〈あらすじ〉
病に倒れていたドラァッグクイーンのシャールが復活し、いつものように常連がくつろげるお店に戻った「マカン・マラン」。
そこには、やはり様々な悩みを抱えた人たちが集ってきて?
〈擬態〉だけ得意になる、ランチ鬱の派遣社員へ「蒸しケーキのトライフル」。
夢を追うことを諦めた二十代の漫画家アシスタントに「梅雨の晴れ間の竜田揚げ」。
子供の発育に悩み、頑張り続ける専業主婦へ「秋の夜長のトルコライス」。
そして親子のあり方に悩む柳田とシャール、それぞれの結論とともに食す「再生のうどん」。
共感&美味しさ満載、リピート間違いなし!
(Amazonより引用)
〈感想〉
シリーズニ弾。
今回も四話からなる連続短編集。
ネタバレになるから、あまり書けないけど、どの話も共感出来て、切なくて優しくなれた。
シャールの料理も言葉も真理を得ていて、グサッとくる。
特に一話目の派遣社員の話と三話目の子育ての話が良かった。このお店が近くにあったら、行きたい!
✢✢ネタバレ✢✢✢記録
最後の章でシャールが親孝行出来なかったことを後悔してた時に、友人の柳田がかけた言葉に感動した。
親より先に逝かず、最後を見送ることが一番の親孝行みたいな言葉、今の自分の悩みにぴったり。
せめて、親よりは長生きしよう。それなら自分にも出来るかもって思った。