このカフェないかな?と探してしまいそう! 続きも出るらしいので楽しみ!
読了日:09月17日 著者:森原すみれ


純喫茶トルンカ 〈新装版〉 (徳間文庫 や 38-4)純喫茶トルンカ 〈新装版〉 (徳間文庫 や 38-4)感想
小さな喫茶店を舞台に、アルバイトの青年の恋、中年男性とかつての恋人の娘との交流、マスターの娘の初恋の三つからなる短編集。どの話も切なくて、でも最後にはじんわりと心が温かくなる。描写が凄く丁寧で物語の時間がゆっくり進む感じが良かった。 東京の谷中という場所は知らないけれど、知っているような、想像ができる不思議な感覚にもなった。
読了日:09月19日 著者:八木沢里志


ギリギリ (角川文庫)ギリギリ (角川文庫)感想
夫が過労死し、寂しさの中、同級生と再婚した瞳。現在の夫の健児、前夫の母の静江の三人の視点から展開する人間再生の物語。重い内容ながらもさらさらっと読めた。 切なくて哀しいけれど、誰も憎めないなと思った。出てくる人が皆魅力的で人間臭さ満載な描写が愛おしい。
読了日:09月24日 著者:原田 ひ香


マカン・マラン - 二十三時の夜食カフェマカン・マラン - 二十三時の夜食カフェ感想
評判通り、読んで良かった! 滋養たっぷりの優しいお料理と悩める人たちに慈愛たっぷりのシャール。魅力的な彼女に癒やされた。こんなお店があったら、通いたいなと思った。個人的には三話目が好き。 続きも楽しみ。
読了日:09月27日 著者:古内 一絵


女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび感想
シリーズ二弾。 今回も四話からなる連続短編集。 どの話も共感出来て、切なくて優しくなれた。 シャールの料理も言葉も本質を突いていてグサッときた。 特に一話目の派遣社員の話と三話目の子育ての話が良かった。 最後の章でシャールが親孝行出来なかったことを後悔してた時に、友人の柳田がかけた言葉に感動した。 親より先に逝かず、最後を見送ることが一番の親孝行みたいな言葉、今の自分の悩みにぴったり。 せめて、親よりは長生きしよう。それなら自分にも出来るかもって思った。
読了日:09月29日 著者:古内 一絵

読書メーター